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どう見ても男だった同僚の執事は女の子で、しかもいつのまにか妹まで手篭めにしていた
written by 松平蒼太郎
  • インモラル
  • 同僚
  • 執事
  • ボーイッシュ
  • ボクっ娘
  • 三角関係
  • 男装
公開日2022年05月20日 21:54 更新日2022年05月21日 04:42
文字数
2049文字(約 6分50秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
同僚執事
視聴者役柄
執事
場所
お屋敷の使用人専用の男子更衣室
あらすじ
執事としての業務を終えて、同僚と更衣室で着替えていたら、その同僚は実は女の子で…⁉︎
本編
あぁ、お疲れ。今日もずいぶん働いたね、お互い。

そうそう。お嬢様はなかなか手厳しくて参っちゃうよ。

あはは。まぁでも、君はこの屋敷にいる使用人の中では一番お嬢様の扱いに慣れてるじゃないか。

うん。僕はまだまだかな。

今日もお出しする服を間違えてしまってね、怒られちゃった。

けど大丈夫。次は間違えないよ。

お嬢様の気分の機微は、おおよそ分かってきたから。

嬉しそうな時は赤系統の服、ちょっとテンション低めの時は青系統の服、といった具合にね。

ふふ…お褒めにあずかり、光栄さ。

さ、着替えよう。悪いけど少し後ろを向いてて。

うん…男同士でもその、裸を見られるのはちょっと恥ずかしいからね…

ありがとう。理解が早くて助かるよ。





え?あ……もしかして、見た?

そ、そっか……見ちゃったんだ…あはは…

うん…そうだよ。見ての通り、僕は女。

男のふりをして、執事をやってたんだ。

(ため息)

君のことは信頼していたんだけどな…

けど、見られた以上は仕方ないね…

(壁ドン)

手荒な真似してごめんね?

だけど君が悪いんだよ。僕の言いつけを守らないから。

ううん。悪いけど君を逃すわけにはいかない。

秘密を知られた以上、口封じをする必要がある。

今、君の後ろのロッカーに盗聴器を仕掛けておいた。

死なば諸共っていうだろう?

僕と後ろめたい秘密を共有してもらうよ…

(ディープキス)

今のでキスしてる音、しっかり録音されたね。

もちろん、この会話も継続して録音してある。

この屋敷の、使用人に関する規則は知ってるよね?

そう…「使用人同士の不純異性行為はこれを固く禁じる」ってね。

これがバレたら僕ら、もうこのお屋敷には居れなくなるね。

君がもし、うっかり僕が女だってことをどこかで口にしようものなら、この音声をお嬢様に聴かせる。

あぁ。もちろん、僕はクビになるだろうね。

けど、その時は君も道連れ。当然だろ?

ふふ…僕、知ってるよ。君の家庭事情。

病気がちの妹さんがいるんだってね。

しかも父親のギャンブル好きのせいで、家は借金漬け。

母親は…一人で家から逃げ出したんだっけ?

かなり悲惨な状況だね、君のお家。

そこまで知ってる理由?知りたい?

実は僕、妹さんと仲良くさせてもらってるんだ。友達として。

ごめんね?こっそり裏で仲良くしてて。

そ。君の家庭事情は全部妹さんから聞いた。

あぁ、それはね…僕が口止めしてたんだよ。

お兄さんにヤキモチ妬かれちゃうかもしれないから、内緒にしておこうってね。

そうだ…僕、最近妹さんに告白されたんだ。

そう、愛の告白。結婚を前提に付き合ってくださいって言われちゃった。

え?いや、返事は保留中。

流石にお兄さんに内緒で付き合うのはどうかなって僕が止めた。

まぁ妹さんの方は秘密の恋愛にも前向きな姿勢だったけどね。あはは…

ん?あぁ、それも知りたい?

僕の気持ちは……そうだな、君も妹さんも魅力的な人間だからね。どうしようかな。

ふふ、そんなに興奮しないで。

とりあえず状況を整理してみよう。

まず僕は女だと君にバレたから、キスをして男女としての関係を持った。

次に僕は妹さんと友達で、彼女に片想いされてる。

そして妹さんは僕が女だということも、僕と君が男女の関係を持ったことも知らない。

さあて…どうしようか?面白い状況だよね。

あはは…笑い事じゃないのは分かってるさ。

僕も君も、このことがバレたら即解雇。

君は家庭の経済事情が厳しい以上、ここを辞められない。

したがって、君は僕の言うことに従うしかない。

対する僕も、君に秘密を握られてしまった。

けどキスをして証拠も残した以上、君に言うことを聞かせられる。

妹さんの方だけど…こちらも僕の方に分があるね。

君が妹さんに僕が女だってことだけをバラせば、僕は十中八九、彼女にフラれるだろう。

だけど…その場合、妹さんの心の傷も決して浅くはないはず。

まさか妹思いの君が、妹さんを傷つけるようなことをするのかな?

妹さんに真実を伝える勇気はある?

ふふふ…当然、僕とキスしたことも言えないよね?

結局、彼女を傷つける結果になるんだから。

あははっ♪ そもそも僕が全部悪いって?たしかにね。

僕が正直に女として生きていれば、こんなことは起きなかった。君の言うとおりだ。

でもね…僕には僕の言い分があるんだよ。

僕は…男として生きたかった。

うん…物心ついた時からそう思うようになった。

なんだか女としての自分より、男としての自分の方がしっくりくるなって、そう思えたんだ。

悪いけどあまり上手くは説明できない。

とにかく、僕は男になりたかったんだ。

執事になったのもそう。執事は圧倒的に男性の職業だからね。

元々見た目もそこまで女の子らしくなかったから、男として採用してもらえるかなって思ったんだ。

そうだよ。こうして僕は男としての社会的立場を得ることができて、めでたしめでたし…だったはずなんだけどね。

それを君がたった今、見事にぶち壊してくれた。

その責任は取ってもらわないとね…

(ディープキス)

こうなった以上、僕も君も後には引けない。

お嬢様にも妹さんにも、秘密を守り通さないと。

君に選択の余地はない。大人しく僕に従って。

女としての僕は、君だけに独占させてあげるから…ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
どう見ても男だった同僚の執事は女の子で、しかもいつのまにか妹まで手篭めにしていた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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