懺悔をすれば必ず救われる協会があるらしい。

協会のシスターはこの世の者とは思えないほど美しく、聖母のような優しさだと言う。
中には協会から出てこなくなる人もいるそうだが、改心して手伝いをしているとか・・・

罪を犯してしまったあなたはその協会の噂を聞きつけ、懺悔をしに行くのでした。

//物静かな口調で

｢協会へようこそ… どうぞ、懺悔室へ…｣

「…？ ああ、 ご自分の目的を見透かされて驚いてるんですね｣

｢私にはあなたがここに来ることがわかっていました。 恐れることありません」

「すべては神の導きのままに…。 さあ、 懺悔室へ向かいましょう｣

//懺悔室へ移動します


｢改めまして、 本日は私があなたの懺悔をお受けします。 よろしくお願いいたします｣

「ああ、 あなたは名乗らなくて結構ですよ。 すでにお名前は存じておりますので…｣

｢それで、 どのような懺悔を…？｣

//一拍

｢なるほど… それはとても悲しい出来事でしたね… ご安心ください、 ここで懺悔し、 救済を行えばすべて許されます。｣

｢はい、 救済です。｣

「あなたが犯した罪と同じ痛みの罰をこれから与えます。 それに耐えさえすればあなたは許されます｣

｢逃げようとしても無駄ですよ？ この椅子には細工がありまして…｣

//椅子に拘束されました

｢このように、 拘束具があなたの自由を奪います｣

「暴れないで、 恐れないで、 あなたが罪を受け入れたのです。 罰を受け入れることができれば救われます｣

//だんだん感情が高ぶります

｢……どうしてそんなに怯えた顔をしているのですか？｣

｢懺悔しただけで罪は許されませんよ？｣

｢嗚呼… そんなに恐怖におびえて… 震えて……… たまらないわぁ！｣

｢簡単に罪が許されるわけないじゃない！ 犯した罪にあった罰を受けるのは当たり前のことでしょう！？｣

｢謝るならあなたが手にかけた人々に謝りなさい！｣

(冷たく他人ごとのように話します)

｢大丈夫… この懺悔室はどんなに叫んでも、 たとえ血が噴出しても外へ漏れることはありません｣
｢さあ、 あなたが手にかけた人の苦しみを味わいましょう。 絶えましょう。 その先に救いが待っているのです｣

｢それでは、ご武運を……｣

・台本（ゆるボイ！）
■懺悔室で行われるシスターの救済
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
水柳仲秋