クールな俺っ娘彼女はちょっぴりヤンデレ。
クリスマスの日、可愛い格好をしてきた貴女に我慢の限界が来て――。

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ごめん、待たせたか？

ん。
それだったらいい。

今日の格好すごく可愛い。
メイクもキラキラしてて。

でもさ、俺、普通の格好で来いって言ったよな？

彼女の義務、ね。

意識してくれてるんだ。
それは嬉しい。

けど、普段着で来てほしかった。

どうしてだろう。
自分で考えてみて。

それにしてもすごい人だな。
流石クリスマス。

で、今日は。

そうだな。
いつも通りノープラン。

嫌じゃない。
お前とだったらどこででも。

ここでプレゼント交換？

ムードも何もないけどいいのか？

ふぅん、いいんだ。
お前らしい。

プレゼント渡し忘れそうって？
流石にそれは――。
ないとも言えないな。

確かにお前、忘れっぽいし。
ちょっと不安になるくらい。

でも大丈夫。
俺が管理するから。
お前は何も心配しなくていい。

ここで照れるのがお前だよな。
まあ、それに救われてもいるが……。

いいや、何でもない。

まずお前から、か。
ありがとう。

フェイスパック。
これすごいいいやつじゃん。

まあ最近、美容、意識してるけど。

この間までどうでもよかったんだが。
お前と付き合うなら、それなりでいたいと思って。

別に可愛くない。
なんだよ、頭撫でるな。
ったく。

俺からは、これ。

うん。
パジャマ。

そう、もこもこの。
絶対お前に似合うと思って。

でも、渡さない。

ふっ、いい顔。
でも、イジワルじゃないんだ。

俺の家に泊まる時、着て欲しいの。
分かる？

顔真っ赤にして。
愛しい。
キスしたい。

駄目か。
しょうがないな。

さあ、そろそろ行こう。

うん、俺、行きたいところがあるんだ。

手繋ごう。
お前が逃げられないように。

逃げない？
本当か？

そうか。
なら安心だな。

ほら、こっち。

うん、楽しい場所だよ。
行こう。

（間）

さて、この辺りでいいか。

そうだ。
ここには何もない。

街灯も、人目も。

お前と俺だけ。
二人だけの世界。

なあ、お前、気付いてた？

お前のこと、じろじろやらしい目で見る馬鹿な奴らの目線に。

だろうな。
お前は鈍感だから。

じゃあ、こっちは気づいてた？

俺がもう、我慢の限界だって。

そう、もう無理だ。

お前を他人の目に映したくない。
俺だけのお前でいてほしい。

だから、ここに連れてきた。
人気のない路地裏に。

これからどうなると思う？

無理だよ。

逃がさない。
この手は離さない。

さぁ、どうする。

わっ。
大丈夫か？

可愛いくしゃみだな。
もう。

そんなに寒いか？

じゃあ、ここで脱がすのはやめよう。

え、うん。
脱がす。

変態じゃないから。

言っただろ、我慢の限界って。

まあでも、お前に風邪、引かせたくはない。
俺の家に行こう。

で、一緒にお風呂入ろうな。
そして、その後は――。

駄目。
これはお仕置きだ。

俺の言いつけ守らなかった罰。
こんな可愛い格好してきた罰。

さあ、行こう。
あまーいお仕置きで、最高の聖夜にしてやるからな。

・台本（ゆるボイ！）
クールなヤンデレ俺っ娘彼女は、聖夜、貴女をお仕置きする。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シノト