0
ヤンデレな土蜘蛛姐さんの束縛糸
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • 嫉妬
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • お姉さん
  • 年上
  • 土蜘蛛
  • 妖怪
  • おねショタ
  • ファンタジー
公開日2023年02月17日 19:44 更新日2023年02月17日 19:44
文字数
1758文字(約 5分52秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
土蜘蛛
視聴者役柄
少年(→青年)
場所
某所
あらすじ
とある村に住む少年は、村はずれに住む土蜘蛛の女のところに足しげく通っていた。彼女の元で遊び、彼女に存分に甘えていた少年はいつしか彼女のお気に入りになっていた。ところが数年後、少年が青年となり、村の娘と結婚したと知るや、土蜘蛛の女はその正体を現し、娘を食べてしまって…?
本編
あら、少年くん。こんにちは。


今日もこんなボロ屋に来るなんて、君も物好きね。


ふふふ、そう…嬉しいこと言ってくれるのね。


そんなこと言われたらお姉さん、君のこと一生離してあげないわよ?


あらあら…君はお姉さんを喜ばせる才能をお持ちのようで…ふふふ♪


お礼に何かしてあげるわね。今日は何して欲しい?


分かった、ブランコね。ちょっと待っててね…


(蜘蛛の糸でブランコを作る)


はい、どうぞ。ブランコ、出来たわよ。


ふふっ、これくらいお姉さんにかかればどうってことないわ。


素晴らしいでしょう?蜘蛛の糸は何でも作れる万能素材なのよ?


さ、心ゆくまで遊びなさい?


お姉さん、近くで見ててあげるから。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あら、どうしたの?もう疲れちゃった?


そう…遊び疲れたのね。


おいで?お姉さんが膝枕してあげる。


(膝枕する)


よしよし…いい子、いい子…


あら…お目目、とろ〜んとしてきた。可愛い♡


いいわよ、もちろん。


お姉さんの膝でおねんねして?


……ふふっ、もう寝ちゃった。ホント、可愛い子…


こんな可愛い子を放っておくなんて…彼の親は何を考えてるのかしら…


まぁ、いいわ。誰にも相手にされないなら、わたしが相手をすればいいだけの話だし。


これからもいっぱい構ってあげるわね…少年くん?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〜〜数年後〜〜


あら、少年くん。いらっしゃい。お久しぶり。


いいのよ、謝らなくて。


少年くんには少年くんの事情があるのだし。


時間のある時に来てくれればそれでいいのよ。


あら、少年くん呼びはダメ?


そう…いつまでも子ども扱いされるのは恥ずかしいのね。


なら、青年くんって呼んだ方がいいかしら?


まぁ、でも…わたしにとっての君はいつまでも少年くんね。


そうよ。君にとっても、お姉さんはずっとお姉さんのままだから。


けど今日は会いに来てくれて嬉しかったわ。本当にありがとう。


そうなの…村でいい仕事を見つけられたのね。偉いわ。


頭、撫で撫でしてあげる。おいで?


(頭を撫でる)


よしよーし…えらい、えらい…


身長もずいぶん伸びたわね…


人間態のお姉さんを追い越しちゃった。


あら、やだ。本来の姿は不細工だから、君には晒したくないの。


君にはずっと綺麗なお姉さんっていう認識でいて欲しいのだけれど。


ふふっ…それでいいの。大きくなっても素直なままの君は好きよ。


あの頃は本当に小さかったのにねぇ…


家庭に難ありだったのに、こんなに成長して…


こーら。おばあちゃんみたいって言わない。


わたし、まだまだ若いんだからね?


じ、実年齢は〜…それも聞いちゃメッ!だから。


うん?どうしたの?伝えたいことって…


え……村を、出る?しかも奥さんと…?


へ、へぇ〜…そうなの。


というか、いつの間に結婚してたの?


そう、なんだ…同じ村に住む娘と、ね…


もぅ!それならそうと言ってくれればいいのに!


きちんとお祝い準備してあげたかったのに…残念だわぁ…


まぁ、いいわ。結婚おめでとう。


村の外に出ても奥さんと仲良くね。


お姉さんも君の幸せ、遠くから祈ってるから。


いいの。お姉さんは大丈夫。


行ってらっしゃい。末永くお幸せに。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ハァ…お腹いっぱい。ご馳走様。


それにしても…気色悪い味だったわね。


彼がこんな穢らわしい女と交わってただなんて、想像しただけで吐き気がする。


(障子が開く)


あら、おかえり。今日もお仕事お疲れ様。


どうしたの?顔、真っ青よ?


え?何って…決まってるでしょう?君をたぶらかした女を食べてあげたのよ。


臭くて不味かったけど…君のためにお姉さん、いっぱい頑張っちゃった。


どうしても何も、君が人間の嫁をもらうなんてわたしが認めてないからよ。


昔から君の成長を一番近くで見てきたのは、このわたし。すなわち、君の一番近くにいるべき女。


だというのに、それを横から掻っ攫って…この泥棒猫。絶対許せない…!


だからわたしが食べてあげたの。骨の一本も残さずに…ね?


よかったわね。穢らわしい女の遺体を処理する手間が省けて。


さ、こっちへいらっしゃい?


昔みたいにわたしの膝で甘やかしてあげる。


ふふ…化け物呼ばわりは酷いわぁ。お姉さん、傷ついちゃう。


あ、こーら。そんな物騒な物振り回しちゃメッ!でしょ?


(蜘蛛の糸で男を絡め取る)


ふふ♪ つかまえた♪


嫌よ。離してあげない。


今日から君はお姉さんのモノだから。


さ、わたしたちの愛の巣に帰りましょう?


昔一緒に過ごしたあのボロ屋に…ね?あははっ♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレな土蜘蛛姐さんの束縛糸
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)