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風邪をうつしたくなかったのに、結局来てくれた彼氏に感情が爆発しちゃう話。
written by チョンマー
  • 甘々
  • 純愛
  • 看病
  • 彼女
公開日2026年04月12日 21:02 更新日2026年04月12日 21:02
文字数
1581文字(約 5分17秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
彼女の家
あらすじ
どうやら私は、風邪をひいてしまったらしい。
看病しにいくよ、と彼から連絡を受けたけれど、私は断った。
彼はいま大きな仕事を任されているらしい。うつして、彼に迷惑を掛けたくない。

でも、病気のせいか、会いたいという気持ちが強くなってきて……。
本編
はぁ……はぁ……。

うぅ……頭が痛い、喉も痛い。
全身がだるいし、頭がくらくらする……。

寝ないと、治るものも治らないのに……寝るのもきつい……。
やっぱ、薬飲んだ方がいいかな……でも、今切らしているし……。
買いに行くにも、こんな状態じゃ……。

ほんとに、治るのかな。
このまま私、病気が悪化して……とか、ならないよね。
やっぱり、彼氏くんに……。


ううん、ダメダメ。
今、彼氏くん大きな仕事があって、頑張り時だって言ってたし、うつしたくない。
私のほうから、うつしたくないから来ないでって言ったんじゃんか。

病気だからって、弱気になるな。
こんなの、寝ていれば治るんだから。

だから、ちゃんと寝ないと。
少しでも寝たら、薬を買いに行く体力ぐらい。


えっ、ドア、開いた?
何で?

あれ、私、カギ閉めてなかったっけ?
見に行かないと……。

でも、体動かないし……
どうしよう、泥棒とかだったら……。


えっ?
彼氏、くん?
どうして?


看病しに来た?

……バカ! ごほっ、ごほっ。
私、ちゃんと連絡したよね。うつしたくないから来るなって。
何でやってきたの!


心配してくれるのは嬉しいけど……。
彼氏くんにうつったらどうするのさ!
彼氏くん、大きな仕事を抱えてるって言ってたから、そんな君にうつしたくなくて、連絡したのに……これじゃ、意味ないじゃん!


確かに、マスクも着けて、対策しっかりしてるけれどさ。
病人の傍にいたら、うつるに決まってるじゃんか……。
どうするの。私に近づいたせいで、風邪がうつって、仕事を休むことになったら。
君の評価に影響なんてしたら、どうするつもり?

ごめん。
彼氏くんを責めるつもりはなくて。

嬉しいけれど、嬉しいけれど。
嫌だよぉ。
彼氏くんに、うつしちゃうのが、嫌だよ……。


大丈夫って、何が?


確かに、それぐらいで評価に影響なんてないかもだけど……。
いや、そうじゃなくて。

私は、君にうつしちゃうのが嫌なの。
君にまで、風邪をうつして、苦しんでほしくない……


そりゃ……今の私は、苦しんでないって言ったらうそになるけど。
これぐらい、平気、だから!


苦しんでるのを、放っておけないのは、私と同じ……。
そっか、そうだね。
私も、多分、君が風邪だって言ってたら、君が何と言おうと、そうしてたと思う。


それなら……君に、頼ろうかな。

あのね、私、薬を切らしてるみたいで。
買ってきてもらえないかな。あとでお金は出すから。


その前に? 何?
あっ、いろいろ持ってきてくれてる。

ポカリにゼリー、冷えピタ。
あははっ、桃缶まである。


病気の時には桃缶?
何それ、私はその文化知らない。


うん、あとで頂戴。
桃缶を食べるなんて、久しぶりかも。
あれ、シロップも美味しいんだよね。


分かる?
ふふっ、気が合うじゃん。
ありがとう、そこに置いといて。


えっ?
いいよ。それぐらい、自分でやるよ。


確かに、起き上がるのも辛いけど……
それじゃ、お願い、します。


……頭、ひんやりする。
人にこんなことしてもらったの、子どもの時以来だな。

ありがとうね。
えへへ、なんか今の私、情緒不安定だ。

申しわけなくて、嬉しくて。
うつすのが怖くて、君の優しさで、どうにかなっちゃいそう。


だから、あんまり病人に近寄ったらダメだってば。
……今は、頭をなでるのは止めて。
もう少し元気になってから、お願いするね。

まずは、薬、お願いするね。


うん、大丈夫。
そこに置いてくれていたら、自分で飲めるから。

それじゃ、行ってらっしゃい。
……早く帰ってきてね。


バカだ、私。
やっぱり、寂しかったんじゃない。

傍にいてほしくないと言っておきながら、傍にいてほしいって思ってる。
看病してもらえてうれしいって、そう思ってる。

うつったとしても大丈夫って言われて、すごく嬉しいって、思っちゃってる。
ひどいなぁ……私。
彼氏くんに、こんなに迷惑をかけておいて、そんなこと思っちゃうなんて。


元気になったら、絶対。
何かの形で、お返しするんだから。

そのためにも、早く治さないと。

ふふっ、なんでかな。あんなに治るか不安だったのに。
いまは、ちゃんと治りそうな気がする。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
風邪をうつしたくなかったのに、結局来てくれた彼氏に感情が爆発しちゃう話。
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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