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姉御肌なヤンデレ彼女は元シスターのエクソシストだった
written by 平 朝臣
  • ファンタジー
  • カップル
  • 恋人同士
  • ヤンデレ
  • シスター
  • エクソシスト
  • 不良 / ヤンキー
  • 姉御肌
  • 男勝り
公開日2022年05月05日 00:55 更新日2022年05月06日 21:45
文字数
1857文字(約 6分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
元シスターのエクソシスト
視聴者役柄
彼氏
場所
彼女のアパート→教会
あらすじ
本編
(某日、彼女のアパートにて)


SE:ドアの開閉音

#ウキウキしながら

おっ!

やっと、来たか!

ヘヘッ...にしても、アンタの方からウチに来るなんて、珍しいな。

いつもは、アタシが、アンタのいえに入り浸ってるんだけど...。

まァ、いいや。

実は、アタシも、アンタに話したいことがあったんだよ。

#途中まで言いかける

アンタが、最近悩んでる、謎の怪奇現象についてなんだが、その犯人は...。

#鳩が豆鉄砲を食ったような顔で

...え...?

アタシが...その犯人...?

#半笑いで、狼狽えながら

ハ、ハハハ...な、何、言ってんだよ...。

そんなわけねェだろ...。

だって、アタシは...。

SE:主人公がロケットペンダントを投げつける音

い、痛ッ...!

お、おい、何すんだよ!?

いきなり、ペンダントを投げつけやがって!

#訳が分からないといった表情で

...ハ、ハァ...?

アタシが悪魔で、このロケットが、呪いのアイテムだと...!?

ふ、ふざけんじゃねェ!

いいか!?

#途中まで言いかける

本当の悪魔は、お前の身近にいる、あの...!

SE:ドアを開ける音

...って、オ、オイ!

どこに、行くつもりだよ!?

#途中まで言いかける

話は、まだ終わって...!

#絶望に染まった表情で

...ぇ、ぁ...え...?

アタシとは、もう別れる...って...。

#声を震わせながら

う、嘘、だろ...?

#泣きそうになりながら、必死に懇願する

なァ、頼むよ...!?

アタシを、信じてくれッ...!

アタシは、アンタのことが...ッ!

SE:ドアが閉まる音

ッ...!

な、なんでだよ...。

アタシは、ただ、アンタを守りたくて...。

#涙を流しながら

グスッ...なのに、どうしてなんだよォ...ッ。

#嗚咽を漏らす

グス...ヒック...エグ...。

#何かに気づいたかのように、ハッとする

...ッ!

いや、違ェ...。

あのシスターに、誑かされたんだ...。

あの女が、嘘を吹き込んだせいで...。

#一気に顔が険しくなる

チッ...そういうことか...。

なら、話は、早ェ...。

悪魔ごと、あのクソ尼を...消し去ってやるよッ...!

ク、ククッ...アハハハ...!


(少し間を空ける)


(数日後、夜、教会にて)


BGM:教会が燃え盛る音(本編終了まで流し続けて下さい)

#静かに、迫力のある雰囲気で

...遅かったな...。

悪魔祓いなら、とっくに終わっちまったぜ...。

今は、腐った教会ごと、悪魔共を燃やし尽くしてるところだ...。

...って、あぁ...この服か...。

#自嘲しながら

ハハッ...似合わねぇだろ...?

元シスターとはいえ、アタシが、修道服を着るなんてな...。

でも、これが、正装なんだよ...。

かつて、特務機関最強のエクソシストと言われた、アタシのな...。

...シスターの居場所を知りたい、だと...?

#鼻を鳴らして

フン...ソイツなら、アタシの後ろにあるデカイ十字架に、磔にしてやったよ...。

一応、生きてはいるが、もう助からねェと思った方がいい...。

#やれやれといった感じで笑いながら

ハッ...アンタって、つくづく、お人好しだと思うぜ...。

アタシが、シスターを辞めて、組織も抜けて、路頭に迷っていた時も、何も聞かずに助けてくれたしな...。

#低い声で

...けどな...。

その純粋さにつけこんで騙そうとする人間なんざ、掃いて捨てるほどいるんだよ...。

それは、この女も、例外じゃねェ...。

コイツは、悪魔に、自分の魂どころか、教会すら売って、超人的な力を得たんだよ...。

その力を使って、怪奇現象を引き起こし、アタシが悪魔だと思い込ませるように仕組んだんだ...。

アタシから、アンタを掠め取って、自分の独占物モノとする...ただ、それだけのためにな...。

SE:銃のスライドを引く音

...アタシは、こういう奴を、今まで、何人も見てきた...。

我欲を満たすために、悪魔を利用し、いざとなれば、操られていただけだとうそぶく屑をな...。

...そこで、気づいたんだ...。

SE:銃声と薬莢の落ちる音

悪魔を祓っただけで、全部、解決するわけじゃねぇ...。

真の悪魔は、この女と同類の人間達だ...。

SE:銃声と薬莢の落ちる音

ソイツらを消さねぇ限り、悪魔は、この世からいなくならない...。

だから、アタシは、決めたんだ...。

人間を誘惑する悪魔も、魂を簡単に売り渡す人間も...まとめて、地獄に送ってやるってなァッ!

SE:銃声と薬莢の落ちる音×3

#狂ったように笑いながら

ク、ククッ、ククク...アッハハハ!

どうだ、見ろ!

これでもう、コイツは、アンタを誑かすことができなくなったぜ...クヒヒッ...。

#呆れ顔で

...って、何、シケた面してんだよ...。

この女は、悪魔と契約して、アンタをアタシから寝取ろうとしたクソビッチだぞ?

死んで、当然だと思うけどな。

まァ、でも、これで、アンタも分かっただろ?

世の中には、人間のツラした悪魔が、大勢いるってことがな...。

SE:衣服が擦れる音

#左耳、至近距離、囁き

んっ...はぁ...。

だから、これからはずっと、アタシが、アンタを守ってやるよ...。

もう二度と、アンタを奪われることがないように...。

アンタを誘惑しようとする悪魔も、女も...全員、ブッ殺してやるからな...。

ク、ククク...アハハハ...!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
姉御肌なヤンデレ彼女は元シスターのエクソシストだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
平 朝臣
ライター情報
タイラ トモオミ
 初めまして。
 平朝臣と申します。
 ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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