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オタクの男友達とのなんてことない日常
written by 松平蒼太郎
  • 友情
  • 同級生
  • 学生
  • 友達
  • オタク
  • 青春
  • 放課後
  • 手繋ぎ
  • 肩揉み
公開日2023年05月14日 07:06 更新日2023年05月14日 07:06
文字数
1243文字(約 4分9秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
男友達
視聴者役柄
女友達
場所
学校→通学路
あらすじ
貴女が放課後の教室で机に突っ伏して寝ていると、別のクラスの男友達に声をかけられた。彼とはオタク友達で、ラノベの貸し借りをする仲であった。そんな彼にちょっとだけ異性として意識してもらえる、そんなお話。
本編
おーい?そんなとこで寝てっと風邪ひくぞー?


「ほぇ?」じゃなくて…もう放課後だぞ?


マジだよ。てか、いつまで机に突っ伏して寝てんだよ。


(ため息)


だらしねえ奴…疲れてんなら肩でも揉んでやろうか?


あ、うん…マジで揉んで欲しいのか。じゃあ失礼してっと…


(肩揉み)


たしかに凝ってんな…もうお婆ちゃん化始まったか?


いや、その反応に困る返答やめろ。胸がデカくなったとか知らん。


相変わらずクラスでボッチしてんだな。誰も起こしてくれないとかさぁ…


ふーん…まぁ、慣れてんならいいけど。


いじめとかは受けてねえよな?流石にそれだったら、俺も黙ってられねえけど。


…本当だな?まぁ、一応信じるけどさ…


え?今日はテスト一週間前で部活休みじゃん。


そ。周りが静かなのはそーいうこと。みんなテスト勉で帰っちまったよ。


だから俺らも早く帰ろうぜ。流石に赤点は進路に響くしな。


水臭いこと言うなよ…一応友達だろ?俺ら。


それにテスト終わったら、一緒にラノベ買いに行く約束してたじゃん。


赤点で補習とかなったら、楽しみが奪われるし。だから今のうちに頑張ろうぜってこと。


あ、ラノベで思い出した。こないだ貸したやつ、もう読み終えた?


そっか。まぁ、厳密な返却期限とかないし、ゆっくり読めばいいと思うぞ。


あ、お前から借りたやつはもう全部読み終えた。今から返すな。


(肩揉みを終えて、カバンからラノベを取り出す)


はい。なかなか面白かったぞ。主人公が何故か女装させられる回とか。


そーそー。ホントに何故かって感じだよな。ヒロインズのオモチャにされてることだけはわかったけど。


早くこれの最新刊出ねえかなぁ…結構待ってんだけど。


え、マジ?原作者、休載してんの?ショックすぎる…


あ〜、そっかぁ…じゃあ、また面白いやつ見つけないとなぁ…


え?また新しいの貸してくれんの?サンキュー、助かる。


あ、そうだな。話し込んでたら、帰んの忘れてた。行くか。


(教室から出て下駄箱へ)


…?どうした?手ニギニギして…トイレ?


違う?じゃあ何だよ?


何だよ、気になるじゃんか。そんな意味ありげなこと言われたらさぁ…


誰にも言わないからさ。約束する。


学校出てから?まぁ、いいけど…


(靴を履き替え、学校を出る)


はい、学校から出たぞ。


で、さっきはなんで手ェニギニギしてわけ?


え、そんなこと?じゃあ、はい。


(手を繋ぐ)


え?手ェ繋ぎたかったんだろ?だから繋いでやったんじゃん。なんかダメだった?


あ……そ、そっか…


そういや異性同士だったな、俺ら…


(手を離す)


わ、悪かったな。恋人でもないのに、軽々しく握って…


(手を繋ぎ直される)


あ…いいの?俺ら、恋人じゃなくて友達だぞ?


そ、そっか…まぁ、あんま深くは考えなくていいか、うん…


…なぁ、今日は俺ん家で勉強していかね?


いや、まぁ、何となくっつーか…一人でやるより二人でやった方が効率いいだろ?


お互い監視し合うことで、サボり防止にもなるし。


ん…じゃあ俺ん家行くか。勉強、頑張らなきゃなー…


…あ〜、ヤッベ。なんか緊張してきた…俺ん家で二人きりって…


あ、や、何でもない!大したことじゃねえから!うん!


と、とにかく赤点取らないよう、お互い頑張ろうってことで!な!?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
オタクの男友達とのなんてことない日常
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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