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【ホラー】お墓のそばを通りがかった少女の名前は…
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • ホラー
  • 少女
  • ヤンデレ
  • 年下
  • 墓石
公開日2023年06月05日 18:44 更新日2023年06月05日 18:44
文字数
1201文字(約 4分1秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
少女
視聴者役柄
墓石泥棒
場所
墓場
あらすじ
夜中、綺麗な墓石を盗んで転売しようと目論んでいた男は、通りすがりの少女に声をかけられる。気さくに話しかけてくる彼女を鬱陶しく思う男だったが、彼女の様子が段々おかしくなっていくことに恐怖を覚えて…?
本編
ねぇ…そこに誰かいるの?


わっ!びっくりした〜!お化けかと思った!


いやいや、それはこっちのセリフ。


お兄さん、こんなところで何してるの?


なんでもないわけないじゃん。普通の人は、真夜中にお墓に来ないよ?やっぱりお化け?


も〜、じゃあ何?もしかして、そこの綺麗な墓石盗もうとしてたとか?


…あ、図星?へー、そうなんだ…


で?墓石を盗んでどうするの?お家に飾る?


ぷっ…あはは!がめついねぇ、お兄さん!


墓石って転売できるんだぁ。初めて知った。


ふんふん、なるほどね。形や表面の手触りが良い物だと、結構いい値段で売れるんだね。勉強になる〜。


その墓石、お兄さん的にはそんなに良い物なの?


ふ〜ん…そうなんだ。でもけっこう罰当たりな商売だよね。下手すると呪われるよ?


あはは、そっかぁ。幽霊やお化けの類いは信じてないクチなんだ。


けど、そうじゃなくても、普通に窃盗じゃない?お兄さんのやってることってさ。


いやいや。あたしにバレてんじゃん。もう犯罪成立じゃない?通報してあげようか?


あ〜、い〜けないんだ〜。乙女に暴力振るうなんてサイテー。男の風上にも置けないね。


あはは…いい加減黙ってろって?


もぅ…じゃあちょっと黙ってる。墓石でも何でも好きに盗めば?


(少しだけ黙る)


はい、黙った。それでなんだけど…


…もぅ、何?あたしが今から喋ろうとしてんのにさぁ…


え〜?それ、今さら聞く?


あたしはちょっと嫌なことがあって、その気晴らしにお散歩してただけ。


そしたら、お墓のところに人影あるからさぁ、幽霊でも出たのかと思った。


ま、蓋を開けてみれば、墓石泥棒だったわけだけど。


はいはい…お兄さんが泥棒してたってことは黙ってまーす。


その代わりぃ…あたしとちょっといいことシない?


あはは…いいことって言ったら、いいことだよぉ。気持ち良くて、ちょっぴりエッチなこと♡


ふふふ…ねぇ、どうしたの?そんな後ずさりして…


もしかしてあたしのこと、嫌い?


あたしはお兄さんのこと、気に入っちゃったんだけどなぁ。


え〜?だってぇ…お兄さん、あたしの元カレにそっくりでさぁ…


実はあたしね、最近その元カレに捨てられちゃったんだ。


悔しくて悲しくて…だからいつもこの辺フラフラしてるの。


アイツ、今ごろどうしてるかなぁ…乗り換えたアバズレと向こうでイチャイチャしてるのかな?


ねぇ、どうして?あたし、一生懸命彼に好いてもらえるように尽くしただけなのに…こんなの、おかしいよね?


近くで見るとお兄さん、ホントにアイツに似てる。憎たらしいぐらい…ね?


あ、そうそう。あたしの名前ね、ちょうど今お兄さんが持ってる墓石に書いてあるんだ。


これって何かの運命だよね?元カレに似たお兄さんがあたしの名前が刻まれた墓石を持ち帰ろうとしてる…


…動いちゃダメ。そのままでいて…ンッ…


(キス)


好き…お兄さんのこと、大好きになっちゃった♡


あたし、今すっっっっっごく寂しいからさぁ…お兄さんに一生そばにいて欲しいんだぁ…


ほら、お兄さんもあたしのこと抱いていいからさ…一緒にいいことシよ?ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【ホラー】お墓のそばを通りがかった少女の名前は…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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