- ヤンデレ
- 拘束
- 幼なじみ
公開日2022年01月10日 18:24
更新日2022年01月10日 18:24
文字数
2083文字(約 6分57秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染でこの町に残る神社の家の子
視聴者役柄
春にこの町を出ようとしている男子
場所
帰り道→神社
あらすじ
もうすぐ旅立ちの季節。
都会に出ようと思うあなたと、神社の家の娘でこの地を離れられない幼馴染の日常もあとわずか。
どうしてもあなたを離すわけにはいかない彼女は、儀式と称して強引な手段を取る。
都会に出ようと思うあなたと、神社の家の娘でこの地を離れられない幼馴染の日常もあとわずか。
どうしてもあなたを離すわけにはいかない彼女は、儀式と称して強引な手段を取る。
本編
それで、君は将来のこと、どう考えてるの?
やっぱり、都会には出るつもりなの?
そうなんだ……
私はさ、うちの神社を捨てるわけにはいかないから、そうしたら離れ離れだね。
青春って、一瞬だよね。
幼い頃、君と何とはなしに境内を駆け回っていた時のことは未だ鮮明なのに、もう大人を意識することになるなんて。
君と、もっと濃い経験を出来たんじゃないかって振り返ると思うことはあるけれど、そんな未来のことを考えて計画的に人生を楽しもうだなんて出来ないもん。
後悔だって、きっと大事な人生のスパイスだと思う。
結果が大事って言うんなら、その後悔を消せるくらいの幸せを掴めばいいんだもん。
同じ後悔はしないようにって思うしね。
(切なそうに明るく)
あと、何回くらいかな。
君とこうして一緒の帰り道を歩くのは。
それこそ、あと何回って数えるようになると、本当に終わりが近付いてるんだなって実感するな。
それに、君は遠くに行っちゃうんでしょ?
どうせ、あっという間だからね。
最後はせめて、思い出に残ることしたいなってずっと思ってるんだけど、何がいいかな。
たまには戻ってくるつもりだからって、それ、信用できない言葉なんだよ?
故郷に顔を出すことはおろか、連絡もしてくれない人の話とかよく聞くからね。
それに、私はやっぱり、会いたい時に会える今から、年に会えるか会えないかってぐらいに離れちゃうことがあまりにも寂しいんだよ。
それだけ君と一緒にいられることが幸せだって思ってるの。
うーん、好きって言われるとどうなんだろうね。
嫌いではないけど……キスしたい、みたいな甘酸っぱい気持ちじゃないから、私の気持ちが何なのかはわからないかも。
でも、出来ることなら、君のことをこの町に留めておきたいとは思うくらい大事には思ってる。
って、こんなことしきりに言ってたら、決断した君にただただ迷惑になるね。
否定はしないよ。
君の気持ちは君の気持ちだから。
あ、あのさ、ちょっと、うちの神社、寄って行ってくれない?
渡したいものがあるんだ。
ありがとう。
物置小屋の方に置いてあったはずだから、ついてきて。
何を渡そうとしているのか?
それはお楽しみってことで。
(扉・開)
うわー、窓とかないから昼でも真っ暗なの忘れてた。
そこ、照明のスイッチがあるはずだからつけてくれる?
うん、そこ。
(スタンガン)
(間)
んふっ、君って実はお寝坊さん?
ここ?
神社の中。
本当はこういうこと、しっかりと神前でしたいと思うんだけど、そこには私も入れないからここで許してね。
その代わり、あんまりうるさくすると、参拝客からは覗ける場所だから気を付けて。
そもそも、こんな辺鄙な町の神社なんてほとんど人来ないけど、一応ね。
それで、状況の把握できていない君のためにちゃんと説明をしてあげようか。
私たちがこれからすることを理解してもらわないと意味がないからね。
まず、拘束についてはこの一時の儀式さえ済ませられれば解いてあげるから、無理に外そうとか考えないでね。
君がただそのまま何もしないでくれれば、私が最後までしてあげるから。
儀式って何なのか?
ごめんね、それを言わないといけないよね。
儀式っていうのは、君と私の繋がりを神様に見せることなの。
誓いみたいなものだよ。
いけないことなんかじゃないの。
男女の契りという神聖な行為。
ただ二人が愛し合うというだけじゃない、とても、とても重みのある交わり。
この場所でするということに大きな意味があるんだよ。
ただ好きだから、で致すのなら、わざわざこの場を穢すのみ。
けれど、この気持ちを、私たちの全てを神様に見せることで、軽いものなんかではない絶対的な誓いになるの。
この重さ、理解してね。
そうしないと、儀式にならないから。
何で?
……何でって、この儀式を行うことを疑ってるの?
あははっ、神前でそんなこと言っちゃうんだ。
確かに、私が君の承諾なく一方的に準備を進めちゃったのは、よくなかったかもしれないね。
だけど、君にはこうするしかなかったでしょ?
都会に出ようっていう君には、私の愛情は妨げでしかないんだから。
君の気持ちは君の気持ちとは言ったけど、私の気持ちを私が無視できるわけないってこと、わかるよね?
私が君のことを縛り付けるように、否応なくこの儀式を執り行うこと以外に、私の望む未来はないから。
そう、儀式じゃないと駄目なんだ。
私の望みに、神様の力を借りるの。
この儀式には言い伝えがあって、神様に繋がりを認められた二人には、大切なものが授けられるって言われてるの。
ちなみに、母に聞いたのだけれど、私もこの儀式で生まれた存在なんだ。
そんな私に、神様が力をくれないわけがないと思うの。
もし私がそうじゃないとしても、私たち二人の濃い愛を見せさえすれば大丈夫だよ。
私、そのために準備頑張ったんだから。
君は寝てるだけでいいんだよ。
それだけで、私たちは永遠の恋を結ぶことが出来るから。
その証を、神様は授けてくれるから。
さあ、始めようか。
君は何も考えなくていいんだよ。
もう、運命は決まっちゃってるんだから、抗っても無駄だもん。
大人しく、儀式に集中しようね。
神様の力は、絶対。なんだから。
やっぱり、都会には出るつもりなの?
そうなんだ……
私はさ、うちの神社を捨てるわけにはいかないから、そうしたら離れ離れだね。
青春って、一瞬だよね。
幼い頃、君と何とはなしに境内を駆け回っていた時のことは未だ鮮明なのに、もう大人を意識することになるなんて。
君と、もっと濃い経験を出来たんじゃないかって振り返ると思うことはあるけれど、そんな未来のことを考えて計画的に人生を楽しもうだなんて出来ないもん。
後悔だって、きっと大事な人生のスパイスだと思う。
結果が大事って言うんなら、その後悔を消せるくらいの幸せを掴めばいいんだもん。
同じ後悔はしないようにって思うしね。
(切なそうに明るく)
あと、何回くらいかな。
君とこうして一緒の帰り道を歩くのは。
それこそ、あと何回って数えるようになると、本当に終わりが近付いてるんだなって実感するな。
それに、君は遠くに行っちゃうんでしょ?
どうせ、あっという間だからね。
最後はせめて、思い出に残ることしたいなってずっと思ってるんだけど、何がいいかな。
たまには戻ってくるつもりだからって、それ、信用できない言葉なんだよ?
故郷に顔を出すことはおろか、連絡もしてくれない人の話とかよく聞くからね。
それに、私はやっぱり、会いたい時に会える今から、年に会えるか会えないかってぐらいに離れちゃうことがあまりにも寂しいんだよ。
それだけ君と一緒にいられることが幸せだって思ってるの。
うーん、好きって言われるとどうなんだろうね。
嫌いではないけど……キスしたい、みたいな甘酸っぱい気持ちじゃないから、私の気持ちが何なのかはわからないかも。
でも、出来ることなら、君のことをこの町に留めておきたいとは思うくらい大事には思ってる。
って、こんなことしきりに言ってたら、決断した君にただただ迷惑になるね。
否定はしないよ。
君の気持ちは君の気持ちだから。
あ、あのさ、ちょっと、うちの神社、寄って行ってくれない?
渡したいものがあるんだ。
ありがとう。
物置小屋の方に置いてあったはずだから、ついてきて。
何を渡そうとしているのか?
それはお楽しみってことで。
(扉・開)
うわー、窓とかないから昼でも真っ暗なの忘れてた。
そこ、照明のスイッチがあるはずだからつけてくれる?
うん、そこ。
(スタンガン)
(間)
んふっ、君って実はお寝坊さん?
ここ?
神社の中。
本当はこういうこと、しっかりと神前でしたいと思うんだけど、そこには私も入れないからここで許してね。
その代わり、あんまりうるさくすると、参拝客からは覗ける場所だから気を付けて。
そもそも、こんな辺鄙な町の神社なんてほとんど人来ないけど、一応ね。
それで、状況の把握できていない君のためにちゃんと説明をしてあげようか。
私たちがこれからすることを理解してもらわないと意味がないからね。
まず、拘束についてはこの一時の儀式さえ済ませられれば解いてあげるから、無理に外そうとか考えないでね。
君がただそのまま何もしないでくれれば、私が最後までしてあげるから。
儀式って何なのか?
ごめんね、それを言わないといけないよね。
儀式っていうのは、君と私の繋がりを神様に見せることなの。
誓いみたいなものだよ。
いけないことなんかじゃないの。
男女の契りという神聖な行為。
ただ二人が愛し合うというだけじゃない、とても、とても重みのある交わり。
この場所でするということに大きな意味があるんだよ。
ただ好きだから、で致すのなら、わざわざこの場を穢すのみ。
けれど、この気持ちを、私たちの全てを神様に見せることで、軽いものなんかではない絶対的な誓いになるの。
この重さ、理解してね。
そうしないと、儀式にならないから。
何で?
……何でって、この儀式を行うことを疑ってるの?
あははっ、神前でそんなこと言っちゃうんだ。
確かに、私が君の承諾なく一方的に準備を進めちゃったのは、よくなかったかもしれないね。
だけど、君にはこうするしかなかったでしょ?
都会に出ようっていう君には、私の愛情は妨げでしかないんだから。
君の気持ちは君の気持ちとは言ったけど、私の気持ちを私が無視できるわけないってこと、わかるよね?
私が君のことを縛り付けるように、否応なくこの儀式を執り行うこと以外に、私の望む未来はないから。
そう、儀式じゃないと駄目なんだ。
私の望みに、神様の力を借りるの。
この儀式には言い伝えがあって、神様に繋がりを認められた二人には、大切なものが授けられるって言われてるの。
ちなみに、母に聞いたのだけれど、私もこの儀式で生まれた存在なんだ。
そんな私に、神様が力をくれないわけがないと思うの。
もし私がそうじゃないとしても、私たち二人の濃い愛を見せさえすれば大丈夫だよ。
私、そのために準備頑張ったんだから。
君は寝てるだけでいいんだよ。
それだけで、私たちは永遠の恋を結ぶことが出来るから。
その証を、神様は授けてくれるから。
さあ、始めようか。
君は何も考えなくていいんだよ。
もう、運命は決まっちゃってるんだから、抗っても無駄だもん。
大人しく、儀式に集中しようね。
神様の力は、絶対。なんだから。
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ライター情報
ヤンデレとか書きます。
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