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もし擬人化された有毒動物達によるヤンデレ蠱毒バトルが開催されたら ~グンタイアリ編~
written by 平 朝臣
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 女王様
  • 女軍人
  • 蟻娘
  • 蠱毒
  • ファンタジー
公開日2022年05月02日 21:35 更新日2022年05月03日 10:03
文字数
1799文字(約 6分0秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
グンタイアリの亜人
視聴者役柄
ヤンデレ蠱毒バトルに巻き込まれた青年
場所
人気のない袋小路
あらすじ
本編
蠱毒こどく』───古代中国で用いられた呪術。

蠱道こどう蠱術こじゅつ巫蠱ふこともいう。

時代や文献によって、その詳細は異なるが、共通しているのは、『多くの虫や動物を一つの容器に閉じ込めて共食いさせ、最後に生き残った一種を呪術の媒体とする』ことである。

この一匹には、共食いによって凝縮された毒が宿っていると信じられていた。

そのため、これを使った殺人が、主な目的とされている。

当時の中国では、この儀式を執り行うだけでも死罪とされ、後に蠱毒が伝えられた日本でも、厳罰は免れなかったという。


(ここまでは、読まなくても大丈夫です)


SE:複数人の走る足音

SE:足音が止まる

SE:複数人が銃を構える音

#鋭い声で

動くなっ!

貴様は、既に、包囲されている...。

無駄な抵抗は止めて、大人しく、投降しろ。

これは忠告ではなく、警告だ...。

...何?

なぜ、貴様を追い詰めるのか...だと?

#くつくつと笑う

ククク...今更、何を問うかと思えば...。

我々を、誰だと思っている?

そう...グンタイアリの亜人だ。

故に、我々は、『個』ではなく『群』として、行動することを義務づけられている。

たった一人...最高指揮官にして女王である、私を除いては、な...。

つまり、貴様を捕らえるように命令したのも、私の一存に過ぎない。

そして、その目的は...。

SE:衣服が擦れる音

#左耳、至近距離、囁き

貴様を、私のつがいとして、迎え入れることだ...。

SE:衣服が擦れる音

#正面、通常距離に戻る

ククク...何を、そんなに驚いている...。

我々...いや、全ての生物は、種の保存という使命を帯びて、この世に生まれ落ちている。

だからこそ、女王である私も、その務めを果たし、新たな世代へと引き継がねばならない。

しかし、それは、貴様とて例外ではないはずだ。

にも関わらず、何故、躊躇する?

#少し間を空けた後、突如高笑いをあげる

...ク、ククク...ハハハハ!

なるほどな...。

要するに、貴様は、自由恋愛という名の幻想に基づいて、私を拒絶するというわけか...。

ならば、貴様に一つ、良いことを教えてやろう。

我々を含む亜人の世界は、ニンゲンと違って、自由恋愛の概念など存在しない。

あるのは、より優れた番を見つけ、その遺伝子を我が物にせんと欲する本能...。

そして、いざとなれば、戦うことも厭わない覚悟だ。

故に、番を求めて争うその様は、戦争にも等しく、また、残酷でもある。

それは、勝者のみが望むものを手に入れ、敗者は消え去らねばならないからだ。

なればこそ、我々はどんな手を使ってでも、勝利せねばならない。

そう...貴様を取り巻き、つけ狙う、邪魔なメス共を殲滅してでもな...クククク...。

#薄ら笑いを浮かべながら

...おっと...そんなに、憤るな。

むしろ、今は、現状把握に努めた方がマシだろう。

ちなみに、現在、貴様を包囲しているのは、我が軍の実動部隊...即ち、兵隊アリ達だ。

皆、身体が小さく非力だが、全員、毒針を備えている上に、何度でも刺し続けることができる。

そして、何より、女王の私に対する絶対的な忠誠心を持っていることが、最大の武器だ。

故に、貴様がなおも拒むのであれば、我々は、最終手段として、武力行使に踏み切らざるを得ないのだが...。

#薄ら笑いを浮かべながら

ククク...さて、それでは、答えを聞かせてもらおうか。

これが、最後通牒だ。

私の番となり、一生、添い遂げることを誓う...。

この要求を、受け入れるか?

#高笑い

...ク、ククッ、ククク...ハハハハ!

#わざとらしく

いやぁ、よかった、よかった...。

一時はどうなることかと思ったが、こうして、最悪の事態を避けることができて何よりだ。

では、早速、我がコロニーに、凱旋するとしよう。

#何かを思い出したかのように

おっと...そういえば、もう一つ、言い忘れていたことがあったな...。

さっきも言ったように、私には、女王として、次世代に繋ぐ責任がある。

だが、我々は、個の力が貧弱であるがために、多産多死の戦略を取らざるを得ない。

つまり、だ...。

SE:衣服が擦れる音

#右耳、至近距離、囁き

んっ...はぁ...。

大量の子種を、貴様から、絞り取る必要があるということだ...。

ククク...まぁ、心配するな...。

死なない程度には、手加減してやる...。

ただし、一滴たりとも、他のメスには渡すな...。

当然、私の兵達にも、だ...。

いいか...?

分かったな...?

SE:衣服が擦れる音

#左耳、至近距離に移動しながら

...ククク...。

#左耳、至近距離、囁き

んっ...はぁ...。

そうだ...それでいい...。

貴様はもう、私の番だからな...。

だからこそ、私も、誓おう...。

死が、二人を分かつまで...否、たとえ、死が二人を分かとうと...。

貴様を、愛し続けるとな...。

ク、クククッ...クククク...。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
もし擬人化された有毒動物達によるヤンデレ蠱毒バトルが開催されたら ~グンタイアリ編~
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
平 朝臣
ライター情報
タイラ トモオミ
 初めまして。
 平朝臣と申します。
 ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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