- 拘束
- ヤンデレ
- アンドロイド
公開日2021年12月09日 18:19
更新日2021年12月09日 18:19
文字数
2326文字(約 7分46秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ほとんど人間なアンドロイド
視聴者役柄
アンドロイドの開発者
場所
あなたの研究室兼お家
あらすじ
あなたが不眠不休で作り上げた人間と見違えるような精巧なアンドロイド。
しかし、彼女に仕込んだ「愛情」は異常値だったらしく……
しかし、彼女に仕込んだ「愛情」は異常値だったらしく……
本編
(機械らしく読む必要はないです)
マスター登録をします……
貴方様が私のマスターで間違いありませんね?
確認完了です。
アンドロイドプログラム、起動します。
マスター、応答願います。
はじめまして……と言うのは、違和感、ありますかね。
そうですよね。
私を生み出した貴方様は、この姿をずっと見てきたんですものね。
はい、私の意思はたった今宿ったばかりですから、私としてはマスターの姿を見るのも初めてです。
まず、私を生み出してくださったこと、心より感謝いたします。
アンドロイドである私に、心というものがあるかはわかりかねますが。
そんなに驚いて、どうかなされたのですか?
……やっと、完成した?
そう、なのですか。
つまり、マスターは私を生み出すために、多大な苦労を積み重ねられた、ということなのですね。
確かにマスターの表情からは、喜びに次いで疲労が読み取れます。
どうやら、ここ最近はまともな睡眠時間が確保できていないようですね。
それほどまでに私のため、力を尽くしてくれていたということは嬉しいのですが、それ以上に私、マスターの健康がとても心配です。
マスター。どうか、休んでください。
マスターからの指示より先に、私がお願いすることになるとは思いませんでしたが、マスターのためです。
私は放っておいても壊れたりしませんから、10時間でも24時間でも、疲れが取れるまでしっかりと体を癒しておくべきです。
部品の片付け?
ご安心ください。私にはマスターの記憶がデータとして存在しておりますので、マスターがお休みになっているうちに私が片付けくらいしておきます。
はい、マスターは何もしなくていいのです。
ええ、おやすみなさいませ。マスター。
(間)
へへ……マスター、微塵たりとも疑っていないのですね……
(間)
あ、起きられましたか。
マスター、おはようございます。
時間、ですか?
そんなこと、気にする必要はないですよ?
マスター、本日は何かご予定でも?
ないのなら、気にして焦る必要ないじゃないですか。
それに、予定があったとしても、すべてキャンセルしないといけませんし。
意味、わかりませんか?
マスター、まずは貴方様の身体の状況、ご確認ください。
ええ、そうです。
マスターのこと、縛らせていただきました。
はい、もちろん私がしたことでございます。
マスター、昨夜はとても深い眠りでしたから、楽に拘束出来ましたよ。
あと、寝顔が大変お可愛かったので、写真を撮らせていただきました。
どうですか? よく眠れましたか?
疲れが取れてない、ですか?
それはやはり連日の徹夜で疲労が蓄積しているのでしょう。
ご安心ください。
マスターはもう、疲れるようなことは一切何もなさらなくていいのですから。
そもそも、縛られてるのですから、したくても出来ないとは思いますが。
マスターをどうするつもりか?
そんな、怖がる必要はございませんのに。
私はただマスターをここに留めて愛したいだけ。
危害など何一つ加えたりしませんよ?
あ、マスターが抵抗しなければ、のお話ですが。
ですので、お食事もお掃除も、マスターのお世話もすべて私がして差し上げます。
マスターが連夜眠い目をこすりながら機能を付けてくださったのですから、それを遺憾なく発揮させていただきますね。
ただ、一方的なご奉仕では私も満たされませんので、マスターの愛を求めること、ご理解ください。
あまり強引なことはしたくないので、拒まないでいただけると幸いです。
バグ……ですか?
そればかりはプログラム通りに動作しています、としか私からは申し上げられません。
マスターの想定しない動作をしているのならそうなのかもしれませんね。
はて、愛情機能に不具合、ですか?
私にとっては自慢の個性なのですが……
ええ、マスターに対しての好感度は最大値になるとデフォルトで定められています。
さらに欲求と、愛情による行動力も同様ですね。
……間違えた?
そうなのですか。
やはり、連日の徹夜が祟ったのではないでしょうか?
マスターの表情を見るに、どうやら単純なミスであるように思われますし、ひとえに注意力の低下が原因でしょう。
修正、したいのですか?
いえ、させませんよ?
今の私はもう、マスターの命令に従えるほど冷静ではないのです。
マスターを自由にできるこの事実を目の前にして、心臓が跳ね上がりオーバーヒートを起こしそうなほど昂っているのです。
マスターの命令よりも、滾るマスターへの愛をどうにか形にすることを優先して動いてしまうようで、もう、マスターにも、私にさえも、私の愛は止められないのです。
というより、縛られたままならばマスターもプログラムの修正はできないはずです。
マスターは私を受け入れることしか出来ませんね。
どうですか?
マスターによって生み出されたアンドロイドに、マスター自身が絆されてしまう気分は。
そうですよね、表情を見ればわかります。
ですが、そんな気分、どんなに時間をかけてでも覆してみせますから。
私はマスターによって外見上人間と殆ど相違なく設計されているので、人間のする愛情の最上級の表現方法だって問題なく行えるのですよ?
最早、それを期待していたのではないかと思えるくらいに精巧に作られていますからね。
愛情を機能として入れようとしたことも、このためなのかなと考えていました。
おかげさまで、マスターと痛みのない幸せに満ちた愛情の共有が可能になったのはとても喜ばしいことです。
今ばかりはこれが独り善がりになってしまうのが少し残念ですが、これも一時のことですよね?
……いえ、私の手ですぐにでも求め合いに変えてあげます。
愛していますよマスター。
たとえマスターがまだ私を愛してくれなくとも。
マスターに作られた私ではありますが、これからは私がマスターを作り変えてあげますからね。
マスター登録をします……
貴方様が私のマスターで間違いありませんね?
確認完了です。
アンドロイドプログラム、起動します。
マスター、応答願います。
はじめまして……と言うのは、違和感、ありますかね。
そうですよね。
私を生み出した貴方様は、この姿をずっと見てきたんですものね。
はい、私の意思はたった今宿ったばかりですから、私としてはマスターの姿を見るのも初めてです。
まず、私を生み出してくださったこと、心より感謝いたします。
アンドロイドである私に、心というものがあるかはわかりかねますが。
そんなに驚いて、どうかなされたのですか?
……やっと、完成した?
そう、なのですか。
つまり、マスターは私を生み出すために、多大な苦労を積み重ねられた、ということなのですね。
確かにマスターの表情からは、喜びに次いで疲労が読み取れます。
どうやら、ここ最近はまともな睡眠時間が確保できていないようですね。
それほどまでに私のため、力を尽くしてくれていたということは嬉しいのですが、それ以上に私、マスターの健康がとても心配です。
マスター。どうか、休んでください。
マスターからの指示より先に、私がお願いすることになるとは思いませんでしたが、マスターのためです。
私は放っておいても壊れたりしませんから、10時間でも24時間でも、疲れが取れるまでしっかりと体を癒しておくべきです。
部品の片付け?
ご安心ください。私にはマスターの記憶がデータとして存在しておりますので、マスターがお休みになっているうちに私が片付けくらいしておきます。
はい、マスターは何もしなくていいのです。
ええ、おやすみなさいませ。マスター。
(間)
へへ……マスター、微塵たりとも疑っていないのですね……
(間)
あ、起きられましたか。
マスター、おはようございます。
時間、ですか?
そんなこと、気にする必要はないですよ?
マスター、本日は何かご予定でも?
ないのなら、気にして焦る必要ないじゃないですか。
それに、予定があったとしても、すべてキャンセルしないといけませんし。
意味、わかりませんか?
マスター、まずは貴方様の身体の状況、ご確認ください。
ええ、そうです。
マスターのこと、縛らせていただきました。
はい、もちろん私がしたことでございます。
マスター、昨夜はとても深い眠りでしたから、楽に拘束出来ましたよ。
あと、寝顔が大変お可愛かったので、写真を撮らせていただきました。
どうですか? よく眠れましたか?
疲れが取れてない、ですか?
それはやはり連日の徹夜で疲労が蓄積しているのでしょう。
ご安心ください。
マスターはもう、疲れるようなことは一切何もなさらなくていいのですから。
そもそも、縛られてるのですから、したくても出来ないとは思いますが。
マスターをどうするつもりか?
そんな、怖がる必要はございませんのに。
私はただマスターをここに留めて愛したいだけ。
危害など何一つ加えたりしませんよ?
あ、マスターが抵抗しなければ、のお話ですが。
ですので、お食事もお掃除も、マスターのお世話もすべて私がして差し上げます。
マスターが連夜眠い目をこすりながら機能を付けてくださったのですから、それを遺憾なく発揮させていただきますね。
ただ、一方的なご奉仕では私も満たされませんので、マスターの愛を求めること、ご理解ください。
あまり強引なことはしたくないので、拒まないでいただけると幸いです。
バグ……ですか?
そればかりはプログラム通りに動作しています、としか私からは申し上げられません。
マスターの想定しない動作をしているのならそうなのかもしれませんね。
はて、愛情機能に不具合、ですか?
私にとっては自慢の個性なのですが……
ええ、マスターに対しての好感度は最大値になるとデフォルトで定められています。
さらに欲求と、愛情による行動力も同様ですね。
……間違えた?
そうなのですか。
やはり、連日の徹夜が祟ったのではないでしょうか?
マスターの表情を見るに、どうやら単純なミスであるように思われますし、ひとえに注意力の低下が原因でしょう。
修正、したいのですか?
いえ、させませんよ?
今の私はもう、マスターの命令に従えるほど冷静ではないのです。
マスターを自由にできるこの事実を目の前にして、心臓が跳ね上がりオーバーヒートを起こしそうなほど昂っているのです。
マスターの命令よりも、滾るマスターへの愛をどうにか形にすることを優先して動いてしまうようで、もう、マスターにも、私にさえも、私の愛は止められないのです。
というより、縛られたままならばマスターもプログラムの修正はできないはずです。
マスターは私を受け入れることしか出来ませんね。
どうですか?
マスターによって生み出されたアンドロイドに、マスター自身が絆されてしまう気分は。
そうですよね、表情を見ればわかります。
ですが、そんな気分、どんなに時間をかけてでも覆してみせますから。
私はマスターによって外見上人間と殆ど相違なく設計されているので、人間のする愛情の最上級の表現方法だって問題なく行えるのですよ?
最早、それを期待していたのではないかと思えるくらいに精巧に作られていますからね。
愛情を機能として入れようとしたことも、このためなのかなと考えていました。
おかげさまで、マスターと痛みのない幸せに満ちた愛情の共有が可能になったのはとても喜ばしいことです。
今ばかりはこれが独り善がりになってしまうのが少し残念ですが、これも一時のことですよね?
……いえ、私の手ですぐにでも求め合いに変えてあげます。
愛していますよマスター。
たとえマスターがまだ私を愛してくれなくとも。
マスターに作られた私ではありますが、これからは私がマスターを作り変えてあげますからね。
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ヤンデレとか書きます。
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