家に帰るのが遅くなった彼女を心配するあまり、独占欲と独占されたい欲が爆発する彼氏………………！！

おかえりなさい。遅かったんだね、お疲れ様。

うわ！ほっぺた冷たいっ。外寒かったみたいだね〜。ほら、中入って、温まって？

(相手の手を握って)んー！冷たいね。このままじゃ風邪引きそうだし、先にお風呂入って来ちゃいなよ？

あ、そうだ。これね新しい入浴剤、仕事帰りに買ってきたんだ〜。ほら、いい香りでしょう？

花の香りだって……！この時点でいい香りだ……。

さ、お風呂入っておいでー。

(相手がお風呂に入りに行くのを見送って)
……どうして遅くなったのか、なんてしつこく聞けないよね。あくまでも理性的に──。

(相手がお風呂から上がってくる)
ん、上がったみたいだね。どう？新しい入浴剤の効果は？

最高？おお〜！それなら良かった買って正解だった。

ねぇ、あんまり責めるような事はしたく無いんだけど、今日はどうして帰るのがあんなに遅くなったの……？また、嫌な上司？

── ─そっか仕事を押し付けられちゃったのか……。それは災難だったね。

偉いね、ちゃんとその人の分まで頑張ってきてさ。俺なら途中で投げ出して来ちゃいそう。

ん、俺？俺はいつも通り仕事して、普通に家に帰ってきたよ？

あ、途中で駅前に新しく出来た雑貨屋さんに寄って入浴剤買って帰ったけどね。

「そうじゃなくて」ってどういうこと……？

んー？どうしたの？そんな物言いたげな顔されてもハッキリ言ってくれなきゃ分かんないよ？

俺の「上司が女性だから心配」って……。そんな関係じゃないよ？それでも心配？

何、嫉妬してくれてるの？可愛いね……。

大丈夫。俺は君だけにしかこうやって抱き締めたり、(リップ音)キスしたりしないから。

「怒らない？」って怒るわけないじゃん。怒らないし、なんならもっと独占欲剥き出しにしてくれてもいいよ……もっと不安になって俺の事束縛してもいいし、死ぬまで離さなくてもいいよ…………なんてね？

ふふっ……そんな顔しないで？

困らせちゃった？

「もう十分強くさせて貰ってるからこれ以上は嫌われる」か……。

それはお互い様かもね、俺も本当は君に仕事も男と会うからさせたくない。

けど、仕事は君の生きがいって言われちゃったから、それを制限する気はないよ。我慢してる。

人を好きでいるにはある程度、我慢と余裕が必要みたいだね〜。

それに君の自慢のかっこいい彼氏でいたいしね？

「私も？」ってもうそれは十分、君は俺の自慢の彼女(彼氏)だよ。

俺には勿体ないくらい、礼儀正しいし周りには気を使えるいい子だし。

人が嫌がる事は絶対にしない人。そんな人が俺の恋人だなんて本当に嬉しいよ。

なんか少し気恥しいな……。そろそろ俺もお風呂入って来ようかな………？

(相手が手を引っ張ってくる)
「上がってくるの待ってる」って……それ、期待してもいいの………？

(静かに頷く)
───そっか。分かった、すぐに上がってくるから。覚悟しててね？

・台本（ゆるボイ！）
独占欲強めな彼氏の優しい我慢
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・台本制作者
たちゅ。