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旅先の宿、何故か同級生のいる朝
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 同級生
  • ストーカー
  • 寝起き
公開日2022年05月01日 18:30 更新日2022年05月01日 18:30
文字数
2153文字(約 7分11秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ストーカー系同級生
視聴者役柄
少年
場所
旅館(隣には両親います)
あらすじ
あなたにつきまとい、毎朝あなたが目覚めるとベッドの中にいる同級生がいた。
家族旅行に行くことになったあなたは、流石に旅行中は彼女のことを考えずに済むだろうと思っていたのだが、朝、彼女はやはりあなたのベッドの中にいて……
本編
 (全体的に声量抑え目)

あ、おはよー。
空気がおいしいっていうの、私はあんまりわかんないけど、こういういつもと違う場所で起きる特別感ってよくない?
旅館で二人目覚める朝、最高だね。

ん、どうかした?

あ、私?

何でいるのって言われても、君がいる場所に私がいるのは当たり前のことだからなぁ。
毎朝私が一緒のベッドにいることはそろそろ慣れてきたでしょ?
じゃあ気にしないでいいじゃん。

ダメなの?
なんで? 旅行中だから?
そんな、例え君が旅行に出掛けようと私はついて行くんだよ?
それが、君の妻になる人の使命っていうか、本能っていうか。

君が、眠いから寝るし、お腹が空いたからご飯を食べるみたいに、君が旅行に行ったから私もついて行くっていうのは理屈なんて必要ない日常だし当たり前なことなんだよ。

それよりも、おはようのちゅーはしてくれないの?
いつものことだけど、したくないみたいに横向かれるの、ちょっと傷付いちゃうんだよ?

まあ、いつも通り強引に君の唇貰っちゃうね?

あと、今日は隣で両親寝てるんだから、あんまりうるさくしちゃうと起きちゃうよ?

え、そっか。
君の親が起きると、私が困ると思ってるんだ。

んふふ、実は二人とも懐柔済みなんだよ?
あとは君本人を落とすだけ。

だから、君のベッドの中に私までいたとしても何の問題もないんだ。
目の前でキスしてるところ見せたらあの二人、多分喜ぶよ。

どうする?
いっそ目の前で孫作ってあげちゃう?

はいはい、わかってるよ。
だけど、チューはさせてもらうんだからね?

はーい、諦めて愛交わしちゃおうね。

んっ。

えへへ、幸せ……
これがないと一日が始まらないよぉ。

……ねえ、まだ二人とも起きてきそうにないし、もっとイチャイチャしよっか。

ダメ。
君に拒否権なんてないから。

嫌がったら、二人に言っちゃうんだからね?
二人とも、親なのに子供より私のこと信用しちゃってるんだもん。
男の方が力があるから、女の味方なんだってさ。
逆に君の方が逆らえなくなっちゃってるのにね。

まずは君の身体ぎゅーっってして君を強く感じさせてね?
えへへ、離せない。

あ、ほら、ジタバタしないの。
どうせ私たちの足、鎖で繋がってるんだから、腕は離せてもベッドの上で一緒にいるしかないんだよ?
君がそういう反応することぐらいお見通しなんだから、無策なわけないじゃない。
まったく、思いのほか単純なんだね。

諦めたら気を取り直してもう一回ぎゅーってされようね?

嫌がったって私、わかってるからね?
胸当たってるの気にしてドキドキしてるし、下、朝から元気だよ?

態度では嫌がってても、君の身体は私のこと大好きなんだもんね。
私、そんなツンデレな君のこと、だ・い・す・き、だよ。

あーっ、ふざけるなって酷いなぁ。
君のことが好きな女の子に言う台詞じゃないよ?
そんなこと言うと、私以外にモテなくなっちゃうからね?
あ、その方が都合がいいね。
だけど、程度が過ぎるんだったら躾けなきゃ。

ね、だから、君も好きって言葉には好きって返してね?
君の身体みたいに素直に。

……帰って?
ふーん、君は素直じゃないんだから。

嫌だよ、君のこと新幹線に乗ってまで追いかけてきたのに、なんで帰らなきゃいけないの?
というか、家で言ってた旅行計画の話に合わせて、君が帰る新幹線の、それもすぐそばの席取ってるんだよ?

何でわかるって言われても、盗聴してたら大体のことは聞こえちゃったんだもん。
盗聴してなくても、当日まで持ってるであろう乗車券探して切符買ったと思うけどね。

私、君を追いかけるためなら何だってするから。

……だから君が私から逃げようとしても、スマホの位置情報とか、恋する乙女の勘とか、何でも使って君のこと捕まえてあげるね。

うーん、帰ってはあげないけど、旅館のベッドでいつまでも足繋いで二人きりって訳にも行かないよね。

(少し興奮しながら)で、でも、折角君が逃げられない状況になってるんだから、やっぱり思い出作っちゃおうか。

……よし、二人とも寝てる。
君が騒いだりしなきゃ絶対に起きないから。

こんな素敵な景色の見える場所で、親に見られちゃうかもしれないドキドキと一緒に気持ちよくなったら、永遠に記憶に残るだろうね。

終わったら足繋いでる鎖解いてあげるから、ちょっとドキドキだけど、我慢してね?
抵抗したりしたら、結構音出ちゃうからマズいね。

……声?
そんなもの、君の口で塞いでよ。
そもそも、私としてはバレてもいいんだからね?

もはや関係は公認なんだし、残念だけどここまでついてきて、こんなことしてても愛情が強いんだねの一言であの二人、済ませちゃうと思うよ?

大好きな君とだなんて、いっぱい声出しちゃうかも。
君はバレたくないんでしょ?
だったら、大人しくして、私の声、部屋中に響いたりしないようにキスで塞がなきゃダメだよね?

んふふっ、結局君は私の思うがまま。
そんな君が大好きだよ?

ほーら、静かに。
どうせ何やったって逃げられないんだから。

それなら、これからすることに集中して、私と気持ち一緒になって一つになる喜び感じる方が絶対いいよ。

んふふっ、君の本当の気持ちってどっちなの?
嫌がってる姿見せてるのに、すごいドキドキしてるんだけど。

……そんなの、どっちでもいいか。
既にそんな反応じゃ、すぐにでも私に堕ちちゃうだろうから。

それじゃ、今から旅の記憶全部、私との経験に染めてあげる。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
旅先の宿、何故か同級生のいる朝
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
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