放課後「君」のいる病院へお見舞いにやってきた彼が、君に病院の外の出来事を話してくれる。
君に話しかけるうちに、ずっと目を覚まさない君に感情を吐露する彼が未来の夢を語る。

こんばんは。お邪魔しまーす。あ、お花買ってきてるよ、花瓶差し替えとくね。
…って窓開いたままじゃん！寒くなかった？いつからだろ…。看護師さん、閉じ忘れたのかな。
外、さっきまで綺麗な夕焼けだったんだよ。最近天気が良くて雲が少ないから、昨日とかも月が大きくて綺麗で…。
…昨日は会いに行けなくてごめん。塾の帰りが遅くなって、君の部屋に行く時間なくて。
…今日は塾仲間に自習室誘われてさ、これから君のお見舞いに行くって行ったら、またかって、そんな頻繁に行くもんじゃないだろって言うんだ。優先順位があるだろって。

そりゃ知ってるよ。君はずっと眠ってるから僕の声なんて聞こえてないって。いくら君に話しかけても君は返事してくれないって。
それでも…君が目覚めたら伝えたかった話が、どんどん増えていくんだ。
はー、やだなあ、もうこんな時間だ。看護師さんに見つかったら、大目玉だろうな。

ね、それでも僕は諦めてないよ。いつか目を覚まして、こんなに背が伸びちゃった僕を見て、君はびっくりして笑うんだ。そんな日が来るのを今でもずっと待ってる。
それじゃあ、おやすみ。

・台本（ゆるボイ！）
眠り続ける君のお見舞いに行く彼
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・台本制作者
ときなし