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幼馴染から突然のプレゼント
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 幼なじみ
  • プレゼント
公開日2022年12月01日 18:12 更新日2022年12月01日 18:12
文字数
2143文字(約 7分9秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
指定なし
場所
帰り道
あらすじ
仲は良好ながら、今までこれといってプレゼントのやり取りなんてことはしてこなかった幼馴染。
彼女は突然、そろそろ誕生日だからとあなたにプレゼントを贈る。
不思議ではあったが、嬉しいものは嬉しいわけで、あなたはそれを素直に受け取った。
本編
そうだ、もうすぐ君の誕生日だよね?

いつもはさ、一言おめでとうぐらいしか言ってこなかったけど、私、プレゼントとか、したいなって思ってて。

あ、いや、あんまり気を遣ったりとか、そういうのいいから。
ただの思い付きみたいなものだし、遠慮するようなプレゼントじゃないって。

それに、私達、そんな堅苦しい関係じゃないでしょ?
私の勝手って思ってくれればいいのいいの。

ねー、それとも、私がこんなことするのがそんなに信用できない?
別に、ビリビリボールペンとか、激辛カップ麺とか、ドッキリみたいなプレゼントじゃないのに。

あーあ、これも、日頃の行いってやつなのかなぁ。
もっと、君には優しくしておくべきだったね。

なーんて、信用できなくても、実物を見てもらえばわかるでしょ。

はい。
開けてみて。

どう?
君の推しのストラップ。

よかった。
気に入ってくれると思ってね。

あー、何で知ってるかって?
きょとんとしてるけど、そんなに不思議がることなの?
前に欲しいみたいなこと、話の流れで言ってたような気がするんだけど……

いや、聞いたよ?
なんか記憶にあるもん。

まっ、欲しかったんでしょ?
なら、受け取ってよ、プレゼント。

ふふっ、なんか、嫉妬するくらい嬉しそうな顔してる。

私とストラップ、どっちが大事なの?
ってね。

えー、ストラップ?
そう言うとは思ったけど、なんか本当に言われると嫌だなー。

いや、恋人じゃないけどさ、なっがい間、一緒にいろいろとやってきた幼馴染なわけじゃない。
なんか、だからこその信頼と言うか、安心感と言うか、大切さを思ってくれてもいいんじゃないかなーって。

あはっ、そうやってすぐ真に受けるんだから。
そこまで本気で言ってませんよー?

大体、今までの私のわがままぶりに付き合ってくれてるっていうだけで、私のこと、雑に思ってるわけじゃないのはなんとなくわかるし。
今回のプレゼントだって、その辺のありがとうと、ごめんねって気持ちもあるの。

んふふっ、堅苦しいのはナシって言っておきながら、これだもんね。
いいの、とにかく、お返しに私の誕生日は何かプレゼントしなきゃーとか、変に慌てないでってこと。

もちろん、そういうのに関係なく私にプレゼントしたいっていうなら、拒んだりはしないけど……

ほら、私が欲しいモノ、わかる?

ね?
君は、そこんところ真面目過ぎるから、考えすぎるんだよ。
それで、迷った挙句、見当違いな答えを出したり。

答えは意外と、直感通りだったり?
なーんて、どうせなら悩んでる君も面白そうだから、答えは言わないでおくね。

そもそも、本当にそのモノが欲しかったら、ちゃんと言うなり、私から行動するし。

プレゼントは、物というより、意味だってこと。
そりゃ、その辺の石ころ拾って贈られても困るけど、ペンとかでも、自分で買うのと、人から貰うのとじゃ、特別感が違うんだよ。
それが好きなモノなら、もっと嬉しいけど、まずはプレゼントっていう気持ちが最初にグッと来るの。

でしょ?
そのストラップっていうのは別にして、私からプレゼントしたいって言われた時の気持ち、ちょっとは嬉しかったでしょ?

えへへー、そういうの、私も嬉しいんだよね。
君の顔見て、改めて気付かされたの。
私、君の子供みたいに嬉しそうな顔を見るのが、好きなんだなって。

昔から見てきたからかな。
無性に安心するの。

周りがいくら、意外な組み合わせだとか、似合ってないとか言ったところで、幼馴染は幼馴染ってことなんだろうね。

そんなこと言われながらでも、なんだかんだで、今日まで続いてるわけだし、人には見えないところで繋がってるってことなのかな。
こりゃ、切っても切れない関係ってわけだ。

そう、君が嫌って言っても、彼女が出来ても、離れてやんない。
これは、運命だから。

……ってのは言い過ぎかもしれないけど、私には、君みたいな安心できる人が必要だって思ってる。
離れてやんないっていうのは本当かも。
だからさ、これからも、よろしくね?

それで、今日はこの後、予定があるんだって?

なら、仕方ないんだけど。

いや、やっぱり、一緒に遊んでくれなくなってきて、寂しいなとか、思ってたり。
でも、迷惑かけるのも、なんか違うじゃん?

この年頃じゃ、忙しいわけでしょ?
てか、私もいろいろやんなきゃいけないことあるし、お互い様かぁ。

実際、プレゼントだって、当日に渡したかったけど、その日は家にいないんだもんね。
ううん、仕方ないよ。

でも、そのかわり、君への誕生日プレゼントは、私が一人目でしょ?
フライングだし、反則かもだけど。

なら、それはそれで嬉しいし。
うん、あんまり気にしないで。

って、予定あるんなら、のんびり話してる場合じゃ、なかったりしない?
ごめん、私そういう気遣いしようって思いながら、つい話しちゃうんだよね。
いけないいけない。

そう、急いでないならよかった。

じゃあ、バイバイ。
うん、どういたしまして。

 (間)

 (ひとりごと)

さて、予定なんて言ってるけど、なんか隠してるみたいなんだよなー。
さっきあげたGPSで、確認しよーっと。

今は……あ、見つけた。
これは、あの子の家かぁ。

前から怪しいとは思ってたけど、やっぱり、そういうことなんだ。

全く、私の旦那様は浮気性なんだから。
ふふっ、私に隠し事なんて、いけない事だよね?

今度、お仕置きしてあげなくちゃ。
んふふっ……
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
幼馴染から突然のプレゼント
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
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