雷が怖くて甘えちゃう話。なかなか先輩が起きてこない。後輩くんは先輩に抱きついて、耳元で囁いたり、手を握ったり、ソレの周りを触ったりするけど、自分が興奮するだけで全く効果がない。自分で処理しに行こうかと思ったところで先輩が目覚める。

(夜、添い寝しているふたり。そこに、突然、大きな雷鳴が響き、後輩くんだけ目覚める)

うう……なんだ？
なんか……目が覚めちゃった。
雨……すごい音。
寝る前は降ってなかったのになぁ。

先輩、寝てるんですか？
ん……まあ、ちょっと悪いけど
せっかくだから
先輩にべったりしちゃおっかな……

(後ろから抱きつく)

ぎゅーーー……。
先輩、起きて欲しいなぁ……
でも、起こすのも悪いし
こうやって抱きつくだけにしとこうかな……

えへへ……先輩
好き……大好き。
夜中に目が覚めたら、普段は……
嫌なこと考えたり
なかなか寝れなくなって自分を責めたり
そんなことばっかりしてるけど

今日は、君がいるから……大丈夫。

そばにいてくれて、ありがとう……。
大好きだよ……。

雨の音も、しっとりして……

(突然、雷鳴)

ひっ……！？
な……雷……うるさ……
びっくりした、心臓止まるかと……

先輩、全然起きないなぁ
あんなでかい音したのに……
よっぽど疲れてるのかなぁ
それか、眠りが深いか……

うう……またあんなでかい音
するのかな……
こわ……

せ、先輩……起きて……
いやでも、起こしちゃ悪いから……
いいや、抱きついてたら大丈夫……

ぎゅーーー……。

深呼吸して、目を閉じれば……

(またでかい雷)

ひっ……！
うるさいよ……もう……
こんな怖がってるとこ見られたら……

はぁ……怖い、けど
なんか、幸せ……
こんなときに、そばにいてくれる人がいて
ありがたいな……

先輩、いつも、ありがとう
ちょっとやそっとじゃ別に
どうってことないから

……でも、ちょっとだけ起きて欲しいなぁ

(さらにうるさい雷)

うぅっ……！　びっくりした……
うー、でも、大丈夫
案外、怖くないよ……

……手も握っていいかな……
勝手に、握っちゃいますよ？
ぎゅっ……

でも、ほんとに起きないなぁ

んふふ……どうしよ
こんなに起きないなら
変なとこ、触っても、大丈夫だったり？

(先輩の腰の辺りを触る後輩くん)

先輩の腰回りとか……へへ
意外と触ったことないかも
こんなに無防備だったら
じっくり触っちゃお……

お腹とか、脇腹とか
くすぐっても起きないのかな

うーん、起きないね……
逆に、どうなんだろ……
実は俺が寝てる時、先輩がこんなふうに
俺の体をいっぱい触ってたら……

俺、起きちゃうのかなぁ

……てか、なんか、
興奮してきた……

う、だめだめ、いくらなんでも、
先輩は寝てるんだし
だいたい、寝る前に、したばっかじゃん……
さすがに求めすぎだって……

でも……もし俺が寝てる時に
触られてたらって思ったら……
ドキドキする……

うぅ……我慢、しなきゃ

先輩の……どうなってるのかな
い、いやいや、だめだめ
落ち着け、俺……

ちょ、ちょっとだけ、ちょっとだけなら
バレない……よね？
いや、これ、ちょっとでも触ったら
俺が我慢できなくなる気がする……

落ち着くんだ俺……
そんな、先輩のものだって
寝る前にたくさん触ったじゃん……
カチカチに元気になった
先輩の……

うぅ……思い出したらまた
触りたくなってきた……
もう、だめだよ、ほんと、だめだって、俺
そんなに先輩に迷惑かけたら
彼氏失格だって……

そうだ……
自分で処理すればいいんだ
さっきしたばっかだからちょっと
痛いけど……

こうなったら、もう、それしかないよ
うん……

(自分のものを服の上からこする後輩くん)

うぅ、なんでこんなに元気になるんだよ、
俺……
先輩のこと、好きすぎだろ……
いや好きだけどぉ……
俺、実は変態なのかな……

まぁそんなこと、どうでもいいか……
とにかく、これ、鎮めないと

(忘れた頃に雷が鳴る)

ひっ！？
あ、か、雷……忘れてた
そうだ、俺、雷で起きたんだった……

せ、先輩……まだ起きないかな
ってか、今起きたら困る、けど……

(んん……と言って目覚める先輩)

あ、せ、先輩？
あ、お、おはようございます……

(おはよ……と言って振り返る先輩)

んあ、先輩！
顔が近いですよ……っ！

(あれ、まだ夜？)

あ、そ、そうです！
まだ夜なんです！
か、雷がうるさくて、俺も起きちゃって

(そっか、雷か)

そう、雷です……すごかったんです
とにかく音がデカくて
でも、夜だから、寝ましょ？

(ん、でも、大丈夫？)

だ、大丈夫？って
何がです？

(いや、怖くないのかなって)

怖くないのかって……？
そんな、雷くらい大丈夫ですよ

(ほんと？なんか、動揺してるけど)

い、いや、まぁ……
ほんとはちょっと怖かったけど……

(そう……と言って抱き締めてくる先輩)

わっ……先輩！
だ、抱き締めてくれなくても、大丈夫……

(じゃ、やめとこうか？)

え……や、やめないで……ほしいけど……
いや、あ、その……

(ん、なんか……お前……)

あ、き、気づいちゃった……？
その、あ……あんまりきつく抱き締められたら
硬くなってるから……

(抱き締めるのを止める先輩)
(おい、寝る前にもしたばっかりなのに……)

うぅ、ごめんなさい、
俺、先に目が覚めたから
後ろから抱き締めて、
先輩の腰とか触ってたら……
なんか……元気になって……

ご、ごめんなさい

(別にいいよ、それくらい)

あう……許してくれますか……
ありがとうございます……

(で、どうするの、それ)

え、どうするって
いや、あ……自分で処理しようかなって

(さっきしたばっかりなんだから、やめときな)

あ、ですよね……やめときます
我慢、します
いったん深呼吸します……

(後輩くん、深呼吸する)

はぁ……ちょっと落ち着いたかな

(雷が鳴る)

ひゃっ！？
か、雷……まだ鳴るの

(ビビってるじゃん、と先輩)

え、な、ビビってなんか……！
ビビってなんか……

うう…怖い
だって、今日のは信じられないくらい
音がでかいから……

だ、抱き締めて……？
お願い……

(ん、いいよ)

ありがとう……
先輩、優しい……大好き
ずっとこうしていたい

(……俺も)

先輩も？
えへへ……うれしい。
びっくりしたけど……でも、
……幸せ

(寝よっか)

うん、このまま、くっついて
一緒に寝ましょ……おやすみ

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・台本（ゆるボイ！）
雷が怖くて、寝てる彼氏に抱きついてまさぐっちゃう
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チャイシー・マチ