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アサシンちゃんはマッドサイエンティストに洗脳される。
written by シノト
  • 洗脳
  • 百合
  • 科学者
公開日2021年11月21日 19:35 更新日2022年11月01日 08:35
文字数
2726文字(約 9分6秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
マッドサイエンティスト
視聴者役柄
アサシン
場所
研究所
あらすじ
マッドサイエンティストを殺すために研究員として潜入したアサシン。
だが、そのことがマッドサイエンティスト本人にばれてしまい――。

百合、洗脳作品です。

pixivでも公開しています。
本編
おはよう、私の大切な研究員。
いや、反逆者さん?

いやはや、この期に及んで演技を続けるとは大した度胸だね。
正義のアサシン様。

とぼけても無駄だ。
証拠は掴んである。

ほら、モニターを見てごらん?
さすがにもう認めざるを得ないだろう。

悲しいよ。

ああ、そうだ。
とっても、悲しい。

確かに私はご機嫌なマッドサイエンティストだ。
毎日が楽しい。
この世界は快感に満ちている!

だからといって、悲嘆がないわけじゃない。

可愛いキミに裏切られるなんて、辛いに決まっている。

こうして、キミを縛り、自由を奪うのも。

素敵な椅子だろう?
私が開発したものだ。

何に使うか特別に教えてあげよう。

そう、洗脳に使うんだよ。

今からキミを洗脳していく。
そして、もう二度と私に逆らわない可愛い子猫ちゃんになってもらうんだ。

いや、キミは猫より犬か。
どちらかというとポメラニアンの気があるな。

キミはどっちがいい?

どちらでもいいか。
ふむ、参考にさせてもらおう。

暴れても無駄だ。
加えて私を殺すのも不可能だ。

キミの大切な武器は回収させてもらったからね。

立派なナイフだ。

こんなものを君が所持していたなんて気づかなかったよ。

美しく磨き上げられている。
キミがどれだけこのナイフを大切にしていたか分かるよ。

それを太もものベルトに隠すなんて。
あまりにえっちじゃないか。

いや、だからえっちだって。
興奮するだろう。
勘弁してくれ。

ん?
そうだ。

調べたよ。
キミの身体の隅々まで。

私がこの手で、じっくりねっとりと。

すごくよかった。
ものすごく好みの身体つきだった。

途中で舐めかけた。
でもやめた。

私偉い。
褒めてくれ。

そんな嫌悪を向けないでくれ。
同性じゃないか。

一緒に風呂に入ったようなものだ。
そう考えると大したことじゃないだろう?

え? 嫌?
そうか。残念だ。

さて、そろそろ本題に入っていこうか。
そう、キミの洗脳だ。

睨まないでくれ。
私だってキミを洗脳するのは本意ではないんだ。

だって、ありのままのキミに愛されたかったからね。

本当だ。
私はキミに恋をしていたのだよ。
いや、キミに裏切られた今でさえ。

どうしてって。
語りだしたら一週間かかるがいいか?

駄目か。

ははっ。
洗脳をやめるという選択肢はないな。

だって、正直興奮しているんだ。

矛盾してないぞ。

確かにキミに愛されたいと思っている。
洗脳なしで。

だが、好きな人を洗脳して愛を誓わせるというのは、マッドサイエンティストの夢だろう!?

知らない?

なら今知ってくれ。

ああ、あと言っていなかったが。
この洗脳装置、実はまだ試作段階なんだ。

だから、成功するか分からない。
私は天才だから失敗するとは思っていないが。

まあ、ゲーム感覚で楽しんでくれ。

そう、ゲームだ。

もしキミが洗脳されてしまったら、私の勝ち。
キミは私のもの。
一生手放さない。

逆にキミが洗脳されず、耐えきったら、キミの勝ち。
逃がしてあげよう。

ああ、本当だ。
嘘はつかない。

それでは始めようか。
ゲームスタート。

といってもだ。
洗脳するまで時間がかかる。

暇だろ。
話をしようじゃないか。

じゃあまず、デートをするならどこへ行きたい?

聞き取り調査だ。
キミが私のものになった暁には、恋人としてデートぐらいたしなみたいからな。

ほら、話してみろ。
嫌か?

どうして嫌なんだ?

敵に情報を与えたくない、か。
いやはや、こんな情報、取るに足らないくだらないものだろう?

ほら、言ってごらん。

なるほど、キミはそういったデートをしたいわけだな。
愛しいな。
きっと叶えてあげるよ。

どうした?
頬が少し上気しているようだが。

そうか。
私の気のせいか。

そういえば、キミ、恋愛経験はどうなんだ?

ほら、口を開いてごらん。
これも大した情報じゃないだろう?

そうか。
くくっ、昂るな。

存分に私の色に染め上げてやるからな。
身体から脳の髄まで、かき回してあげようじゃないか。

どうした? 
ゾクゾクした?

否定、か。

じゃあ、次の質問だ。

優しいのと、激しいの、どっちが好き?

なぜ息を呑む?
なぜ顔を赤く染める?

私は何、とは一言も言ってないぞ?

まさか、いやらしいことを考えたのか?

照れなくていい。
私は嬉しい。

目が蕩けてきたな。

今更気づいたか。
そう、キミはもう罠にかかっているのだよ。

抜け出せない、ぬかるみに足を踏み入れている。

洗脳には時間がかかるといったが、キミはどうやら堕ちやすい人間のようだな。

もしかして、こういうこと、されたかったのか?

違う?

本当か?
素直になるといい。

すまない、少し意地悪だったな。

さて、次の質問だ。

フォンダンショコラは好きか?

拍子抜け、といった顔だな。

だが、聴いておきたかったんだ。
私は好きだからな。
好物を共有出来たら素敵だろう?

どうだ?

外の皮を裂くと、中からとろりと熱いものが出てくる。
そう、とろーっと熱を帯びたどろりとしたものが。

甘いその香りに酔って、頭もとろとろになってくる。
身体が火照り、恍惚として、幸せな気持ちになってくる。

どうした?
息が荒くなっているぞ。

おかしいなぁ。
ただ、食べ物の話をしていただけじゃないか。

大丈夫。
好きなものの話をしていると、人間は快感を覚えるものだ。

何も恥じることはない。

さあ、次はとても大切な質問だ。

私のことは好きか?

どうした?
何を迷っている?

嫌いだと叫んでいいんだぞ。
そんなわけないと吐き捨てていいんだぞ。

もしかして、キミは私のことが好きなのか?

悩んでいるね。

さて、これは洗脳のおかげか。
それとも、以前からキミは私のことが好きだったのか。

どちらだろう。

ねぇ、キミは洗脳なんてなくとも私を好いていたんだろう?

ほら、首を縦に振ってごらん。
自分に素直になると、とても気持ちがいいぞ。

そう、上手だ。

じゃあ、次の質問。
キミはどこからきたんだい?

ふむ、なるほど。

私の暗殺に来たんだな?

謝らなくていい。
その代わり、誰に頼まれたか教えてくれないか?

そうか、いい子だ。

質問ばかりで疲れるだろうから、とりあえずこれで最後にしようか。

キミにとって一番大切なものは何だい?

忠誠を誓った主か?
それとも生まれ育った祖国か?

でも、キミはちゃんと分かっているだろう?

キミを理解してくれる。
キミを可愛がってくれる。
キミを気持ちよくしてくれる。
キミを愛してくれる。

それは、だぁれ?

そう、私だ。
えらいね。

そろそろ拘束を外しても大丈夫か。

ほら、おいで。
抱きしめてあげよう。

いいのかい?
キミはゲームに負けたことになるよ?
もう、後戻りはできないよ?
ずっと、私に愛され続けることになるよ?

嬉しいよね。

はい、ぎゅー。

ゲーム終了。
私の勝ちだ。

キミはもう、私のもの。
一生放さない。

キミも嬉しいよね。

じゃあ、それを言葉にしてくれるかい?
嬉しいって。

上手だ。

さあ、それじゃあもっと深くまで、お互いのことを知ろうじゃないか。
こっちへおいで。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
アサシンちゃんはマッドサイエンティストに洗脳される。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シノト
ライター情報
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