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貴族さんが奴隷のあなたをもっと甘やかしたいそうです
written by ソライヌ
  • 年上
  • 女王様
  • 看病
  • 甘々
  • 寝かしつけ
  • 癒し
  • 百合
公開日2021年12月24日 16:50 更新日2021年12月24日 16:57
文字数
2477文字(約 8分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
貴族
視聴者役柄
奴隷
場所
貴族(演者)の家
あらすじ
前に書いた「貴族さんが奴隷のあなたを甘やかしたいそうです」(https://yuruboi.com/creator/writer/script/2644)の続きのようなお話です。
お風呂→食事→寝かしつけの順番で進みます。
単体での朗読もご利用いただけます。
本編
(シーン:お風呂場)

よいしょっと…それじゃあまずは体の汚れを落とすところから始めましょうか。
どうしたの?そんなに驚いた顔をして。
…もしかしてお風呂見るの初めて?
そう…今までは汚れた時お風呂とか入れてくれなかったの?
一か月に一回だけ水浴びがあるだけ、か…ほんと、嫌な気持ちになるわ。
でも今日からは私の家族になったのだから、毎日好きな時にお風呂入れてあげるからね。
じゃあこの椅子に座って。
それじゃあシャワーでお湯かけるから…わわ、ちょっとあばれないで。
大丈夫よ。これはぶつための道具じゃないわ。
こうやってハンドルを回すとね…

(シャワーからお湯が出てくる)

ほら、お湯がでてくるの。
これであなたの体の汚れを取るから、ね?
もう大丈夫?落ち着いてくれてありがとう。
お湯の温度は…これくらいなら大丈夫かしら。それじゃ…

(シャワーをかける)

熱くはない?水圧も痛くない?大丈夫?
…ちょっと傷跡にしみちゃうかもしれないけど、少し我慢してね。綺麗になったらお薬塗ってあげるから。
それにしても改めて見ると…本当によく頑張ったわね。
体中につけられたキズを見たらよく分かるよ。
あなたが今までどんな事をされてきたのか。
切り傷に火傷…どんな理不尽な理由で傷つけられたのか。

(涙をこらえるように)

本当に…本当に…辛かったよね。
おっと、わたしが泣いてる場合じゃないよな。
よし、イイ感じに濡れた事だし石鹸で体を洗っちゃおう。
石鹸を見るのも初めてかな?
こうやってね、スポンジに含ませてこするとね…ほら!モコモコと泡立ってくるんだよ。
これをあなたに付けながら洗うと、もっともっと綺麗になるから。
もう少しだけジッとできるかな?
うんうん、いい子だね。
それじゃあ、ちゃっちゃと洗っちゃおうか。
これが終わったら、ゆっくり湯船に浸かってから髪の毛乾かそうね。
お風呂には火傷に効く薬草を入れてあるから。
心も体もじっくり温めてからご飯食べましょうね…



(シーン:リビング)

おまたせ、待たせちゃってごめんなさいね。
あなたでも食べられそうなご飯持ってきたから。
はい、パンとスープ。
パンはなるべく柔らかいものを用意したし、スープも取れたての野菜をじっくり煮込んだから食べやすいと思うわ。
熱いから気を付けて食べてね。
…ん~?どうしたの?そんなに固まっちゃって。
まぁ…キミの今までの生活ぶりを考えると、言いたいことの予想は付くなぁ。
奴隷なのに地べたに座らず椅子を使ってもいいのか…こんな温かい食事を食べても怒られないのか…とかそんなところでしょう?
いいんだよ。何度だって言うけれど、私はあなたを甘やかしたくてたまらないの。
金銭を使ってあなたを買ったのは事実。それでもあなたを奴隷としてではなく、家族として接していきたいの。
だから、大丈夫よ。怖くなったらいつでも言ってね。
これからは、わたしがあなたを守ってあげるから。

(お腹の音が鳴る)

…うふふ。ご飯、食べましょうか。
ほら椅子に座って。おてて合わせて。
「いただきます」…どうぞ召し上がれ。

(恐る恐る食事を食べていく)

美味しい?よかった。
ゆっくりでいいよ。ここにあるご飯は誰にも取られないから、落ち着いて食べて大丈夫だからね。
スープは熱くない?火傷しないようにね。
パンも焼きたてのものを用意したの。
おかわりもあるから遠慮なく言って。
それから、食べれる分だけ食べればいいからね。
無理してお腹に詰め込んじゃうと、苦しくなっちゃうから。
お腹がすいたらまた教えてね。いつでもご飯でもお菓子でも用意してあげるからね。
…ん?おかわり食べたい?
はーい!ちょっと待っててね!



(シーン:自室)

(ドアを開ける音)

はい、ここがあなたの新しいお部屋よ。
ベットにクローゼットに本棚…必要最低限のものは揃えたと思うわ。
もう…床で寝ちゃだめよ。
今日からはここがあなた専用の場所なんだから、好きに使ってね。
欲しいものがあればいつでも言ってちょうだい。
ぬいぐるみでも本でもお洋服でも…あなたが好きなものを買ってきてあげる。
我慢してた分、これからはどんなお願いでも叶えてあげるからね。
それじゃあ夜も遅いし…そろそろ寝ましょうか。
今日は特別に、一緒に寝てあげる。
ほら、ベッドに来て。
お布団もかぶって暖かくしましょう。
…眠れない?あら、よく見たらあなた震えてるじゃない。
寒いの?今追加の毛布持ってきましょうか?
…幸せすぎて怖い?この夢が覚めて欲しくない?
…夢なんかじゃないわよ。ほら、見てて。

(抱きしめてあげる)

ギュ~…どう?あったかい?
これは現実よ。大丈夫よ。
不安ならずっと抱きしめてあげる。
そうだ、背中も叩いてあげるわ。

(背中をトントンと叩く)

トン…トン…この辺りだったらキズに触らないかしら。
痛かったらすぐに言ってね。
…それでもやっぱりまだ怖い?
いいのよ、謝らないで。
それなら、少しだけお話をしましょう。
あなたが不安に思ってること、全部吐き出しちゃいなさい。
…うん、そうね。やっぱり奴隷として生きていたころのトラウマがフラッシュバックしちゃうのね。
今まで…あなたが生まれてからずっと奴隷として生きてきたの?
気づいた時には暗い檻の中で生活して、朝から夜まで辛い労働を強いられて、ご主人様に気に入られなかったら暴力を受けてきた…そっか、そうなのね。
苦しくて、怖くて、早く楽になりたいって願っても、それでも必死に縋りついて頑張ってきて。
ずっと…ずっと痛いのを我慢して生きてきたのね。

(強く抱きしめる)

すっごく辛かったわよね。
本当に、今日までよく耐えてくれてありがとう。
生きててくれて、わたしと出会ってくれてありがとう。
これからは、わたしたちは家族よ。
あなたの望みを何だって叶えてあげる。
あなたはこれから、幸せになっていいのよ。
…よしよし…いいのよ。たくさん泣いて。
辛かった思い出全部、涙に変えちゃいましょう。
落ち着くまでほら、抱きしめてトントンしてあげるから。

(任意の時間までトントンしてあげたり、「大丈夫だよ…」と声かけしてあげる)


…ウフフ、安心してきて眠くなっちゃった?
それじゃあお目目閉じて、おやすみなさいしましょう。
明日も、きっと忙しくなるわ。
おやすみなさい。明日もよろしくね。

(リップ音)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
貴族さんが奴隷のあなたをもっと甘やかしたいそうです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ソライヌ
ライター情報
ソライヌと申します。
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