《設定》
彼女と待ち合わせしていたのは彼...ではなく浮気相手...
しかし来たのは...
彼氏は彼女の浮気を許さない
彼女のを自分のものにするために取った計画的な行動、それは...

※ストーリー的に穏やかでない部分も含まれていますので、そのシーンの読む読まないは演者様にお任せ致します。

「 」は彼女のセリフ
(     ) は状況、様子
【⠀ 】はSE、効果音

セリフの言い回し等、アレンジ、アドリブOKです。

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あ、来た来た
お前、遅すぎ！

どんだけ待たせるんだよ
映画始まっちゃうだろ？

どうしたの？
そんな顔して...

なんであなたがここにいるのって？
そう言いたそうな顔してるよ

「なんでそれを...」

図星？
ふーん...
なぁ...ちょっとこっち来て！
いいから、ほら、鏡でよく見てみろよ

お前の首の後ろ...これ..キスマークだよね？
知らなかった？...

ずっと前からここについてたよ
消えることなく、ずっと...

お前からは見えないところにつけるなんて
あいつもやってくれるよな...

相手は誰だよ？
お前の口から言え
知らないなんて言わせないぞ！

お前の浮気ちゃんとチェックしてたんだから...
バレてないとでも思った？

酷いよなぁ...
よりによって兄貴と浮気だなんて、

どうせ向こうが上手いこと誘ってきたんだろうけど
誘いに乗るお前もお前だよ

信じられないって顔してるね
いい？もう一度言うからちゃんと聞けよ

お前が浮気してる男は俺の兄貴...
弟のものを欲しがる手癖の悪い男だよ...

知らなかった？

そうだよね
俺は一人暮らししてるし、兄貴のことは隠してた

兄貴もバレることなくお前を完全に奪ってから、全部話すつもりでいたみたいだな

プライドの高いやつだから、負ける可能性があるものには手を出さない

今までも何度となく 俺は兄貴に泣かされてきた
彼女を奪われたことも1度や2度じゃない...

兄貴のフリをしてお前を呼び出したのは俺だよ
いつもは間違えられるのシャクに触るから、あまり似せてないけど、ホントは声とか話し方がそっくりって言われるんだよね...

お前もそう思ったでしょう？
だから間違えてここに来た

でも、ここに来たということは
兄貴と会うつもりだったということだよね...

今更否定しても遅い
信じられるわけないだろう...

俺はもう遠慮しない
優しくて優秀な大人しい弟を演じてきたけど、もうやめる！

俺のことつまらない男だって兄貴に言ったんだろ？
嬉しそうに俺に話してた

これでまた、俺から彼女を奪えるってね...
そんなの許さない...

お前はどっち？
俺とが本気？それとも？

もちろん俺って答えるよな
でももし俺が兄貴だったら...？
兄貴にも本気...そう答えるはず...

お前はずるいよ
黙ってれば2人とも手に入ると思ってた？
俺が何も知らないと思って？

残念だったね
俺はもうお前の知る人間じゃない...

【電話のコール】

あ、もしもし？
俺だよ
久しぶりだね！

まさかまた俺から大切なものを奪っていくとは思わなかったけど？
兄貴には負けたよ...

彼女のことは好きだけど、俺より兄貴のことが好きだって言うんだから仕方ないよ
また俺は1人ぼっちさ...

彼女？
彼女は別荘にいるよ

俺、喧嘩して腹立ったから彼女のこと置いて来ちゃったんだ

兄貴が早く迎えに行ってあげてくれよ
そう...よろしくたのむわ！

じゃ、
さ、よ、う、な、ら！！

(電話を切る)

ふふ、これでOK！
え？
別荘って何って...

あはは
俺がお前を兄貴に渡すはずないだろ？

まぁ、別荘はあるけどね...
そんなこと今は関係ない！
これで兄貴とは永遠のお別れさ...

【狂気じみた笑い声】

何がおかしいのって？
別に...ただちょっとだけイタズラをね...

別荘に行くには矢印の看板を辿って行かないといけないんだけど、途中何ヶ所か分かれ道があるんだよ...

そのひとつの看板をちょっと反対向きにさせてもらったんだ

その先？
さあ...どうなってるだろうね？

知らない方がいいと思うけど？
やだなぁ、そんなこと言うなんて

俺はお前のためにやったんだよ
お前が二度と兄貴のところへ行かないように...

もとはといえば浮気をしたお前が悪いんだから
でも、もう大丈夫

誰も邪魔するものはいない...
これから俺とお前は2人で幸せに暮らすんだ

怖くなんかない
大人しく俺の言うことを聞いてくれたらね

でももし俺から離れようとしたら
兄貴のあとを追うことになると思うから
ふふふ、覚えておいて...

なぁ...お前は俺の彼女だよ...世界でたった1人...
誰にも渡さない...絶対に...誰にも...

(キス)


ーーーーーーーここで終わってもOKですーーーーー


※この先、読む読まないは演者様にお任せします


(しばらく間)

【電話のコール】

はい、もしもし？
そうですけど

ええっ！
兄貴が...そんな...
分かりました。
すぐ行きます。

(電話を切る)

よいしょと！
予定通りだ...
さあ...行こうか？

どこへって？
決まってるじゃないか

お前との恋が実らず絶望を感じて、車ごと身を投げた可哀想な兄貴のところだよ

ちゃーんと遺書もあるんだよね
可哀想に...早くお迎えに行ってあげないと..

わかっただろ？
これでお前は俺から離れられない...

優しいお前は真実を知って罪の意識を背負うことになる
...一生ね...

おかげで俺はお前を手に入れた

もう...何もいらない

そう...誰も...

最高だ...あっはは...

(笑いながらフェードアウト...してもしなくてもOK)

...終...

・台本（ゆるボイ！）
お前を永遠に手に入れる方法...
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
Himeko