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ヤンデレ盗賊(メスガキ)【ファンタジー】
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公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3715文字(約 12分23秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
盗賊
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
 あらすじとしては「冒険者として新たな街に訪れると、突然女の子とぶつかって・・・・・・」となっております。

 キャライメージとしては「自分の事が嫌いなメスガキちゃん」です。
本編
 【ある日、夕方の町中にて】

 (歩く足音)

 (ぶつかる音)

 う。痛たた・・・・・・。

 ごめんなさい。大丈夫?おにーさん。

 って、おにーさんのその格好・・・・・・この町じゃ、見ない格好だね?
 
 もしかして、冒険者さん?でしょ?

 えへへ。私ね?職業柄、そういうことには敏感なんだー。

 じゃあ、宿を取って体を休めたり、道具とかを買いそろえたらもうこの町から出発する感じなんだー?

 ふぅん・・・・・・。

 じゃあじゃあ、そんなおにーさんに、私からアドバイス!

 お財布をそんなところに仕舞ったら、すぐに取られちゃうよ?

 ほら、こんな風に・・・・・・。

 (数秒間をあけてください)
 
 あはっ。やっぱり冒険者ってバカだねー!

 こーんなに小さい子にお財布盗まれちゃって、恥ずかしくないのー?

 じゃあねー、おにーさんっ!

 (遠ざかる駆ける足音)

 【数時間後、酒場にて。】

 (扉を開く音)

 そーなの!マスター。

 高そうな剣とか鎧を身に付けていたから、今日はお腹いっぱいステーキを食べられるぞー、って思ったら見てよこれ!

 このお財布!金貨が一枚も入ってないの!

 冒険者だから、憲兵に報告するってことはまず無いと思うんだけどね?

 え?だって、冒険者ってそういうものでしょ?

 そういう面倒な事は後回しにするし、なにより冒険者って、簡単にお金を稼げるから、私がちょっと貰っても気にしないって!

 はーい。気を付けまーす。

 あ、うん。いつもので!

 (歩く足音)

 え?あ・・・・・・。

 あ、あれー?き、奇遇だねー?おにーさん。

 あれ?おにーさんって、そんなにかっこよかったっけ?

 (数秒間開けてください)

 あっ!いっけない。今日の買い物がまだだった!じゃ、私はこれで・・・・・・。

 (数秒間開けてください)

 ご・・・・・・ごめんなさい。

 その。お財布は返すから。

 あ、中身は使ってないよ?ホントだよ?

 だから、その・・・・・・えっと。

 憲兵さんには内緒にして?

 (数秒間開けてください)

 あっ!じゃあじゃあ、この町のおすすめの宿屋を教えてあげる!

 おにーさん、この町は初めてだから、あまり詳しくないでしょ?

 安くて、でもいいベッドが置いてあるとこ、沢山知ってるよ?

 だから・・・・・・お願いね?

 【翌日の朝、宿屋前にて】

 (雀の鳴く音)

 あっ。

 (近づく駆ける足音)

 お、おはよう。おにーさん。

 えへへ。

 そのぅ。いい天気だね。

 その、さ。えっと・・・・・・。

 おにーさん。道具屋の場所とか、分からないだろうなーって思ってね?

 私、値切りをしてくれるいいお店を、沢山知ってるよ?

 だから・・・・・・どお?一緒にいかない?

 (数秒間をあけてください)

 えへへ。分かった。

 じゃ、いこっか。

 (歩く足音)

 この道をあそこの角で曲がって、少し歩いたら、薬が安く買えるお店があるんだよ?

 で、そこから少し歩くと、干し肉や薬草が売っているお店だったり・・・・・・あ、武器も置いてあったかな?

 (近づく足音)

 うっ・・・・・・。

 (遠ざかる足音)

 はぁ、はぁ。

 え?あ、ううん。なんでもないよ。あはは・・・・・・。

 あ、ほらついたよ。ここだよ。

 (数秒間をあけてください)

 ね、ねぇ。おにーさん。

 私も一緒に見ていい?

 あ、えっと・・・・・・その。ちょっと気になるものがあって。

 (数秒間をあけてください)

 ねえ、おにーさん?

 さっき、憲兵の人とすれ違ったでしょ?

 なんで私を突き出さなかったの?

 それに、あの憲兵の人の様子を見ると・・・・・・私の事を探している様子は無かったし。

 私、おにーさんのお財布、盗んだんだよ?

 目の前に犯人がいるのに、なんで・・・・・・。

 おにーさん、怒ってない・・・・・・訳はないよね。

 ごめん。買い物中に。

 (数秒間をあけてください)

 あ、あのね?

 この後、一緒にお昼食べようよ。

 すっごくおいしいお店を知ってるんだ!

 勿論、私の驕りで!

 そんなにお金は持ってないから・・・・・・高いのは無理だけど。

 ね、いこーよ!

 (数秒間をあけてください)

 はい、けっていー!えへへ。

 じゃ、買い物が終わったら、早速向かおっか!

 ちょっと遠いから、丁度お昼の時間になると思うよ!

 【お昼、食事処にて】

 んー。おいしー!

 どお?ここ、おいしいでしょ?

 この街に居るようになってから色々なお店に行ってね?ここを見つけたんだー。

 えへへ。

 (数秒間をあけてください)

 その・・・・・・実はね?

 今日、おにーさんと一緒にいたのは、その・・・・・・。

 おにーさんの事を、見張る為だったの。

 もしおにーさんが憲兵に私の事を言ったら、すぐに別の町に行けるように。

 ごめんなさい。

 でも、なんで私の事を言わなかったの?

 もし私がおにーさんだったら、迷わず言うのに。

 あ・・・・・・ううん。なんでもない。

 (数秒間をあけてください)

 ねぇねぇ。おにーさん。

 冒険って、楽しい?

 おにーさん。さっき、道具屋さんでずっと楽しそうに道具を選んでいたから、ちょっと気になって。

 (数秒間をあけてください)

 実は私もさ。最初は冒険者だったんだ。

 でも、力も無いし、魔法も使えなくて。何が得意なんだろうって考えて。

 そしたら私、手先が器用だな、って思ってね?

 その・・・・・・盗賊になったんだ。

 最初は、色んな人に見下されて、バカにされて。

 でも、それでも、お金は貰えるから。なんとか耐えられたの。

 ある日、私と一緒に旅をしたいっていう3人組がやってきたの。

 あの時の私の稼ぎの・・・・・・一年分を出してくれるって事だったから、深く考えずに話に乗っちゃって。

 でも・・・・・・あの3人。

 これから魔物を倒すのか、山賊を追い払いに行くのかな?なんて思ってたら。

 たどり着いた場所は、町と町とを繋ぐ道だったの。

 そこで、身なりのいい商人の人を見つけては、その荷物を奪って・・・・・・。

 それで怖くなって私は逃げて。

 でも、それがいけなかったのかなぁ。

 町に戻ってすぐに、憲兵に押さえつけられたの。

 その3人が、私の命令で商人を襲ったって。

 どんなに説明してもダメだった。

 お前が盗賊だから、その一言で私は・・・・・・。

 牢屋で、何度も気を失っちゃうくらい、ムチで打たれたっけ。

 それから、私は・・・・・・。

 どうせ、何をしても悪く見られるんだって思って。

 馬鹿な冒険者から財布を盗んで、その日過ごす為のお金を稼いで。

 結構冒険者って世間知らずなところがあるから、面白い程取れるんだよ?

 あ、でも・・・・・・たまに、すごく怖い顔で追いかけられたっけ。

 まぁ、私には追い付けなかったけど。

 でも・・・・・・おにーさんって、今まで出会った冒険者とは違うような気がしてね?

 なんというか・・・・・・うまく言えないんだけど、すごくキラキラしているの。

 それに、私の事を見て、嫌な顔もしないし。

 ね、ねぇ。おにーさん。

 一回だけ、私に笑顔を向けて貰ってもいい?

 (数秒間をあけてください)

 あ・・・・・・えへへ。

 胸がぽわぽわするね。おにーさんのその顔。

 もし、もっと早くおにーさんに出会えていたら・・・・・・。

 おにーさんとこうして話してみてね?私。

 もう、嫌だと思っていたのにね?また、冒険者になりたくなったの。

 えへへ。変だよね。あんなにヒドい目に遭ったのに。

 (数秒間をあけてください)

 私も、おにーさんと一緒に行きたいなぁ・・・・・・。(小声をイメージをしていただけますと)

 あ、ううん!なんでもないっ!

 ん。ごちそうさま。

 じゃ、私。もう行くね?

 (数秒間をあけてください)

 ねぇ、おにーさん。

 もし。もしもだよ?

 もし・・・・・・また、私と会いたいと思ったら。

 (深呼吸)

 ううん。そんな事ない、よね?

 えへへ、ごめん。変な事言っちゃって!

 おにーさんは冒険者だもんね!もう、この街から行っちゃうんでしょ?

 でも・・・・・・ほんの少しでも。また、私の事が気になったら・・・・・・。

 明日の夜。あの宿屋の前で待っていて欲しいな。

 じゃあ・・・・・・さよなら、おにーさん。

 【翌日の夜、宿屋前にて】

 (歩く足音)

 え・・・・・・おにーさん。どうしてここに?

 まさか、来てくれるとは思わなくて。

 すっごく嬉しい。えへへへ。

 ね、おにーさん。私ね?

 おにーさんに救って貰ったの。

 私、ずっと盗賊の自分が嫌いだったの。

 でも、おにーさんは嫌な顔を一つも浮かべないで、私と話してくれて。

 あ、笑顔も向けてくれたよね?

 あの時のおにーさんの顔、すっごく素敵だったなぁ。

 笑顔を向けられたのって初めてだったから。

 おにーさんの事、天使に見えちゃった。えへへ。

 あの笑顔をまた、おにーさんがしてくれるなら、私。

 なんだってできるよ。

 おにーさんの命令ならなんでも聞くし、嫌だなんて、絶対に言わないよ。

 おにーさんが、初めてなの。

 私の事を、ちゃんと見てくれた人。

 私の事を、救ってくれた人。

 だから、なんでもしたい。

 おにーさんに、少しでもお返しがしたい。

 だから・・・・・・私を、おにーさんの傍に置いてくれる?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ盗賊(メスガキ)【ファンタジー】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
一ノ清 カズスケ
ライター情報
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 各台本のタイトル、一部内容はは自由に変えてくださっても構いません。
 
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