貴方には憧れている人が居ました、その人は強く美しく気高く素晴らしい人物でした、しかし、ある日、その人の秘密を知ってしまって、、、

～ご使用される場合のお願い～

ご使用の際には、作者名の【羊ノ執事】か本作品のリンクを入れて頂けたら嬉しく思います。

この作品をベースに内容の変更&性別変更など、ＯＫです。

～最後に～

台本を読んで頂けると大変嬉しいです。その為、使用の際はTwitterにて、一言連絡頂けたら、喜んで聞きに行きます。

よし、今日の訓練はここまでとする

各自、宿舎に戻ってしっかり休むように

それでは解散

(少しの間を空けて)

おい、お前、俺の話を聞いてなかったのか？なんでまだ残っている？

もう少し身体を動かしたくて？

ほう、俺の訓練だけでは物足りなかった、そう言いたいわけか？

良いだろう、そんなに体力が余ってると言うなら、俺が直々に訓練を付けてやろう

ほら、刀を抜け

何を驚いている？真剣でやらねば実戦訓練にならないだろう

心配するな、訓練で部下を斬り捨てたりはせんよ

なに？俺に怪我をさせないか心配だと？

あーはっはっは(大笑い)

お前、中々面白い事を言うじゃないか、俺に怪我をさせないか心配か…

軍団長になってから、俺相手にそんな事を言った奴は初めてだよ

ふふふ、軽く遊んで終わりにしようと思っていたが、興が乗った

本気で相手をしてやろう、俺相手にあんな口を利いたんだ、簡単に終わってくれるなよ

【刀と刀がぶつかり合う音】

ふぅ、私の勝ちだな

だが、お前本当に腕が立つんだな、驚いたよ、俺を相手にして、ここまで斬り合えた奴は初めてだ

ん？どうした？なんだか顔が赤くないか？

俺の服が破けてる？それが一体どうしたと…ｯ！？

しまｯ…おい、何を見ている！

そっちを向け、そっちを…

あー、くそ、まさかこんな形でバレるとはな、おいお前、この事は誰にも言うなよ

おい、だから、こっちを向くな！

そっちを向いてろ！

はぁ、全く、この変態め…

良いか？今から事情を説明するから、大人しく聞け、言っておくが次にこっちを振り向いたら…

問答無用で切り捨てる

よし、それでは俺が男の振りをしてる理由を説明してやる、簡単に言うと、家の事情だ、我が家は代々軍人を排出して来た名門

だが、母は俺を生んだ後にすぐ亡くなってしまった

そして、母を深く愛していた父は新たに妻を迎える気はないと言った

それだけなら問題はあまり無かったのだが、その後に父がとんでもない事を言い出した

俺に女を捨て、男として生きろと言って来たんだ

馬鹿げた話だろう？

だがな、当時幼かった俺には父に逆らうなんて事は考えつかなかった

そして、俺は女を捨て、男として毎日訓練を受け、軍学校を飛び級で卒業し、軍に入ってここまで出世し、今に至るというわけだ

ん？今までバレなかった理由か？

それは私の胸の成長が遅かったから…って、何を言わせるんだ！セクハラだぞ！

全く油断も隙もないな

とにかく、俺が男の振りをしてた理由は説明してやっただろう、分かったらこの話は終わりだ

そして、この事は誰にも話すなよ

なんだ？まだ聞きたい事があるのか？

女の人生に戻りたいって想いはないか？だと

ふむ、考えた事もなかったな、幼き頃からずっと剣を握り、強くなる事、軍人として出世する事を目的として生きて来たからなぁ

だが、戦うのは好きだし、今の人生も悪くは無いと思っているぞ

これで聞きたい事は終わりか？

それでは私は帰るぞ、良いか？念押ししておくが今日の事は誰にも言うなよ

じゃあ、また明日の訓練でな

(少しの間を空けて)

よし、今日の訓練はここまでとする

各自、宿舎に戻ってゆっくり休むように

あっ、お前は残れ、少し話がある

………ふむ、他の者は全員帰ったようだな、それでは肝心の話だが

お前、軍を辞めるそうだな、一体どういう事だ？

故郷に帰る？急にどうして？

事情は話せないだと？

ふん、それでは当ててやろう、俺の父から圧力が掛かったのだろう？

その顔は図星か…

なに、よく考えれば分かる話だ、今まで俺が女だと一度もバレなかったなんて話が上手く行き過ぎている

きっと俺が気付いて無かっただけで、何度もバレていたんだろう、そして、気付いた者は父が手を回して処理をしていた

今思えば、俺が仲良くなった奴は少し経つと転校したり、転属になったりと関係が長続きした事が無かった

だから、お前にも父から圧力が掛かった、そうなんだろう？

答えないか…

だが、一つだけ言っておく、お前が軍を辞める事は許さん

なんでだと？そんなの決まってるだろう、俺はお前が気に入った、そして、気に入ったお前は誰にも奪わせない

それが例え父だろうとな…

父に逆らえば身内でもただで済まない？なんだ心配してくれるのか？嬉しいなぁ

でも、大丈夫だ、言っただろう、軍団長になった俺と斬り合えたのはお前くらいだと

俺に剣を教えてくれた父でさえ、今では俺の足元にも及ばない

だったら、話は簡単だ、邪魔する奴など全て斬り捨ててしまえば良い

そうして、邪魔者が全て居なくなったら、俺は女に戻っても良いと思っている

ふふふ、私も自分の心境の変化に驚いてるよ、お前を失う、もう会えないかもしれないと思ったら、急に怖くなったんだ

そんな感情初めてだった

そして、気付いたんだ、私はお前が好きだと、女として好きなんだと…

だからな、お前は絶対に俺のものにする、故郷になんて帰さない

あっ、拒否権は無いぞ、この世は弱肉強食、弱い者は強い者に従うのが常だ

心配するな、良い子にしてたら沢山可愛がってやるから(耳もとで囁く)

ふふふ、良い返事だ、では、私は少し掃除をしてくるよ

帰って来たら、ふふふ、何をしようか…

お前と共に過ごすのが楽しみだ

・台本（ゆるボイ！）
イケメン軍団長様が実は女でしかも排除型のヤンデレでした
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
羊ノ執事