ある日、突然獣人のマフィアの事務所に連れてこられた主人公…そこで、獣人を人間と同等に扱う獣人法に関する不満が明らかになり…

☆ドアを開ける音

☆足音

は～い、人間君♡こんにちは…

あっはぁ♡…おびえてて可愛いなぁ…

ねぇ…気分はどう？

怖ーい獣人のお姉さんたちに捕まえられて…手錠つけられたままカバンに詰め込まれて、こんなところまで連れてこられるのは怖かった？

ねぇ、私…質問してるんだけどなぁ？

あ…もしかしてお姉さんに声出すなって脅されてた？...いいよ？もう、おしゃべりしても…

気持ち悪い？…

ごめんね…うちの子、運転が荒いから車酔いしちゃったのか？

まぁ、何が何だかわからないだろうけど、とりあえず自己紹介したいからさ…まずはこのソファに座って…

（脅すような声で）おい、早くしろよ…あんまりいうこと聞かないようなら…私、怒るよ？

フフフっ、そうそう…そうやって大人しく言うこと聞いていれば、可愛がってやるからな♡

（ボスが部下に声をかける）

おい…この子に水と酔い止め…持ってきてやってくれ

☆ソファに座る音

ふう…じゃあ改めて…うちの組織はこのあたりを仕切らせてもらっててね…一応私はそこのボスってことになってる

君たち人間はなんていってるんだっけ？...マフィア？…とかいったっけかなぁ

とにかく、うちはそういう組織だ

もっとも、普通の組織とちょっと違うのは、うちで面倒見てる子たちはみんな、私みたいな獣人ってとこかな

ほら、どの子にもふさふさの尻尾と耳が生えてるだろ？

私はオオカミで、あっちの子は狐...んで君を捕まえてきてもらったのは…ライオンのお姉さんだ♡

いい子でおとなしくしてたら…触らせてもらえるかもよ？...って怖くてそれどころじゃないか、フフフっ♡

あの子、依頼を受けて写真見た時から、「私が攫ってきます！」っていって聞かなかったんだけどねぇ…

大丈夫だった？車の中で変なことされなかった？…

ふ～ん…頭を撫でられたりした…ねぇ

（ボスが部下に注意する）

（脅す感じで）ねぇ、この子は用が済んだら私がもらうから手を出すなって...言ったよね？？なんで言うこと守れないの？

…「責めないであげて」…なんて、優しいじゃん…キミ

分かった…この子に免じて今回は見逃してあげる…でも次はないからな…

さて、優しくておりこうさんな君は聞きたいことがあるだろうし？…いいよ、お姉さんに答えられることなら、何でも答えてあげる♡

なんで攫われちゃったか…ね

（真面目な雰囲気に切り替わる感じで）「獣人は、人権に含まれるすべての事柄において、他（た）の人間と差別されず、等しく扱われる」

これ、聞いたことある？

そうそう、えらいじゃないか、勉強熱心で…

これは獣人の扱いを定めた獣人法の第一条だ…

今ね、これがちょ～っと問題になっててね…

本来獣人っていうのは人間より力が強くてできることも多い…つまり生物として優れてるってことだ

だから、優れた獣人が人間と同じ扱いを受けるなんておかしいって考える獣人たちが増えててねぇ…

だから今、この邪魔な条文を消そうと、いろいろな勢力が動いているんだよ

あ？その反応…気づいちゃったかい？

君を育ててくれている人たち...この国のえらーい人たちと仲がいいでしょ？

（みみもとでささやく感じで）だから…君のことを人質にして…ちょ～っとえらい人たちにお願いを聞いてもらいたいな～っていう人たちの頼みを、私たちが受けたんだよ♡

クライアントからは交渉さえうまく進めば、キミのことはどうしてもいいっていわれてるんだ

（耳元でささやく感じで）だから…交渉が終わって獣人法が改正されたら、君のことペットにして…一晩中可愛がってあげるからね♡

（女ボスが主人公の体を撫でる）

フフフっ、ちょっと体を撫でただけで…そんなにビクビクしなくてもいいじゃないか♪

ほらほら、こうやって尻尾をキミの体に這わせると…フフフっ、どう、ふわふわで気持ちいいでしょ？

（興奮を抑えられない感じで）あぁ…真っ赤になっちゃってかわいいなあぁ...か弱い人間は大好物だよ…まさに私たち獣人の獲物になるために生まれてきたって感じでさぁ♪

（ささやく感じで）キミのことは絶対手放さないから♡この白い腕も…柔らかそうなお腹も…そしてこのおいしそうな首筋も…ぜーんぶ私のモノにして...それから…最近うちが仕入れたモノも色々使って、私好みに変えてあげるからね♡

（興奮を抑えられない感じで）あぁ…だめだ…キミがそんな顔するから、我慢できなくなっちゃったじゃないか♡もういいや…ほら、こっち…私の寝室で今から君のことイジめてあげる♡

獣人法は改正前だけど…どうせあとから変わるんだし、ちょっとぐらい早くても誤差だよねぇ

（ボスが部下に命じる）

おいお前！新しい手錠よこせ...

（部下が手錠を持ってくる）

ぐずぐずしてないで、こっち来い！…ベット...行くぞ…

（主人公が嫌がる）

おい！暴れるな！

（耳元で脅す感じで）おい…いうこと聞かないなら、部下の子たち全員に、君のこと好きにしろってしちゃうけど…私ひとりの相手するのと…どっちがいい？

あっはぁ…いい子だ♡

☆ドアを開ける音

☆ベットに倒れる音

あぁ…ほら…大人しくバンザイしな♡手錠をベットにつなぐからね…

☆手錠の音

フフフっ、これでもう逃げられないよ♡

どう？獣人に組み敷かれて、うえに乘られるのは？

こら…目つぶるな…こっち見ろ…これからキミの飼い主になる私の姿...しっかり覚えるんだ♡

この大きな耳も、尻尾も、そしてこの爪も…どれもが君たち人間より優れていることの証（あかし）さ…

あはぁ♡縮こまっちゃってか～わいい♡

それにこんなに震えちゃって…

（頭を撫でながら語り掛ける）

心配しなくても大丈夫さ…

撫でたり…噛み痕つけたりしてかわいがってやれば♡お前ら人間はすぐになーんにも考えられなくなるんだからなぁ

（耳元でささやく感じで）痛いコトも…気持ち良いコトも…いーっぱいシてあげるからね♡

（耳元で脅す感じで）あ…でも、もし途中で嫌がったりなんかしたら…キツーーいお仕置きだから♡…わかったな…ほら、返事は？

（主人公がうなづく）

フフフっ、よくわかってるじゃないか

それじゃあ…獣人法改正を祝して...

（耳元でささやく感じで）いただきます♪

・台本（ゆるボイ！）
【獣人/ボーイッシュ】獣人マフィアのボスのお姉さんに、獣人法改正のための人質に取られていじわるされちゃうお話
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
NOLOL