よく当たる占いをしてくれるという魔女が住む館にきたあなたはそこで綺麗な魔女と出会う。
恋愛について占ってもらうがその占いの結果に魔女は戸惑い始めた。

ようこそ、我が館へ。
ここに来たという事は私に何か占ってほしい事がある、ということでいいかい？
ん？
私が誰かって？
私はこの館に住んでいる魔女
まさか魔女がいるとは知らずにこの館に足を踏み入れた訳ではないだろう？

うん？
魔女がこんなに綺麗とは思わなかったって？

フフフ、私にお世辞を言っても何もでないよ。
さて、最初の質問の答えがまだだったね。
君は私に占ってほしい事があるのかい？
それとも、物珍しさにここに来たのかい？
後者ならすぐにお引き取り願おうか。

違う？
占ってほしい事があるって。
そうかい、なら占いをする部屋に案内しよう。
ついて来てくれ。

ガチャ(扉が開く音)

手前の椅子に座ってくれ。
私は奥の椅子に座るから。

ストン(椅子に座る音)

では、占ってほしい内容…の前に対価の話をしようか。
私もタダで人を占ってやるほどお人よしではないのでね。
ああ、安心してくれ。
別に高額な金銭を要求などしない。
ただ、君の生気…いうなれば体力を少し分けてほしいというだけだ。
その関係上、占った後は身体がだるくなったり、眠くなったりすると思う。
それだけかって？
ああ、そうだよ。
もしかして、疑っているのかい？
信用できないのであれば別に今から帰って貰っても構わないよ。

…そう、信じてくれるの。
なら、占ってほしい内容を教えてくれるかい？

ふむふむ、なるほど。
運命の相手を占ってほしい、と…
つまり、恋愛について占ってほしいわけか。

じゃあ、テーブルの上の水晶を使って占っていくから。

……………うん？
え？
あ、ごめん。
結果は一応、出たんだけど…
もう一度やらせてほしい。

すーはー(深呼吸)

……………また、同じ結果だ。
まさか、そんなこと…
結果は出たよ。
でも…その結果って言うのがちょっと問題というか…。

……しなんだ(小声)

聞こえなかった？
だ、だから、
私なんだ…

何がって？
だから君の運命の相手って言うのが私だったんだ。

驚いただろ？
実際、私も驚いている。
で、でも、わ、私の占いも絶対当たるわけではないし、間違いの可能性もあるわけで…

な、なんか自分で占った結果なのに恥ずかしくなってきた…
と、とりあえず今日の所は帰ってくれ。
対価の生気もいらないから。
今、君からの生気を貰ったら完全に君を意識して…
あーもう！

いいから今日は帰ってくれ！
後日、また改めて占いをする。
だから、冷静になるための時間を私にくれーーー

・台本（ゆるボイ！）
冷静な魔女でも運命の相手には取り乱す
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
トラクベルク