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優しい時間〈1〉
written by 美俐
  • 同棲
  • カップル
  • 甘々
  • 癒し
  • 膝枕
公開日2022年02月08日 21:49 更新日2022年02月08日 21:49
文字数
1878文字(約 6分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
年上彼氏
視聴者役柄
彼女
場所
2人が同棲している部屋
あらすじ
職場でのゴタゴタがストレスで なかなか眠れない日を過ごしていた彼氏。それに気づいていた彼女は 少しでも睡眠をとってもらおうと、膝枕を提案。ついでに 悩みも聞き出して…
何気なく穏やかな2人の時間です…
本編
―――休日・朝食後―――

ごちそうさま。
あ、俺洗うよ。

そう?じゃあ、ありがと。
《大きく伸び・独り言》
うーーん。今日はいい天気だなー。
もう洗濯物干したのか、早っ。休みの日くらいのんびりすればいいのに。
《キッチンの彼女に呼びかける》
ねえ、今日どっか行こうか?

―――彼女、そばにくる―――

なんでって、2人一緒に休みなんて久しぶりじゃん。行きたいとことかないの?

今日はのんびりしたい気分?
ふーん…
でもさ、天気もいいし、まだ時間も早いから少し遠くでも―

―――彼女、両手でパチンと彼の顔を挟む―――

痛っ!
《頬を挟まれたまま モゴモゴ》
なんだよ、この手は…ほっぺ挟まれてると喋りづらい。

―――彼女、手を離す―――

鏡?起きた時に見たけど…なんか変か?

目の下…隈?…あー…もしかして…バレてた?
寝付けなくて寝返りとか多かったから、起こしちゃうこともあったよな…ごめん。
あ、もしかして、それで のんびりしたい、なんて言ってくれたのか?
俺なら大丈夫だよ!

え…、何そんな怖い顔して 膝ポンポンしてんの?

膝枕!?いいよ、恥ずかしい!

なんでって、当たり前だろ!甘えるのはお前の仕事なの!俺のキャラじゃないっ!

いいから いいからって、おい!ひっぱるなって!
わかったよ…
じゃあさ、もうちょい優しい顔で膝ポンポンしてくれない?

(笑)かーわい。
あー、でも、なんかすげー恥ずかしい…
ちょっとだけだからな…
《照れくさそうに ブツブツ言いながら寝る》
よいしょ…っと。これでいい?
ふふっ。頭も撫でてくれるんだ。くすぐったいけど 気持ちいい。

うん…、ありがと。…でも なんかかっこ悪いな、年下のお前に甘えてるみたいで(笑)

まーな、年上が甘えちゃいけないなんて事はないけど、やっぱ お前の前ではカッコつけたかったんだよなー。ほら、普段結構偉そうなこと言ってるし。

おい!ちょっとは否定しろよ(笑)

―――少しの間―――

《大きなため息》
あ、いや、うん。そうだな。すごく気持ちいいけど眠れないかも…
疲れただろ?もういいよ。ありがとう。

―――起き上がろうとして彼女に制される―――

わっ!何がダメ?

いや、大丈夫だよ。じゅうぶん癒してもらったから。

《諦めたように ふぅーとため息》
うん…そうかもしれない。ストレスで不眠…。寝ようと思えば思うほど眠れない…。気がかりな事が ずっと頭にこびり付いている感じ。

え?いいよ。聞いて気分のいい話じゃない。

なに、その膨れっ面(笑)

あー(笑)、そうだな。お前には いつも、ため込むなって言ってるからな。
《 逡巡した後》
実は 会社の人間関係で、ちょっとな…。

いや、直接俺がどうこうじゃないけど、ウチのチームの若手が揉めてる…揉めてるって言い方が正しいかわからないけど、とにかく上手くいってなくて、新人の女の子が参っちゃってるんだよ。
何度か注意してるんだけど、そういう奴らって他人の目が届かないところで嫌がらせするんだよな…。
お前も…さ、人間関係で悩んでたことあっただろ?どうしても、あん時の姿と重なっちゃって…。
…大丈夫か?嫌なこと思い出させそうで お前に話せなかった。そのせいで変に心配かけてごめんな。

そう?大丈夫ならいいけど。

うーん。寄り添ってたっていうと カッコイイけど、正確にはお前が心配で離れられなかっただけだな(笑)

(笑)そっか。お前が嬉しかったなら俺も嬉しい。
はぁぁ〜《あくび》
なんか、話聞いてもらって少し軽くなったかも。
それにお前の手、すげー気持ちいい…今なら眠れそう…

でも疲れない?

じゃあ、少しだけ。疲れたら 起こせよ。

ん…おやすみ…

―――間―――

《夢の中・モノローグ》
んー、撫でられるって こんなに気持ちよかったんだ。しあわせだなーずっとここでこうしていたい…
《目覚める》
あれ、夢…か。いつの間にかぐっすりだったな…
頭、まだ撫でてくれてる…もしかしてずっと?こういうとこ、叶わないよな…。儚くて か弱くて守ってやりたい奴だけど、優しくて 温かくて 懐が深い、そばにいるだけでホッとする…やばい、惚れ直した…てか 好きすぎる!

え?あ…うん、今 目が覚めたとこ。
ありがとな。おかげでしっかり眠れた、しかもいい夢見ちゃった(笑)

どんな夢か?
(笑)教えない。今はこの幸せを独り占めしたい。

怒るなって!今度話してやるから。
それより!
《起き上がる》
よいしょっと。
《小声で》
キスしていい?

いいじゃん。今すごーく、キスしたい。お前のこと 大好きでたまんない。ね?

―――キス―――《徐々に深く》

ごめん、止まんない…
もうダメっていわれても、好きで好きでたまんないんだよね…
だから、このまま…な?

―――キス―――

そばにいてくれてありがと…愛してる…


――END――
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
優しい時間〈1〉
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
美俐
ライター情報
出会ってくださってありがとうございます
年上彼氏との日常の風景を中心に かいています
たくさん 読んでいただけると嬉しいです
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