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[ハロウィン]ハロウィンに明かされる秘密〜愛した人は吸血鬼でした〜
written by 初実とうか
  • ファンタジー
  • 純愛
  • 人外 / モンスター
  • 吸血鬼
  • ハロウィン
  • 秘密
公開日2026年04月01日 18:58 更新日2026年04月01日 18:58
文字数
2234文字(約 7分27秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
吸血鬼であることを知られてしまった彼氏と、それを知ってしまい恐怖と戸惑いを隠せない彼女。
二人が少しずつ心を通わせていくお話です。
吸血シーン無し。

※本編に入る前の設定

・彼氏、自分が吸血鬼であるということを隠して彼女と付き合っている。

・彼女からハロウィンパーティーに誘われていたが、その日は満月で吸血鬼の力が強まって彼女を襲いかねないので「仕事があるから会えない」と断っていた。

・しかし会いたい彼女は、彼氏にサプライズで家を尋ねてくる。

本編は彼女が家を尋ねてくるところから始まります。
本編
 ( )ト書き 《 》彼女のセリフ
効果音・BGMによる演出はご自由にしてください。


(本編中、彼氏は苦しんでいる感じでお願いします)

(彼氏、ドア越しに彼女と話す)

はぁ、はぁ…。

なんで…なんで来たんだよ。
今日は会えないって…言っただろ?

ハロウィンだから…サプライズ?

悪いけど、
今日はマジでそういうの無理だから。

せっかく来てもらったのに、
ドア越しでなんだけど、
今日は帰って。

いや、顔も出せない…。
その…体調が悪くて…
うつすといけないから…

《体調悪いの!?だったら尚更看病させて…。》

いや、
看病とかほんといいから…。

(彼氏、発作のようなものが起こりさらに苦しむ)

うぐぁ…!

《だ、大丈夫!?》

だ、大丈夫…ちょっと頭が痛いだけだから…っ!
んぐっ、はぁはぁ…。

《心配だから、合鍵で開けるね》

合鍵持ってきた?
いや、ほんとに大丈夫だから…。

頼む…帰ってくれ。
やめろ…開けるな!

(彼女、制止を振り切って鍵を開ける)
(彼氏、吸血鬼の姿で玄関でうずくまっている)

はぁ…はぁ…。
見るな…見ないでくれ。

《本当に…あなたなの?》

そう…だよ。俺だよ。
お前の彼氏は…
こんなコウモリの化け物なんだよ。

今まで隠しててごめん。

俺…
人間と吸血鬼…2つの血を引いてるんだ。

《嘘…でしょ?》

は…はは…そうだよな。
ハロウィンに
「俺は本物の吸血鬼だ」なんて言ったって、
信じられないよな。

この羽根も…
「衣装だよ」なんて言えたらさ…。

(発作が起こる)

んぐっ!

《大丈夫?》

やめろ…触るな!

(彼氏、我を忘れて彼女の首筋に噛みつきそうになるも、ギリギリもちこたえる)
(しかし牙が彼女の首筋をかすめて血が出る)
(彼氏、我にかえる)

俺…何を…。

はっ!
お前…首…血が出てる…。
俺が、やったのか…?

あ、あぁ…。
早く…血を止めないと。

(彼が近づこうとするも、彼女は反射的に後ずさりして距離を取ろうとする)

っ…!
そう…だよな。
こんな化け物…怖くて…触られたく…ないよな。

《ごめんなさい…。》

謝らなくていいよ。
お前は何も悪くないから。

悪いのは俺だ。

ごめん…お前を傷つけてしまって。
これ以上ケガさせたくない…
俺の前から…消えてくれ。

《どうして…?》

俺、
普段は人間として普通に生活できるんだけど、
今日みたいな満月の夜は、
吸血鬼の力が高ぶって…
自分でもコントロールがきかないんだよ…

そうなったら…さっきみたいに我を忘れて…
またお前を傷つけてしまうかもしれない。
だから…。

ふっ、ごめんな。
一緒にハロウィンパーティーしてやれなくて。
今夜は人間の姿を留めることも難しくてさ、
会える状態じゃなかったんだよ。

早く行ってくれ…
俺がまだまともなうちに。

《どうしたらあなたを助けられるの?》

俺を助ける方法?
…そんなの、お前には関係ない、
早く行け。

《血を吸えばいいの?なら、私の血をあげる!だから…》

ふっ…
どんだけお人好しなんだよ。

「血をあげる」なんて、
そんな簡単に言うもんじゃないぞ。

ただ、
吸えばいいわけじゃないんだよ。

俺の場合、満月の夜に、
番(つがい)の契りを交わした女の血を吸わないと
生きられないんだよ。

《番の契り?》

そう。
一生俺に身を捧げる、
その契約を交わした女だけ。

《だったら私、番になる》

バカ…。
お前、
自分が何言ってんのかわかってんのか?

番になったら、
一生俺と添い遂げなければならなくなる。
死ぬまで俺から離れられないってことだぞ。

どこに逃げようと、
吸血鬼は番の血の匂いをかぎつけて突き止める。

契りを交わしたら最後、
人間の男と結ばれることは許されない。

今までの番も他の男と結ばれたいと逃げ出した。
その時俺は…。
あいつらが愛した男をかたっぱしから…殺した。

愛した者を奪い、
自由を奪う。

血を吸うために、
自分が生きるために。

こんな残酷なことをする俺と…
添い遂げたいと思うか?

(彼女、黙り込む)

急に怖くなったか?
無理もないよ。

俺にとって、
番なんて、
自分が生きるためのエサみたいなものだった。

エサを手に入れるため…
そのための恋人ごっこだと。

正直、
最初はお前のことも番にするつもりで近づいた。
 
でも、今は違う。

一緒に楽しいことして笑い合ったり、
辛い時は寄り添ったり…
お前といると純粋に人間の恋人同士になれたようで…
こんな気持ちになったのは初めてだった。

だから…番にしたくなかった。
お前のこと…本当に愛してたんだ。

なんとか数カ月血を飲まずに耐えてきたけど、
たぶんもう限界だ。
今夜で最期だろう。

これでいいんだよ、
俺は誰の血も吸わずにこのまま死ぬ。

俺がいなくなれば、
お前は人間の男と普通に幸せになれる。

ごめんな…。
ほんとはもっと早く身を引かないといけなかった。

うぐっ…!

《それでもいい、あなたの番になる。》

番になるだ…と?

お前、
自分が何言ってるかわかってんのか?

もうやめろ。
俺を揺さぶるな。

本当は…
俺だってお前にそばにいてほしい。
番にして片時も離さないで、
独占したい。

それでもお前には人間としての幸せを…。

《私はあなたと幸せになりたい》

俺と…幸せになりたい?
こんな…俺を選んでくれるのか?

(彼女、震えながらも頷く)

お前…
頷いてるけど…震えてるじゃん。
そこまでして、
俺を受け入れようとしてくれて…。

(彼氏、涙をこらえながら)
…。
本当に…いいのか?

本当に…俺を選んでくれるなら。

俺はお前の首筋に牙を立てて…
その血を吸う。

そして…
番の契りを交わす。

血だけじゃなくて、
今まで触れないようにしていた、
その体の奥まで…
俺と交わることになる。

刺激も快楽も痛みも…
人間のそれとは比べ物にならない。

抱き潰すかもしれないが…いいのか?
拒むならいまのうちだぞ。

…わかった。
じゃあ、こっちに来て。
俺の…腕の中に…。

(抱き締める)

愛してる。
こんな俺を受け入れてくれてありがとう。
お前と一つになれて…嬉しい。
これからはずっと一緒だから。
お前の心も身体も俺の愛で満たしてやるから。
だから一生、俺のそばに…。


〜おわり〜
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
[ハロウィン]ハロウィンに明かされる秘密〜愛した人は吸血鬼でした〜
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
初実とうか
ライター情報
初実(はつみ)とうかです。
閲覧・音声化等いつもありがとうございます。
主に女性向けシチュエーションボイスのフリー台本(甘々・ヤンデレ・ショタ等…)を書いています。(順次投稿予定)
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