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【現代ファンタジー/方言女子】京女なお姉さん組長によるワンコの拾い方
written by 松平蒼太郎
  • 色仕掛け
  • ファンタジー
  • お姉さん
  • ヤクザ
  • 方言
  • 京都弁
公開日2025年04月15日 07:15 更新日2025年04月15日 07:15
文字数
1833文字(約 6分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ヤクザの親分
視聴者役柄
吸血鬼の青年
場所
某所
あらすじ
吸血鬼の青年は、長いこと人の血液を摂取できず、飢餓状態に陥っていた。そんな彼の状態を見透かしたかのように、声をかけてきたのは、その地域一帯を取りしきるヤクザの親玉で…?
本編
こんばんは。吸血鬼の坊や…えらい血に飢えてる様子やな?


はは…何の用もクソもあらへんがな。うちのシマで怪しげな動きをしてる男がおるってタレコミがあったさかい、こうして直接足を運んだ次第や。


で、いざ駆けつけてみたら、えらい血走った目ぇしたあんたがおったちゅうわけやけど…その様子やと長い間、人の血ぃ飲めてへんみたいやな?


ふふ…なぁに、遠慮することはあらへん。かかっといで?


言うとくけど、これでもこのシマ全体を取り仕切るボスやさかい、ガリガリで死にかけの吸血鬼くんに負けるつもりはあらへんよ?


ほら、どないしたん?坊や…血ぃ飲みとてたまらへんのやろう?


あんたが望むモノは今、目の前にあんで?手ぇ伸ばすのをためらう理由はあらへん思うけど?それとも、女に負けるんが怖い?


そらあ、そやな。もしうちに負けようもんなら、男として…吸血鬼としてのプライドが粉々に砕け散るわけやし。もう一生立ち直れへん、腑抜けになるかもな?w


ははっ…!そうこのうっちゃ、なっ!!!


(手に持っていた納刀状態の刀で、襲い掛かってきた男を叩きのめす)


ふぅ…鈍器としてもなかなか優秀やな、この刀は。


人間より数倍頑丈な吸血鬼を一撃で沈められるとは…ふふっ、実際に鞘から抜いた状態やと、どれくらい斬れるんやろうな?少し試してみたいなぁ…


…ははっ。冗談や、冗談。本気で斬るつもりはあらへんさかい、安心して?


そんなんより…今の気分は、どや?


大事な食料が目の前にあるってのに、手ぇ伸ばしてもまったく届かんと…自分の非力さでも呪う?


狩りをできひんオスは滅びゆく定め…こら自然界、ええや、人間界の掟といってもええやろ。


そやけど…そないな非力で哀れなオスにも生きる道は残されてる…そらなんや思う?


そう、正解。権力・財力のある者に寄生すること。寄生も、立派な生存戦略の一つやからな。


…そらあんたの態度次第かいな?


うちとしては、このまま見殺しにするもよし、トドメを刺すもよし…もちろん、拾うたることも可能や。


死ぬか生きるか…そらあんた自身が選ぶんや。うちはあんたの答えを尊重すんで。


…なんて?声が小そうて、よう聞こえへんかったなぁ…耳、貸したるさかい、うちに聞こえるように言うてみ?


……ふふっ♪ 賢明な判断や…あんたならそう答えるって、信じとったで。


(首元をはだける)


ほら…♡ ここが一番噛みやすいんやろう?


おいで…うちがあんたの全てを受け入れたる♡


(吸血される)


うっ…♡ あっ、ふっ…♡


はぁ、んっ…♡ あっ、んんっ…♡


ふぅ、んん…♡ はぁ、はぁ…♡


あぁ…♡ あかんな、これ…♡ 本気で、クセになってまう…♡


いっぺん、あんたに寝込みを襲われたことあったけど…あの時以来の、快感やな♡


あの時は周りが止めに入ってきたさかい、中途半端に終わってもうたけど…今やったら誰の邪魔も入ることはあらへん。二人だけの時間をゆっくり過ごせる…♡


はぁ…♡ もう、終わりでええ…?平気?


ふふ、そう…そらよかった。渇きが止まったんなら、うちも血液を差し出した甲斐があったちゅうもんや…


(離れようとする彼を抱きしめる)


…誰が離れてええって、許可した?勝手にどっかに行こうとするんは、許さへんよ?


はは…何勘違いしてるのか知らへんが、すでにあんたはうちの所有物や。こら決定事項やさかい、文句は言わんといてな?


だって…うちの首に傷、つけてくれたやん?仮にも女を傷物にしたんやさかい、それ相応の責任は取るべきやんな?


…さぁ?そらどうやろうな?


最初からこれが狙いやったかもしれへんし、そうやないかもしれへん…ご想像にお任せすんで。


どちらにせよ、あんたはうちに寄生して生きていくことを「己の意志」で決めたわけや…うちとしてもなるたけ、それを尊重させてもらうで?


うん…どこにも行き場のあらへん可哀想なあんたは、うちが飼うたる。


その代わり…あんたはうちが気持ちようなる吸血に務めること。ええなぁ?


ん…ええ子や。ええ子のあんたには、特別によしよししたろう…


(背中を撫ぜる)


よし、よし…ええ子ぉ、ええ子や…うちのヒモになる決断をできたあんたはえらい…


あんたのことは常に見張りの者に観察させとった…以前からあんたが、特定のパートナーを見つけられず、飢えとったことは把握しとったさかい…


当然や。ここはうちのシマやで?野良の吸血鬼一匹フラフラ歩いとったら、そらあ目立つに決まってる。


ちょうどペットを飼いたい思うとったとこやさかい…あんたがよそのシマに行ってまう前に、こちらで先に保護しようって決めたんや。


あんたのリードはしっかり握っとってあげるさかい…あんたもうちの可愛いペットとして、きっちり振る舞うてな?期待、しとんで///
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【現代ファンタジー/方言女子】京女なお姉さん組長によるワンコの拾い方
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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