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敵組織のおねショタコンビに敗北し、なぜか取り合われることとなった
written by 松平蒼太郎
  • 喧嘩
  • 罵倒
  • 少年
  • 不良 / ヤンキー
  • 年下
  • 年上
  • 戦闘
  • 取り合い
公開日2022年05月22日 18:12 更新日2022年05月22日 18:12
文字数
2846文字(約 9分30秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
女スナイパー
視聴者役柄
政府機関の人間(少年/不良女)
場所
某所
あらすじ
反政府組織の一員でスナイパーの貴女は、政府の要人を暗殺すべく、ビルの屋上から狙い撃ちしようとするが、そこに一人の少年が現れる。
彼は機関の人間を名乗り、政府側の人間であることが判明。貴女は彼との戦闘を開始するが、あえなく敗北し、逃走を余儀なくされる。
そんな貴女の前に現れたのは、柄の悪い一人の女。彼女は貴女の仲間を裏から抑えていた。
彼女とも戦闘に突入するが、先の戦いで疲れ切っていたこともあり、敗北。政府側に捕まった貴女の運命やいかに…
本編
A.少年 B.不良女



【Aパート】

A.そこのお姉さん?こんなビルの屋上で何してるの?

A.わわっ!いきなりそんな物騒なもの向けないでよ!

A.え?えーっと、僕は…

A.機関の人間って言ったら分かる?

A.そうそう!お姉さん、反政府組織の人でしょ?

A.今日も政府の要人を暗殺しに来たってところかな?

A.ふふふ…うちの機関には優秀な諜報員がいるからね。

A.あはは、そうだね。スパイとも言うね。

A.お姉さん…僕の言うことに従ってくれないかな?

A.大人しく投降してくれれば、痛い目に遭わずに済むよ?

A.ふふ…無線で仲間を呼ぶつもり?

A.無駄だよ。今ごろ、僕の相方が近くにいるお姉さんの仲間を抑えてるから。

A.繋がらないでしょ?当たり前なんだけどね。

A.というわけで、お姉さんは孤立無援。もう誰も助けに来ないよ。

A.早く投降してくれると、仕事が減って僕も嬉しいかなー、なんて…

A.あはは、そっか…なら仕方ないね。

A.できれば、お姉さんの綺麗な顔に傷はつけたくないんだけど…

A.なめてないよ。心配してるだけ。

A.そんなに怒らないで、お姉さん。綺麗な顔が台無しだよ?

A.もう…分かったよ。じゃあ少しだけ、遊んであげるね?





A.逃げられちゃった…あともう一歩だったのになぁ…

A.ま、いいや。とりあえず相棒に連絡しよ…

(発信)

A.あー、もしもし?相棒?

A.実は例の女スナイパーなんだけどさ、ちょっと逃げられちゃって…

A.いやいや!逃がしたんじゃなくて、逃げられたの!ホントだって!

A.もー…で、多分逃走ルートがそっちだから、捕まえてほしいなって。

A.えー⁉︎ 貸し一(イチ)⁉︎ なんでだよー⁉︎

A.もー…分かったよー。じゃあ今度焼肉奢ってあげる。

A.え、タバコ⁉︎ やだよ!値上がりして高いじゃん!

A.うへぇ〜…もー、それでいいよ。

A.うん、化粧品でしょ?了解しましたっと。

A.とにかくお姉さんのこと、ちゃんと捕まえてね。

A.うん、よろしく。リーダーには僕から報告しとくから。それじゃ。





【Bパート】

(舌打ち)

B.ホント、世話の焼けるガキ…

B.人の仕事、勝手に増やしやがって…あのアホが…

B.…って言ってるそばから…

B.よー、姉ちゃん。こんな夜更けに一人歩きはあぶねーよ?

B.ん?あぁ、コイツら?姉ちゃんの仲間だったのね。知ってたけど。

B.それよりさっきはガk…あたしの相方が世話んなったね。

B.いや、むしろ手間かけさせて悪かった。

B.あたしは相方みてえに遊んだりしねえから。

B.一瞬で終わらせてやる…覚悟しな。





B.やるな、姉ちゃん。思ったよりやり手じゃん。

B.有言実行がモットーなんだけどな…一瞬では終わらんかったわ。悪い。

B.ちょっと疲れた…タバコ吸っていい?匂いは平気?

B.サンキュ…じゃ、お言葉に甘えて…

(舌打ち)

B.あー、くそっ…ライターつかねえじゃん。このポンコツがよぉ…

B.こんなかで誰かタバコ吸ってそうな奴は……ん?姉ちゃん、ライター持ってんの?

B.てことは、姉ちゃんもタバコ吸うんだ。仲間じゃん。

B.んじゃ、わりーけど借りるね…

(一服)

B.あ?なに?殺してほしかったの?

B.いや、一応捕縛命令出てたから。命令に従っただけ。

B.まぁよっぽど手こずって逃すくらいなら、その場で殺してもよかったんだけどね。

B.まー、たしかにちょっと手こずったけど、とりあえずなんとかなったし?

B.ま、そもそもうちの相方が遊ばずに、とっとと捕まえてりゃ、あたしが姉ちゃんの相手する必要もなかったんだけどね。

B.あー、護送部隊が来たか…タバコ休憩終わりっと…

B.姉ちゃんの今後の処分は上の人間が適当に話し合って決めると思うけど…

B.あたし、なんか姉ちゃんのこと気に入ったし、上に殺さないよう、掛け合ってみるわ。

B.生きてたらまた会おーぜ。そんじゃな。





【ABパート】

A.あっ…このあいだのお姉さん!久しぶり〜!

B.あ?…ホントだ。久しぶりじゃん。元気してた?

A.え?ホントに⁉︎ やったぁ!ね、相棒!お姉さん、仲間になるって!

B.うっせーよ。聞こえてるから耳元で大声出すな、ガキ。

A.もー…そんな威圧的にしたらお姉さん、怖がっちゃうよ?ただでさえ顔イカついんだから…

B.もしかしなくても、喧嘩売ってるよな?つか、姉ちゃんじゃなくて、テメーに言ったんだっつの。

A.え?あぁ、ゴメンゴメン。話が進まないよね。それで、えーっと…

B.そーいや、リーダーから新人の面倒見てやってくれって言われてたっけな…まさかその新人ってのが、姉ちゃんだったとは…

A.そーそー。驚きだよね!僕、今ちょうど後輩が欲しかったんだ!加入してくれて嬉しいよ!

B.てか、どーいう経緯でウチで働くことになったわけ?詳しいことあんま聞かされてないんだけど…

A.へぇ〜…そうなんだ。たしかにお姉ちゃんの射撃の腕なら、リーダーのお眼鏡にはかなうかも。

B.てか実際かなったから、ここにいるんだろ。元々、凄腕のスナイパーだって聞いてたしな。

A.うんうん。僕があの現場に少しでも遅れてたら、護衛対象が死んでただろうね、あのハゲてて、頭まんまるのおじさん。

B.あんなハゲ野郎、ホントはどうなろうが知ったこっちゃねーんだけど…仕事だしな。仕方ねぇ。

A.ねー、それよりさー、どうする?おねーさんの歓迎会、やる?

B.要んのか?歓迎会……姉ちゃん、してほしい?

A.まーまー!そんな遠慮せずに!僕ら、共に死線をくぐり抜けてきた仲じゃん!

B.敵同士、だったけどな。とりあえず、どっちでも良さそうなんで、しとくか。歓迎会。

A.うん!それじゃお姉さん、今から遊園地行こ!僕、お姉さんといっぱい遊びたい!

B.は?何言ってんだ、ガキ。そこの可愛子ちゃんは今からあたしとパチンコ行ってからホテル泊まんだよ。テメーはガキらしく、一人でおままごとしてろ。

A.え?何言ってるの?パチンコなんて大人の悪い遊びじゃん。加入早々、お姉さんを破産させる気?

B.これだからガキンチョは……姉ちゃんはテメーと違って、立派な大人なの。テメーこそ、姉ちゃんの貴重な時間潰すんじゃねえよ。

A.っていってもお姉さん、僕より少し上くらいじゃん。まだ未成年だよね?……ほら!僕の言った通り!むしろまだ子供寄りだよ!だから、お姉さんは僕と遊ぶの!

B.あのな、姉ちゃんは今、大人の階段を上りかけてんだよ。それをあたしが手伝ってやろうっつってんの。ガキのオメーに付き合ってたら、逆に精神退化しちまうだろうが。

A.むー…やっぱり相棒は分からず屋の頑固者だ。いい歳したおばさんのくせn…

(発砲)

B.その減らず口、いい加減閉じねえと死ぬぞ?あ?

A.え、なに?お姉さんの前におばさんが僕と遊んでくれる?

B.殺す…絶対殺す…!楽に死ねると思うなよ?

A.あははっ♪ やる気満々だね。じゃあ始めよっか♪

B.…あ?なんだ、姉ちゃん。あとで相手してやっから、今はそこをどけ。クソガキ、殺せねーだろ?

A.えぇ〜…そんな必死になって止めなくても…いつものことだよ、こんなの。

B.はぁ…しゃーね。じゃあ姉ちゃんに決めてもらおうか。あたしにするか、そこのクソガキにするか…

(双方、腕にしがみつく)

A.お姉さん…僕を選んでくれるよね?出会った日の夜にたくさん遊んだのは、僕の方だし。

B.なぁ…あたしを選べよ。大人の魅力ってやつ、たっぷり教えてやるぜ?




A.お姉さんはどっちを選ぶの?
B.姉ちゃんはどっちを選ぶんだ?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
敵組織のおねショタコンビに敗北し、なぜか取り合われることとなった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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