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- 賢者の石
- 滅びの美学
- プロポーズ
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公開日2024年08月21日 17:27
更新日2024年08月21日 17:32
文字数
1523文字(約 5分5秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
錬金術師
視聴者役柄
女神
場所
某所
あらすじ
人々から『災厄の女神』と呼ばれ、恐れられている貴女は、その本能の従うままに人類が築き上げてきた文明を破壊して回っていた。そんな時、錬金術師を名乗る男が突然、貴女に言い寄ってきて…?
本編
おぉ…!もしや君が「災厄の女神」というやつか!? なんと美しい…!
おっと、これは失礼…僕は錬金術師。知の探究者、といったところかな?以後、お見知りおきを。
あぁ、それにしても本当に美しい…!女神と呼ばれる存在が、こんなにも美しい者だとは…!ここまで探した甲斐があったよ…!
ん?あぁ、そうさ。君という存在を求めて、ここまでやって来た。いやぁ、長くてつらい旅だった…
…怖い?僕が君を恐れるってこと?
とんでもない!君のあまりの神々しさに、まぶたが焼き切れてしまいそうなくらいだよ!あぁ、そういう意味では、僕は君を恐れているのかもしれないね!
それにしても…あの巨大都市を本当に一夜で滅ぼしてしまうとは…「災厄」の名を冠するにふさわしい存在のようだね、君は。
おっと、待ってくれ。僕は君に殺されに来たわけじゃない。まぁ、どうせ死ぬなら、君の胸の中で死ぬのが一番かもしれないけど、それは後の話だ。
さて、改めて君にお願いをしよう…僕を君の旅のお供にしてくれないか?君の身の回りのお世話でも何でもするからさ。僕を一緒に次の目的地まで連れて行ってくれないかい?
頼む!この通りだ!どうしても見たいんだ…!君が数多の文明を滅ぼす、そのサマを!
(土下座を敢行)
あぁ、そうだ…!僕は錬金術師でありながら、文明の発展に興味はなくてね…!むしろ、それらが滅びゆく様子をこの目で観察したいんだ…!
そしてそれが、君の元でなら観察できると確信している…!
だから、お願いだ!君の旅路に、僕を連れて行ってくれ!頼む!
…それでも構わない!君の元で滅びるなら、僕としても願ったり叶ったりだ!君が人類社会にもたらす「災厄」というものをこの目で見てみたい!
な、ならばこうしよう!僕が…いいや、「僕たち」が作った最高傑作を君に進呈する!これを見てくれ!
(手に持っていた包みを取り、中身を見せる)
これは僕たち人類の到達点、『賢者の石』…持つ者に万能の力を与える代物だ。これを君に献上したい。
…使い切れないのさ。僕たち人間に、この石は…
これにはあまりにも強大な力が秘められているからね…下手に使おうものなら、使った人間自身が滅びる。君のような上位存在にこそ、この石はふさわしい。
ふふ…つまらない話さ。これを作る過程で何人もの人間が犠牲になった…たった一個の石を作るためだけに…
その過程を経て、思ったんだ…「人が滅びる瞬間はあまりにあっけないものだ」とね…
結局、この石の製作に関わって生き残ったのは僕だけ…そんな時、君の噂を聞いた。
あぁ…「文明を滅ぼしてまわる災厄の女神が降臨された」という噂をね…
人類の儚さに、災厄の降臨…僕は確信したよ。この先、人類に未来はないって。だから、君にならこれを喜んで託せる。受け取って、もらえるかな…?
…!ありがとう、ありがとう…!本当に、ありがとう…!
それじゃあ、この石を指輪に変えて…君の指に嵌めるとしよう。左手を出してくれるかな?
ありがとう…これが、僕の愛と忠誠の証だ…
(左手の薬指に指輪を嵌める)
うん、とってもよく似合ってる…まさに女神の君にふさわしい。いやぁ、長生きはするものだね。うんうん…
…え?あぁ、もちろん。君が望むなら、僕はいつまでもそばにいるよ。
邪魔になったら、僕のことはその手で消してしまえばいい。もっとも、僕の寿命はそこまで長くないから、消すまでもないかもしれないけど。
あはは…面目ない。賢者の石の製造過程で、だいぶ寿命を削ってしまってね…この命もきっと長くはないだろう。その前に君に出会えて、本当によかった…
…キス?あぁ、忠誠の証を見せろということね。それじゃあ、手の甲をお借りするよ…
(手の甲にキス)
これで僕の命は君のモノだ…僕のことは、好きなように使ってくれたまえ。
あぁもちろん、僕も君のその美しい姿をこの目に焼き付けておくさ…僕の命が尽きる、その時まで、ね?
おっと、これは失礼…僕は錬金術師。知の探究者、といったところかな?以後、お見知りおきを。
あぁ、それにしても本当に美しい…!女神と呼ばれる存在が、こんなにも美しい者だとは…!ここまで探した甲斐があったよ…!
ん?あぁ、そうさ。君という存在を求めて、ここまでやって来た。いやぁ、長くてつらい旅だった…
…怖い?僕が君を恐れるってこと?
とんでもない!君のあまりの神々しさに、まぶたが焼き切れてしまいそうなくらいだよ!あぁ、そういう意味では、僕は君を恐れているのかもしれないね!
それにしても…あの巨大都市を本当に一夜で滅ぼしてしまうとは…「災厄」の名を冠するにふさわしい存在のようだね、君は。
おっと、待ってくれ。僕は君に殺されに来たわけじゃない。まぁ、どうせ死ぬなら、君の胸の中で死ぬのが一番かもしれないけど、それは後の話だ。
さて、改めて君にお願いをしよう…僕を君の旅のお供にしてくれないか?君の身の回りのお世話でも何でもするからさ。僕を一緒に次の目的地まで連れて行ってくれないかい?
頼む!この通りだ!どうしても見たいんだ…!君が数多の文明を滅ぼす、そのサマを!
(土下座を敢行)
あぁ、そうだ…!僕は錬金術師でありながら、文明の発展に興味はなくてね…!むしろ、それらが滅びゆく様子をこの目で観察したいんだ…!
そしてそれが、君の元でなら観察できると確信している…!
だから、お願いだ!君の旅路に、僕を連れて行ってくれ!頼む!
…それでも構わない!君の元で滅びるなら、僕としても願ったり叶ったりだ!君が人類社会にもたらす「災厄」というものをこの目で見てみたい!
な、ならばこうしよう!僕が…いいや、「僕たち」が作った最高傑作を君に進呈する!これを見てくれ!
(手に持っていた包みを取り、中身を見せる)
これは僕たち人類の到達点、『賢者の石』…持つ者に万能の力を与える代物だ。これを君に献上したい。
…使い切れないのさ。僕たち人間に、この石は…
これにはあまりにも強大な力が秘められているからね…下手に使おうものなら、使った人間自身が滅びる。君のような上位存在にこそ、この石はふさわしい。
ふふ…つまらない話さ。これを作る過程で何人もの人間が犠牲になった…たった一個の石を作るためだけに…
その過程を経て、思ったんだ…「人が滅びる瞬間はあまりにあっけないものだ」とね…
結局、この石の製作に関わって生き残ったのは僕だけ…そんな時、君の噂を聞いた。
あぁ…「文明を滅ぼしてまわる災厄の女神が降臨された」という噂をね…
人類の儚さに、災厄の降臨…僕は確信したよ。この先、人類に未来はないって。だから、君にならこれを喜んで託せる。受け取って、もらえるかな…?
…!ありがとう、ありがとう…!本当に、ありがとう…!
それじゃあ、この石を指輪に変えて…君の指に嵌めるとしよう。左手を出してくれるかな?
ありがとう…これが、僕の愛と忠誠の証だ…
(左手の薬指に指輪を嵌める)
うん、とってもよく似合ってる…まさに女神の君にふさわしい。いやぁ、長生きはするものだね。うんうん…
…え?あぁ、もちろん。君が望むなら、僕はいつまでもそばにいるよ。
邪魔になったら、僕のことはその手で消してしまえばいい。もっとも、僕の寿命はそこまで長くないから、消すまでもないかもしれないけど。
あはは…面目ない。賢者の石の製造過程で、だいぶ寿命を削ってしまってね…この命もきっと長くはないだろう。その前に君に出会えて、本当によかった…
…キス?あぁ、忠誠の証を見せろということね。それじゃあ、手の甲をお借りするよ…
(手の甲にキス)
これで僕の命は君のモノだ…僕のことは、好きなように使ってくれたまえ。
あぁもちろん、僕も君のその美しい姿をこの目に焼き付けておくさ…僕の命が尽きる、その時まで、ね?
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