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公開日2022年01月29日 13:40
更新日2022年03月30日 07:10
文字数
2830文字(約 9分26秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
国立感染症研究所・寄生動物部部長の女
視聴者役柄
国立感染症研究所・寄生動物部研究員の男
場所
国立感染症研究所・寄生動物部・部長室
本編
#疲れ気味に
ふぅ~...ざっと、こんなところかな...。
SE:部長室のドアの開閉音
...ん?
あぁ、なんだ、キミだったのか...。
こんな時間に、何の用だ?
...私か?
見ての通り、資料をまとめていたのさ。
それも、現在、都内で発生している、未曾有の生物災害 についてな...。
キミも知っての通り、今回の元凶は、『狂愛虫 』という名の寄生虫であると判明している。
だが、従来、この寄生虫は、ヒト以外の哺乳類にしか寄生しないと考えられていた。
何故なら、その生活環が、他の寄生虫と比べて、特異であるからだ。
通常、寄生虫といえば、宿主への寄生と宿主間移動が、必ずライフサイクルの中に組み込まれている。
例えば、食中毒で有名なアニサキスは、海中で孵化した幼生が甲殻類に寄生しながら成長し、さらに、食物連鎖の上位である魚類やイカを中間宿主とする。
そして、最終宿主であるクジラなどの腸管で成虫が産卵し、その卵が放出されることで、生活環が一周するという流れだ。
しかし、『狂愛虫』は、それらとは明らかに一線を画している。
『狂愛虫』は、雌雄同体で、しかも、宿主の性別に合わせて変わるという、珍しい習性を持っている。
その理由は、宿主となる哺乳類の繁殖に合わせて、宿主間の移動を果たすためだ。
『狂愛虫』は、宿主の体内で成虫となった後、神経にまで侵食することで、宿主を無意識に操ることができる。
具体的には、宿主がメスだった場合、宿主から特殊なフェロモンが発生するようになる。
逆にオスだった場合は、そのフェロモンを嗅ぎ分けられるように、感覚器官が鋭敏になるという感じだ。
こうすることで、寄生した宿主同士を引き合わせ、生殖行動を誘発させるという仕組みになっている。
そして、繁殖行為中の体液交換を通じて、オスの寄生虫がメス側の宿主に移動し、体内で交尾を開始するという寸法だ。
まぁ、宿主を操るという意味では、ロイコクロリディウムやハリガネムシに似ていると言えるな。
だが、決定的に違うのは、世代交代の方法と、宿主を狂暴化させる点にある。
『狂愛虫』は、他の寄生虫と比べて、寿命が長い反面、産卵数が極端に少ない。
しかし、卵を産み付ける対象を、宿主の胎児にすることで、この問題をクリアしている。
これは、宿主である哺乳類の生活に合わせることで、より生存確率をあげることができるからだ。
つまり、出産後は、宿主と共に『狂愛虫』が成長し、宿主が生殖適齢期を迎える頃には、成虫になるというわけさ。
そして、もう一つの狂暴化は、『狂愛虫』という名が表すように、繁殖行動の促進が激しすぎるあまり、宿主が異常なまでの執着心をみせることにある。
特に、メスのフェロモンを嗅ぎ取るオス側に顕著だな。
とはいえ、ある意味で救いなのは、対象となる宿主が一匹に限定されることだが...。
まぁ、いずれにせよ、『狂愛虫』がもたらす被害が甚大であることは、確かだ。
それは、今まさに起きている、生物災害をみれば、一目瞭然だろう。
政治や経済が、完全に麻痺するどころか、被害者の人生そのものまで、崩壊させてしまうからな。
しかも、中には、寄生されていないにも関わらず、流言飛語に騙された人間から謂われのない誹謗中傷を受けて、自殺してしまう者もいたと報じられている。
だからこそ、我々が、一刻も早く、対抗策を見つけなければならないんだ。
それこそが、寄生虫学の世界的権威である、私に与えられた責務でもあるのだからな...。
...ん?
どうした?
何か、言いたいことでもあるのか?
...あまり、無理はしないで下さい、か...。
#微笑を浮かべながら
フフッ...心配ご無用だ。
自分の身体のことは、私が、一番よく知っているからな。
むしろ、キミの方こそ、休息を取った方がいいだろう。
なにせ、ここ最近は、私と共に、徹夜することも多かったからな。
#何かを思い出しかのように
おっと、そういえば、忘れていたな。
そんなキミに、私からのささやかなプレゼントだ。
SE:小瓶を机の上に置く音
見ての通り、栄養ドリンクの入った小瓶だな。
実は、知り合いから差し入れでもらったんだが、本数が多すぎたせいで飲めきれなくてな...。
だから、キミに、一本受け取って欲しいんだが、それでもいいかい?
...フフ、ありがとう。
これで、用事は済んだな。
よし...キミはもう、仮眠室に行って、寝てていいぞ。
私も、もう少ししたら、仕事を切り上げるつもりだからな。
では、お休み...。
SE:ドアの開閉音
(しばらく間を空ける)
(深夜、仮眠室にて)
SE:衣服が擦れる音
フフッ...ようやく、お目覚めか。
随分と疲れていたんだな、キミも...。
...ん?
どうして、キミが、ベッドに拘束されているのか、だと?
フフフ...そんなの、決まっているだろう。
キミが、逃げ出さないようにするためさ。
話は変わるが、キミは、今回の生物災害について、疑問に思ったことはないか?
...フッ...まぁ、そうだろうな。
今まで、ヒトに寄生しなかった『狂愛虫』が、突然寄生するようになり...。
そして、急速に、伝播していったのだからな...。
#邪悪で狂った笑みを浮かべながら
ククク...なーに、簡単な話さ。
何故なら、私が『狂愛虫』を、ヒトにも寄生するように改造し、拡散したからだ。
それも、ある目的のために、大規模なサンプルを欲した...ただ、それだけのことでな...。
...被害者に対して、何も思わないのか、だと?
#高笑いする
フ、フフフ...アッハハハ!
もちろん、思っているさ!
私のための、尊い犠牲になってくれたんだからな!
だから、彼ら、彼女らには、こう伝えたいんだ!
#邪な笑みをニタリと浮かべながら
...ありがとう、とね...ククク...。
まぁ、そんなことは、どうでもいいことだ。
それより、キミは、自分の身体に気をつけた方がいいと思うぞ?
統計データが正しければ、そろそろ、異変が生じる頃合いだからな...。
SE:衣服が擦れる音
#右耳、至近距離に移動、囁き、誘惑するように
どうだ...?
身体が熱くなって、頭がぼんやりしてきただろう...?
フフフ...それも、そのはずだ...。
さっき、渡した栄養ドリンクの中に、改造型『狂愛虫』の成虫を、混入させたのだからな...。
そして、無論、私の体内にも、『狂愛虫』が寄生している...。
ここまで言えば、キミも察しがつくだろう...?
フフフ...そう...私の目的は、キミを手に入れ、ゆくゆくは、『狂愛虫』によって、支配下に置くためなんだ...。
SE:衣服が擦れる音
#左耳、至近距離に移動、囁き、誘惑するように
フフフ...我慢なんか、しなくてもいいんだぞ...?
今の私から発せられる声、吐息、匂い...全てが、キミの欲望を高めさせてくれるのだからな...。
だから、キミは、本能のままに、私を求めればいい...。
私が、何もかも、受け止めてあげるからな...。
SE:衣服が擦れる音
#正面、通常距離に戻る
ククク...さて、もういいだろう。
今、手錠を外してやるからな。
SE:手錠を外す音
SE:主人公が女研究者を押し倒す音
ひゃあっ!?
SE:主人公が女研究者の衣服を破る音
#濡れた吐息を漏らしながら
んっ...はぁっ...はぁっ...はぁっ...。
#狂気に染まった顔で
ク、ククク...アハハハッ!
そうだっ!
もっと...もっと、来てくれっ!
もっと、私を...愛してくれっ!
アハ、アハ、アハッ、アハハハハ...!!
ふぅ~...ざっと、こんなところかな...。
SE:部長室のドアの開閉音
...ん?
あぁ、なんだ、キミだったのか...。
こんな時間に、何の用だ?
...私か?
見ての通り、資料をまとめていたのさ。
それも、現在、都内で発生している、未曾有の
キミも知っての通り、今回の元凶は、『
だが、従来、この寄生虫は、ヒト以外の哺乳類にしか寄生しないと考えられていた。
何故なら、その生活環が、他の寄生虫と比べて、特異であるからだ。
通常、寄生虫といえば、宿主への寄生と宿主間移動が、必ずライフサイクルの中に組み込まれている。
例えば、食中毒で有名なアニサキスは、海中で孵化した幼生が甲殻類に寄生しながら成長し、さらに、食物連鎖の上位である魚類やイカを中間宿主とする。
そして、最終宿主であるクジラなどの腸管で成虫が産卵し、その卵が放出されることで、生活環が一周するという流れだ。
しかし、『狂愛虫』は、それらとは明らかに一線を画している。
『狂愛虫』は、雌雄同体で、しかも、宿主の性別に合わせて変わるという、珍しい習性を持っている。
その理由は、宿主となる哺乳類の繁殖に合わせて、宿主間の移動を果たすためだ。
『狂愛虫』は、宿主の体内で成虫となった後、神経にまで侵食することで、宿主を無意識に操ることができる。
具体的には、宿主がメスだった場合、宿主から特殊なフェロモンが発生するようになる。
逆にオスだった場合は、そのフェロモンを嗅ぎ分けられるように、感覚器官が鋭敏になるという感じだ。
こうすることで、寄生した宿主同士を引き合わせ、生殖行動を誘発させるという仕組みになっている。
そして、繁殖行為中の体液交換を通じて、オスの寄生虫がメス側の宿主に移動し、体内で交尾を開始するという寸法だ。
まぁ、宿主を操るという意味では、ロイコクロリディウムやハリガネムシに似ていると言えるな。
だが、決定的に違うのは、世代交代の方法と、宿主を狂暴化させる点にある。
『狂愛虫』は、他の寄生虫と比べて、寿命が長い反面、産卵数が極端に少ない。
しかし、卵を産み付ける対象を、宿主の胎児にすることで、この問題をクリアしている。
これは、宿主である哺乳類の生活に合わせることで、より生存確率をあげることができるからだ。
つまり、出産後は、宿主と共に『狂愛虫』が成長し、宿主が生殖適齢期を迎える頃には、成虫になるというわけさ。
そして、もう一つの狂暴化は、『狂愛虫』という名が表すように、繁殖行動の促進が激しすぎるあまり、宿主が異常なまでの執着心をみせることにある。
特に、メスのフェロモンを嗅ぎ取るオス側に顕著だな。
とはいえ、ある意味で救いなのは、対象となる宿主が一匹に限定されることだが...。
まぁ、いずれにせよ、『狂愛虫』がもたらす被害が甚大であることは、確かだ。
それは、今まさに起きている、生物災害をみれば、一目瞭然だろう。
政治や経済が、完全に麻痺するどころか、被害者の人生そのものまで、崩壊させてしまうからな。
しかも、中には、寄生されていないにも関わらず、流言飛語に騙された人間から謂われのない誹謗中傷を受けて、自殺してしまう者もいたと報じられている。
だからこそ、我々が、一刻も早く、対抗策を見つけなければならないんだ。
それこそが、寄生虫学の世界的権威である、私に与えられた責務でもあるのだからな...。
...ん?
どうした?
何か、言いたいことでもあるのか?
...あまり、無理はしないで下さい、か...。
#微笑を浮かべながら
フフッ...心配ご無用だ。
自分の身体のことは、私が、一番よく知っているからな。
むしろ、キミの方こそ、休息を取った方がいいだろう。
なにせ、ここ最近は、私と共に、徹夜することも多かったからな。
#何かを思い出しかのように
おっと、そういえば、忘れていたな。
そんなキミに、私からのささやかなプレゼントだ。
SE:小瓶を机の上に置く音
見ての通り、栄養ドリンクの入った小瓶だな。
実は、知り合いから差し入れでもらったんだが、本数が多すぎたせいで飲めきれなくてな...。
だから、キミに、一本受け取って欲しいんだが、それでもいいかい?
...フフ、ありがとう。
これで、用事は済んだな。
よし...キミはもう、仮眠室に行って、寝てていいぞ。
私も、もう少ししたら、仕事を切り上げるつもりだからな。
では、お休み...。
SE:ドアの開閉音
(しばらく間を空ける)
(深夜、仮眠室にて)
SE:衣服が擦れる音
フフッ...ようやく、お目覚めか。
随分と疲れていたんだな、キミも...。
...ん?
どうして、キミが、ベッドに拘束されているのか、だと?
フフフ...そんなの、決まっているだろう。
キミが、逃げ出さないようにするためさ。
話は変わるが、キミは、今回の生物災害について、疑問に思ったことはないか?
...フッ...まぁ、そうだろうな。
今まで、ヒトに寄生しなかった『狂愛虫』が、突然寄生するようになり...。
そして、急速に、伝播していったのだからな...。
#邪悪で狂った笑みを浮かべながら
ククク...なーに、簡単な話さ。
何故なら、私が『狂愛虫』を、ヒトにも寄生するように改造し、拡散したからだ。
それも、ある目的のために、大規模なサンプルを欲した...ただ、それだけのことでな...。
...被害者に対して、何も思わないのか、だと?
#高笑いする
フ、フフフ...アッハハハ!
もちろん、思っているさ!
私のための、尊い犠牲になってくれたんだからな!
だから、彼ら、彼女らには、こう伝えたいんだ!
#邪な笑みをニタリと浮かべながら
...ありがとう、とね...ククク...。
まぁ、そんなことは、どうでもいいことだ。
それより、キミは、自分の身体に気をつけた方がいいと思うぞ?
統計データが正しければ、そろそろ、異変が生じる頃合いだからな...。
SE:衣服が擦れる音
#右耳、至近距離に移動、囁き、誘惑するように
どうだ...?
身体が熱くなって、頭がぼんやりしてきただろう...?
フフフ...それも、そのはずだ...。
さっき、渡した栄養ドリンクの中に、改造型『狂愛虫』の成虫を、混入させたのだからな...。
そして、無論、私の体内にも、『狂愛虫』が寄生している...。
ここまで言えば、キミも察しがつくだろう...?
フフフ...そう...私の目的は、キミを手に入れ、ゆくゆくは、『狂愛虫』によって、支配下に置くためなんだ...。
SE:衣服が擦れる音
#左耳、至近距離に移動、囁き、誘惑するように
フフフ...我慢なんか、しなくてもいいんだぞ...?
今の私から発せられる声、吐息、匂い...全てが、キミの欲望を高めさせてくれるのだからな...。
だから、キミは、本能のままに、私を求めればいい...。
私が、何もかも、受け止めてあげるからな...。
SE:衣服が擦れる音
#正面、通常距離に戻る
ククク...さて、もういいだろう。
今、手錠を外してやるからな。
SE:手錠を外す音
SE:主人公が女研究者を押し倒す音
ひゃあっ!?
SE:主人公が女研究者の衣服を破る音
#濡れた吐息を漏らしながら
んっ...はぁっ...はぁっ...はぁっ...。
#狂気に染まった顔で
ク、ククク...アハハハッ!
そうだっ!
もっと...もっと、来てくれっ!
もっと、私を...愛してくれっ!
アハ、アハ、アハッ、アハハハハ...!!
クレジット
ライター情報
初めまして。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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