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一冊のノートから始まる秘密の関係
written by 夜木嵩
  • アブノーマル
  • 変態
  • 羞恥
  • 微ヤンデレ
公開日2022年12月20日 18:37 更新日2022年12月20日 18:37
文字数
3006文字(約 10分2秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
男子の妄想の対象の女子
視聴者役柄
妄想ノートを失くした男子
場所
放課後の教室
あらすじ
あなたは密かに、好きな人との妄想を綴ったノートを持っていた。
それは、決して誰にも見せられない、あまりにも正直すぎる内容のノート。
……のはずなのに、どうしてか学校に持って来てしまい、さらには紛失。
最悪なことに、妄想に巻き込んでいる本人に拾われてしまう始末。
これは嫌われると覚悟したあなただが、意外にも彼女は乗り気で、むしろこれを弱みにあなたとの関係の深化を迫る。
本編
おっと、誰もいないかと思えば、探し物ですかー?
何度同じところを探しても、ないものはないと思うんですけど。

そうだ、探し物なら私、心当たりありますよ?
教室に落ちてたのを拾ったんですけど。

って、どうしたんですか?
そんな青ざめた顔をして、見られたらマズいものなんですか?

とりあえず教えてくれって、なんかわかりやすく焦ってますね。
そこまで言うならすぐに見せますけど。

はい、このノート、名前も書いてなかったんですけど、君のなんですか?

えっ、黙ってますけど、言えないんですか?
違うなら違うで、他の人をあたりますけど……

やっぱり。
君のじゃないですか。
よかったぁ、君ので。

はい……中身、ですか?

そ、それは、もちろん、見ちゃいましたけど……

だって、仕方ないじゃないですか。
誰の物かもわからず落ちてるノート、表紙とかに名前もありませんでしたよ?
そうしたら、中身を見て確かめるじゃないですか。

そんなに見られたくない内容だったら、人の目に触れないようにちゃんと管理してくださいよ……

私だって、あんなしっかりと君と私との妄想みたいなこと書かれてたら、恥ずかしいんですから!

もー。
拾った私が、他の誰かに見られたくなくて、こうして放課後までずっと持ってる羽目になったんですからね!?

いえ、私は怒ってたりしてません。
そりゃ、あんなもの見せられたら、ビックリはしますけど。

いいんですよ。
その代わり、君の気持ちはよーくわかりましたから。

私が好きな人もまた、私のことが好きで、それどころか、妄想したくなるくらい頭の中をいっぱいにしてくれてるってことですもんね?

嬉しいです。

ただ、ちょっと気になるのは、こういう恥ずかしいノートって、普通は自分の部屋の中とか、誰にも見られないように保管するものだろうってことなんですよ。
なんで、こうやって人に見られる可能性があるにもかかわらず、学校に持って来ているのかがよくわかりません。

……もしかして、私にバレてしまいたかったとか?

あー、そうでしょ?
私が日頃、君に向けているあっつーい視線に気付いて、君も応えたくなったんですよね。
「僕はこれくらいあなたのことを愛しています。
あなたが僕の事を好きならば、これくらい受け止めてくれますよね?」って、私のこと、試そうとした、とか?

うわー、告白にしては流石に変態すぎますよ?
私じゃなかったら即フラれてますね。

……え? 間違えた?
他のノートと一緒に持って来ちゃったってことですか?

んふふっ、君ったら、ドジっ子さんなんですね。
お部屋の中で、間違っても混ざらないようにって勉強用のノートと全く違う場所に保管してあったのに、間違えて一緒に持って来ちゃったなんて。

やっぱり、私に見られたかったんじゃないですか?
なーんて、しつこすぎますかね。

しかし、ドジと不運が重なりに重なって、私本人に届いてしまうなんて、どうも私には運命に思えてなりません。

だって、そうでしょ?
「彼女は拒む僕の手を払いのけて、戸惑う唇を隙間なく塞ぎ込んだ」なんて好きな人に書かれてたら、思わずクラクラしてずっきゅんですよ。

私がそんなこと書いてたら、君だってドキッとしてしまうでしょ?

というか、読んでいて思ったんですけど……
君って、どちらかと言うと食べられたい側、ですよね。

さっき私が読み上げたところだって、つまるところ、私に無理やり唇を貪られたい。って言ってるんですもんね。

他にも沢山、私から君へといろいろなことをする描写がありましたよ。
これは、君の草食的な下心をいっぱいにして、頭の中で光景を思い浮かべながら書いたってことなんですよね?

いいんですよ?
私は君のこと、可愛いなぁって思ってるので、そういうのは大アリです。

それに、もし本当にそうしてもらえるのなら、君はこれ以上ない喜び、ですもんね?
わざわざ自分と好きな人の名前を使って、望んでもないことなんか普通書きませんから。

君がそこまでお望みだというのなら、私も叶えてあげたくなっちゃいます。
君を喜ばせるため、私が満たされるため、なんですから。

……でも、無条件で、というのは、ちょっとつまらないと思いません?

あくまでも、妄想ノートはよくないものです。
それなのにご褒美なんて、ちょっと甘やかしすぎだと思うんですよ。

君の恥かしさとか、私に受け入れられちゃったんだから、そんなもの、ないですよね?

それとも、今からここに書いてある内容、全部読み上げてあげましょうか?
そうしたら恥ずかしいですか?

んふふっ、なんか、嬉しそうな顔したからやっぱりナシで。
変態さんの扱いはなんだか難しいですねぇ。

そうしたら、これで恥、かかせてあげます。

明日から、毎日そのノート、持って来てください。

もちろん毎日、新しい内容をちゃんと書いてくること。
学校に来たら見せてください。
私が読みますから。

もちろん内容はこのまま、君の私との妄想恋物語を続けてください?
ちょっと、色っぽすぎますけど、君の素直なところを知りたいんです。

そうですねぇ……
人に見られるからって、無難にまとめようとされてはいけないので、サービス、してあげます。

もし君の気持ちをちゃんと書けてたら……

書いた内容、そのまんまのこと、してあげます。

遠慮はいりません。
私だって君が大好きなんですから、どんな滅茶苦茶も大歓迎ですよ?

逆に言えば、それくらいじゃないと、足りないんですから。

あ、そうそう。
もし君が私からの宿題、やって来なかったら……ノートの内容、皆にばらしちゃいますから。
今からノートを捨てたりしたって、無駄ですからね?
私が保管してる間に写真で撮っておいたんです。

だって、あまりにも熱烈な愛情が嬉しかったから……じゃなくて、由々しき内容だったので、君に隠されても証拠として残しておかないと、と思ったので。

もうこれは、書くしかないですね!

だって、本当にしてもらえるご褒美付きですもん。
男の子の生の欲求、さらけ出しちゃっていいんですからね?

私、全部受け止めてあげちゃうんですから。

でも、して欲しかったらちゃんと書かないとダメですよ?
私、察してなんかあげません。
書いたまんまのことしかしてあげないんですからね?

だから、しっかりと愛し合いたかったら、それ相応のものを書いてくるんですよ?
その気持ちの分だけ、私だって応えてあげますから、恥を乗り越えて、頑張れますよね?

んふふっ、嬉しい。

しかも、君が約束を守ってくれる限り、このノートを通じて私たちは、秘密の関係になるんです。
毎日、君の望むことをしてあげる特別な関係。

……もちろん、君がやめたいなんて言っても、やめさせてなんかあげません。
ここまでの関係に引きずり込むのに、どれだけ頑張ったことか。

……んふふっ、何でもありません。
気にしないでください。

それで、約束してくれますよね?
もちろん、断るなんて答えは君にありませんけど。

ええ、早速、明日から始まりますから、帰ったらちゃんと書いてくださいね?

それとも、今ここで書いちゃいます?
私の見てる目の前で。

そうですよ、書いちゃいましょう?
私がいる方が、イメージもしやすいですもんね?

今私が決めたので、帰るのは禁止です。
……もし帰ったら、わかりますよね?

んふっ、諦めが早くて助かります。
開き直って書いてしまいましょう?

一体、どんなことを書かれてしまうんだろう……
私もドキドキしちゃいます。

ほら、書いて?

嘘偽りない、君の暴走した欲求、全部ぶつけて。

ほら、君が私のこと滅茶苦茶にした分だけ、私も君を滅茶苦茶にしてあげますから。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
一冊のノートから始まる秘密の関係
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
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