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高身長な妹ちゃんは許さない。
written by フブキ
  • 嫉妬
  • 別れ話
  • サディスト
  • 拘束
公開日2021年10月15日 21:24 更新日2021年10月15日 21:24
文字数
2255文字(約 7分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
自宅
あらすじ
「高身長な妹ちゃんは嫉妬深い。https://yuruboi.com/script/2548」の続編です。背の低いお兄さんと高身長な妹ちゃんのお話です。一応、R15にしました。
本編
(兄の部屋のドアをノックする音)

お兄ちゃん、プリン買ってきたよ~。一緒に食べよう~。駅前の洋菓子屋さんのプリン、好きでしょ?お兄ちゃん、部屋に入ってもいい?

(再びノック)

……お兄ちゃん?ねぇ、返事して……。お兄ちゃん?ひょっとしていないのかな。

(ドアを開ける音)

なんだいるじゃん。あぁ、もう。まだお昼なのにカーテンを閉め切っちゃって。

まったく、いつからうちの兄はコウモリになってしまったのだろうか。人間をやめて、吸血鬼にジョブチェンジをしたのではあるまいか!

……お兄ちゃん?どうしたの。いつもならのってくれるのに。さっきからベットにうずくまってばっかで動かないし。

……もしかして泣いてるの?わたしでよければ、話聞くよ?

……そんな謝らないで。家族だもの、気にしないで。あ、ちょっと待ってて、ハーブティーを持ってくるから。

(しばらく経過)

お待ちどおさま。はい。お兄ちゃん。

……ふふ、真っ青でしょ。驚いちゃった?バタフライピーだよ。

東南アジア原産のハーブなんだって。透きとおってて綺麗でしょ。インスタ映えするからって学校で流行っているんだぁ。

ささ、ぐいっとやってください。旦那。リラックスできるよ~。

……どう、美味しい?変わった味がするって?そっかー。お兄ちゃんにはまだ早かったかぁ。こ、れ、が、大人の味ってやつですよ~。

あぁ、もう殴らないで!ごめんってば、ごめん!

……もう元気になったみたいだね。となり、座ってもいい?お兄ちゃんの話、聞きたいから。

(兄のお話終了。)

……そ、そっか。お兄ちゃん、彼女さんにフラれちゃったんだ。なんて名前だっけ。そのひと。あぁ、レイコさんか。

ひどいひとよね。お兄ちゃんというひとがありながら、ほかの男と浮気をするなんて。

……ぼくにも非があるかもしれないって?

もうお兄ちゃん!そんなわけない!悪いのはぜんぶ、そのレイコとかいう女。どうせでっちあげ。あることないこと吹聴しているだけ。

お兄ちゃんは情けなくなんかない。

わたしのお兄ちゃんはかっこよくて、頭もよくて、優しいもの。ちょっぴり気の弱いところもあるけど、芯の強いひと。

……背はちょっと低いけど。

あぁ、ごめんってば!怒らないで!

(兄の両肩をつかんで押し倒す)

せいや!はい。わたしの勝ち~。デニムパンツを穿いた、デニムモードのわたしに勝てるわけないのだ!

煮てやりましょか。焼いてあげましょか。……それとも?

腋をこちょこちょの刑だ!

(お兄ちゃんにまたがって腋をくすぐる)

はい。こちょこちょぉ。お兄ちゃん、本当に昔からくすぐったがり屋さん。お顔が真っ赤ですよぉ~。

いい加減にしないと本気で怒るぞって?こわぁい。

はい、はい、どけますよぉ。

(妹ちゃんがどく)

ふー。お兄ちゃんの反応がかわいくて悪のりしちゃった。

……え?わたしがデニムを穿くのが珍しい?ふふん。イメージチェンジですよ。い、め、チェン。

黄色のデニム。似合ってる?

……どうしたの?浮かない顔をして。

メール?メールを見ればいいの?

えぇと。差出人はレイコ、か。

「年下なんだけど。君より背が高くてかっこいいの!お金払いもよくて、君とは大違い。さようなら。」

……ちっ。ごみが。

文面はいい?写真を見ろって?

レイコとかいうあばずれの隣に男のひとが立ってるね。スタンプで顔が隠れているけど。

これがどうかした?……その男。お前だろって?お兄ちゃん、なにを言っているの?大丈夫??

黄色のデニムを穿いていて、髪の長さも同じくらい、そのうえブランドも同じ……。偶然にしてはできすぎている?

……そっか。気づいちゃったか。流石わたしのお兄ちゃん。

どうして?こんなことをしたんだって……?決まってるでしょ?

ぜんぶ、お兄ちゃんのせいだよ。

(押し倒す)

……ほかの女の子と仲良くするなんて。本当に信じられない。お兄ちゃんはわたしだけを見てればいいの。

ねぇ、あのあばずれのことなんだけど。わたしが男の格好をして、ちょっと声をかけたらすぐになびいて。お昼ごはん、一緒にどうですかって。

あんな尻軽女。忘れちゃいなよ。

……わざっとホテル街に連れまわしたら、歩くの疲れちゃったってつぶやいて、もたれかかってきやがって。首を絞めてやろうかと思った。

……そのあと?

SM部屋に連れ込んだの。裸にひん剥いて、手錠をかけて放置してやった。ふふ。

目隠しをして、口輪をつけたから、だぁれにも助けを呼べない。明日になったら、ホテルのひとが見つけるんじゃないかな?素っ裸のレイコさん。

……どうしたの?力をこめて?

助けにいかなきゃって。……お兄ちゃん!そういうとこだよ。悪いひとにつけこまれるのは。

お仕置きが必要ですね。大丈夫。痛くはないよ。し、つ、け。

わたしのことしか考えられないようにしてあげる。

妹に押し倒されて、抵抗もできない、よわよわぁなお兄ちゃんに耐えきれるかな。ふふ。

怯えた子犬みたいな顔をして、かわいい……。わたしの心臓をときめきでつぶすつもりなの?

(胸を触る)

お胸をさわさわぁ。お兄ちゃん、痩せているけど、胸板がっちりしているよね。逞しくて、す、き。

はい。はい。暴れないの。む、だ。あきらめた方が楽になれるよ。

心臓の鼓動、はやいね。薬が効いてきたみたい。

実はハーブティーに混ぜてたの。……なんの薬かって?

……っ。わたしの口からはちょっと。恥ずかしくて言えないよぉ。

お兄ちゃんのへ、ん、た、い。

……あ、お耳がほてってる。まずは右耳からお仕置きですね~。

そういえば、聞いた?お兄ちゃん。

お父さんとお母さん、ふたりで温泉旅行に行くから、今日から3日間、家を留守にするって。

……頭のいいお兄ちゃんなら、この言葉の意味わかるよね。

大丈夫。優しくするから。ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
高身長な妹ちゃんは許さない。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
フブキ
ライター情報
ボイス作品が好きです。ツイッターをやっています。フォローしていただけると嬉しいです。https://twitter.com/hubuki44334180

pixivを始めました。https://www.pixiv.net/users/33119105/novels
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