0
イケメン女子の先輩に女性恐怖症である僕の心を溶かされる話
  • イケメン女子
  • 先輩
  • お姉さん
  • 純愛
公開日2022年02月10日 18:12 更新日2022年02月10日 18:12
文字数
2569文字(約 8分34秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
過去のトラウマから女性恐怖症を患っているあなた。
普段は何もないような振りをしているが、恐怖心は確実にあなたの心を蝕んでいく。
とある飲み会に参加した時、誰からも尊敬を集める人気者の先輩が横に座ってきて・・・?
本編
Part1 『接触』  場所:居酒屋 場面:飲み会 

(居酒屋、ガヤガヤしたSEあると最&高)

ねえ、隣いいかな?
―ありがとう。座るね。

私のこと覚えてるかな?
―いいよ。『先輩』じゃなくて。○○さん(カスタマイズ可)って呼んで。(名前で呼んで、でも最高)

こんなに端っこで、ひとりで飲んでるの?―そっか。その方が気楽だもんね。

―私?私も少し疲れちゃって。みんなに話かけられるから、大変なんだよ。
―やめてよ、『人気者』だとか。そんなんじゃないってば。

―僕と飲んでていいのかって・・・いいに決まってるよ。私が君と話したくて、ここに来たんだから。

それとも、君は私と話すの、嫌?

―嘘つき。本当は嫌なんでしょ?

―わかるよ。君のこと、少しだけど見てきたから。

初めて会った交流会の時、一見普通に話してくれているようだったけど、一回も私と目を合わせてくれなかったよね。
先輩の私が怖いのかなー?とか、最初は思ってたけど。

でも違った。君は、「女の子と話すとき」いつもそうだよね。

男の子と話すときは、目を見るし、普通に笑ったりする。
それが、女の子と話すときは一切ないよね。

・・・君はさ、女の子が怖いの?

・・・ああ、ごめん。気持ち悪かった、かな。
でも、あなたのことが気になっちゃって、つい目で追ってたの。ごめんね。

―やっぱり、そうなんだね。思った通り。

・・・どうして、女の子が苦手なのか、聞いてもいい?

―いや、違う違う!バカにしようとなんてしてない!

・・・ごめんね。そんなつもりはなかったの。

・・・ちょっと、お手洗い、行ってくるね。



~場面転換~ 場所:トイレへ



Part2 『脱出』  場所:トイレ


(蛇口の水を止めるSEがあるとわかりやすい)

ふう・・・絶対、踏み込みすぎちゃった、よね。

もっと警戒しちゃったかな。

・・・私、何やってるんだろう。

はあ・・・そろそろ戻ろうかな。戻って、もう一回謝ろう。


~場面転換~ 場所:宴会場へ


ええと、あの子は・・・。

あ、女の子たちに囲まれちゃってる。
そりゃそうだよね。彼、爽やかだし、成績も優秀な方だもん。

でも、あんなに囲まれちゃって、大丈夫かな?

・・・って、顔真っ青じゃない!

ごめん、ちょっとどいて!
君、大丈夫?

―気分が悪い?

わかった。ちょっと肩貸すけど、我慢してね。ごめんね。

そこの君、私この子と先に出るから!これ、私とこの子の分。幹事には話し通しておいて!

歩ける?ここから出るから、しっかりして。


~場面転換~ 


Part3 『溶化』  場所:公園

(寂しい感じになった場合は夜の虫の声とかどう?)

落ち着いた?大丈夫?

―ここ?ここは居酒屋からちょっと離れた公園。他の人たちは来ないと思うから安心していいよ。あまり人通りもなくて、静かなところだし。

ほら、水飲んで。・・・そしたら、深呼吸して。

・・・ねえ、さっきはごめんね。ちょっと、踏み込みすぎちゃった。
嫌な気分にさせちゃったよね。

―謝らないで!私の方こそごめんなさい。
―だから、謝らないでってば!私が悪いんだから!

・・・ふふっ。このままじゃ平行線だね。
お互い許すってことで、この話は終わりにしようか。

・・・ねえ、やっぱり、どうして女の子が苦手なのか、話してくれないかな。

もちろん、話すのも辛いだろうってことはわかってるよ。
でも、誰かに共有することで、救われることもあるから。

―どうしてそこまで、か。

初めて見たときの君は、私と話すことなんて、なんともないかのように振舞ってたよね。
でも、私にはそれが酷く辛そうに見えて。
君が、今すぐにでも、壊れてしまいそうで。

私には、君が「助けて」って言っているように見えちゃったんだ。
・・・勝手な話だよね。

それでも、さっき話している時、君はやっぱり辛そうで。
私じゃ大したことはできないかもしれないけど、
・・・力になんて、なれないかもしれないけど。

それでも、私は君のことを支えたいって思ったんだ。

お願い。君のこと、私に教えてくれないかな。

―ありがとう。

絶対に馬鹿にしたりしないから。ゆっくり話して。時間はあるから。

~場面転換~  (あなた〈視聴者〉が過去を話す)

・・・そっか。話してくれてありがとう。

高校時代に嘘告白かぁ。それは、女性恐怖症になって当然だよね。

・・・辛かったね。もう大丈夫だよ。

あ!頭撫でちゃった。ごめんね、怖かったよね。

―え?平気?

・・・それは、私だと大丈夫ってこと?

・・・ねえ、少し目をつぶってて。

ぎゅー。(抱きしめる)

ごめんね。でも大丈夫だから!ゆっくり息をして!吸って、吐いて。吸って、吐いて。

ほら、大丈夫だよ。私は高校の時の女の子とは違うよ。君を傷つけたりしない。

私は君の味方だから。

―ここまでするのは変?そう、かな。でも、私からすれば変じゃないよ。

だって、私は君が好きだから。

最初は「助けてあげたい」っていう気持ちだけだった。
でも、君のことを目で追ううちに気づいたの。

君が陰でいっぱい努力していること。
辛いこと、苦しいことに、懸命に立ち向かっていること。

そういう君を見ていたら、好きになっちゃうのは自然なことだと思わない?

―『僕を騙そうとしている』?・・・そうかな。いや、そうかも。

辛い経験をしてきて、女の子を信じられなくなった。
そんな君を騙して、愛を与えて、甘い言葉で苦しみから解放しようとしている。


君は、過去の苦しみを信じる?それとも、私に騙される?
(このセリフを言ってほしいがためにこの台本を書いたので、心の全イケメン、全イケボを総動員して読んでください。)


・・・なんてね。かっこつけたけど、騙すつもりなんてないよ。
君が好きなのも、君を助けたいのも、全部私の本心だから。

どう、かな。

―ふふっ。「私になら騙されもいい」なんて。君も中々かっこつけてるね。

ごめんごめん。笑ったのは謝るから。

・・・急に抱きしめてごめんね。ちょっと、いきなり過ぎたよね。

これからは、ちょっとずつ克服していこう。手を繋ぐのに一年かかっても、キスをするのに二年かかっても、私は君を捨てたりしないから。

そして、いつか、女性恐怖症が治って普通に触れ合えるようになったら・・・。

いや、なんでもない。ここから先は、恥ずかしくて言えないかも。

でも、女性恐怖症が治ったら、君はきっとモテモテになっちゃうだろうね。

そうなったら・・・嫌だなぁ。

それでも、私は君を助けるって決めたから。

これからよろしくね。大好きだよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
イケメン女子の先輩に女性恐怖症である僕の心を溶かされる話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ありまびぃばぁ
ライター情報
ありまびぃばぁ です。

使用は一切自由です。改変等も自由。
「ここ変更できないか」というご相談はいくらでも受けます。お待ちしております。
読んでくださった場合はご連絡をお願いします。
有償販売利用の条件
連絡してください(必須)
利用実績(最大10件)
ありまびぃばぁ の投稿台本(最大10件)