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銃声と喧騒の隙間
written by 霜月鷹
  • 傭兵
公開日2022年06月21日 22:29 更新日2022年06月21日 22:29
文字数
754文字(約 2分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
伝説の傭兵
視聴者役柄
傭兵
場所
戦場
本編
やぁ、いきなりで悪いんだが……隣、失礼しても?
ありがとう……おや、よく見れば君も傭兵か……ご同業とあれば、挨拶くらいはしておかないとね。
私は──あぁ、その顔を見ればわかるよ、私の事は知ってるみたいだね。
まったく、戦場こんなところで有名になってもと思っていたが……挨拶の手間が省けるって意味では、意外と悪くないかもしれないね。
あぁ、君の自己紹介は必要ないよ……なに、私と同じさ。
君も私と同じように、戦場で噂される「傭兵」の一人じゃないか……その顔だと、あまり自覚は無いようだけどね。
アイツが通った戦場には、最後には必ずカラスの群れが現れる──そんなふうに噂されてるけど?
あはは、自分には心当たりがないって感じだね。
「生きる為に必死になってるだけ」……なるほど、君はそんな理由で戦っていたんだね。
いやいや、それも立派な理由だよ。
とってもシンプルで分かりやすい理由……うん、素晴らしいじゃないか。
私……そうだな、私の理由は君のに比べると些か薄汚い物だよ。

楽しいんだ……あの騒々しい、鉄と火薬の匂いがする場所を駆け回るのが。

弾を避け、引き金に指を掛け、狙い、そして引き金を引く……
いつ死んでもおかしくない場所で生きるのが、私にとっては楽しくて仕方がないの。
自分の好きなように殺して生きて、そしていつの日か殺される死ぬ……そんな日々が、私にとっては何よりの幸福なんだ。
ね、君のに比べたらくだらない理由でしょ?
「そんな事はない」……ありがとね。
君みたいな傭兵に褒められるの、とっても嬉しいよ。

さてと……そろそろ休憩は終わり、私は向こうに戻るよ。
君は……そっか、まだ此処に居るんだ。
それじゃあ、次にまたこうやって腰を下ろしてお話が出来るように……願わくば、お互いに銃を向け合うような事にならないように祈ってるよ。
ま、もしそんな事があれば全力で殺しに行くんだけどね♪

それじゃあ……機会があれば、また会いましょうね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
銃声と喧騒の隙間
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
もし宜しければ、使用実績の方もお願いします…!
有償販売利用の条件
有償・無償問わず演者側キャラクターの性別変更、罰ゲーム等への使用は御遠慮願います。
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