朗読台本となっております。
男性演者様、女性向けに一人称を僕と表記しておりますが、一人称、語尾など変更して女性演者様、男性向けに変更していただいても構いません。

｢なぜもっと早く出会えなかったのだろう…｣

行ってきます...
見送る妻に声をかけて外に出る
今日もあなたに会えるだろうか...

いつからだろう
朝、「おはよう」と挨拶を交わし始めたのは

いつもベランダで洗濯物を干しているあなたは、キレイに化粧をして、笑顔で私に声をかけてくれる
その化粧もオシャレも旦那さんのため...と思うと胸がザワザワするのを隠しきれない

あなたが私の妻だったら...
何度そう思ったことか

こんな考え、捨てなければいけないとわかっているのに
あなたを見る度、ドキドキが止まらないのです

あなたに僕だけを見て欲しい
僕のことだけ考えて欲しい

非常識な男だと思われても構わない
あなたが僕のモノになってくれるのなら
そう...1日だけでもいい、あなたを僕のモノにしたい...

「おはよう」

あぁ、今日も会えましたね
幸せそうな笑顔で僕を見つめて
あなたの旦那さんが羨ましい...
あなたを独り占めできるなんて

あなたの声をもっと聞きたい
できることならあなたに触れたい

僕には時間が無いのです
仕事でこの地を離れる日まであと数日...

二度とあなたに会えなくなるその前に
最初で最後のワガママを言わせて欲しい...

「あなたが好きです」

僕の気持ちを伝えたい
あなたを僕の腕の中に抱きしめて眠りたい

あなたとの幸せな時間を少しだけ
僕にください...

...終...

・台本（ゆるボイ！）
叶わぬ恋と知りながら...
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
Himeko