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[朗読・片思い]「好き」のその先は…。
written by 初実とうか
  • 告白
  • 嫉妬
  • 切ない
  • 片思い
  • 朗読
  • 略奪
公開日2022年12月15日 12:11 更新日2022年12月15日 12:11
文字数
523文字(約 1分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
「それでもいい。それでもいいから、そばにいたい。」
許されない恋に揺れる気持ちを朗読台本にしました。
切ない気持ちを感じていただけると嬉しいです。
本編
「おやすみ」を言うほんの数秒さえ、
僕には許されなかった。
慌ただしく切られた通話画面をそっと閉じ、
溜め息を一つこぼす。

さっきまで高揚していた気持ちが、
嘘みたいに引いていく。
あの人が帰ってくると、
いつもこうだ。
もう慣れたはずなのに、
なぜか今日は胸が痛い。
言わなきゃよかった…。
「好き」だなんて。

わかってた。
彼女の隣にはあの人がいて…。
それは決して、揺らぐことはないと。

それでも、彼女と過ごす時間は楽しくて。
もっと、話がしたくて。
諦めなければならないのに、
惹かれていってしまった。

わかってる。
彼女はただ寂しいだけ…。
満たされない気持ちを、
僕で埋めているのだと。

それでもいい。
それでもいいから、
そばにいたい。

見え隠れする、
彼女の弱さでさえ、
僕には愛おしかった。

もっと早く出会っていれば…。
自分が惨めになるからと抑えていた思いが、
堰を切ったように溢れだす。

バカだよな。
言ったところでどうにもならないのに。
何を言っても、何をしても、
彼女の心の真ん中まで届くことなんて…ないのに。

僕だけのものにしたい。

許されない恋心は、
寄せては返す波のように、
幻想と現実をいったりきたり。
いつまでたっても終わりがみえない。

愛してる。

声にならない言葉は涙となり、
静かに頬をつたっていった。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
[朗読・片思い]「好き」のその先は…。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
初実とうか
ライター情報
初実(はつみ)とうかです。
閲覧・音声化等いつもありがとうございます。
主に女性向けシチュエーションボイスのフリー台本(甘々・ヤンデレ・ショタ等…)を書いています。(順次投稿予定)
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