《設定》
雨の日、目の前の店に駆け込んだ彼が見たのは元カノの姿！
びしょ濡れの彼に、服を差し出す彼女。
服のお礼にと食事に誘うが彼女は...

実は全て彼の○○だった...！

「 」相手のセリフ
( ) 様子、場面
【 】効果音、SE等

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【雨の中走る足音】

あーもう
急に雨降るなんてツイてないな

やべぇびしょびしょ
仕方ない...
やむまでしばらくここの店で雨宿りするか...

【カラーン】

「いらっしゃいませー？え、もしかして」

え、お前...？
久しぶりだな
この店、お前が...？
へぇ、すごいじゃん

それにしてもお前、あの頃と全然変わってないな(笑)
いや、悪い意味で言ってんじゃないよ
今も変わらずキレイだ

「それよりどうしたの？その格好」

あ、いや...ごめん

途中で急にとおり雨にあってさ...全身びしょびしょ
着替え買おうと思って入ったお店に、お前がいたってわけ

「ちょっと待ってて...はいこれ！」

え、コレを？
いや、もらっちゃ悪いし
ちゃんとカネ払うって

「いいから、ここで会ったのも偶然、何かの縁でしょ」

ここで会ったのも偶然、何かの縁...か
そうだよな
じゃお言葉に甘えて...

(着替える)

すげぇ、ぴったり！
サイズ覚えててくれたんだ
嬉しい、ありがとう...

あ、あのさ...今度、食事にでも行かないか？
もちろん俺のおごりで
この服のお礼もしたいし

「お礼なんていいわよ。気にしないで」

いや、何もしないのは俺の気がおさまらない！
1回くらいいいだろう？

「ごめん、私もうすぐ結婚するんだ！だからほかの男の人と出かけるとか無いの、ごめんね」

結婚...？
そっか...
それじゃ、やっぱり...俺の情報は間違ってなかったな

ナイスタイミング、さすが俺様！

「タイミング？」

いや、別に...ひとりごとさ
それより結婚...おめでとう
こっちこそごめん

服、ありがとう
じゃあ...

「ありがとう」


【カチャ】鍵を閉める音と、プレートをひっくり返す音

(声色をヤンデレに変えて)

はい！
今日はもうお店はおしまい！
クローズクローズ

「何してるの？」

今日はお店、お前1人なんだろ？
バイトの子当分休みだもんな

「なんで知ってるの？」

さぁね、情報はどこからでも入手出来るもんだよ(笑)
それより、せっかく会えたんだからさ、もう少し再会を楽しもうよ

「どういうこと？」

ふふ、驚いてるね
そりゃそうか
偶然でも縁でもなんでもない
実は最初から、全て計算だったんだよね

(彼女に少しずつ近づく)

なぁ、俺とヨリ戻そうぜ
俺、別れたくなかったのにさぁ...
勝手にお前がどっか行っちゃうから、別れてからもずっとお前のこと探してた

この店でお前見つけた時は嬉しかったなぁ(笑)
色々調べて、いつがいいかなって計画立ててたんだ
ちょうど雨が降ってきっかけが作れて良かったよ

「なんの計画？」

何って
ふん、そんなの聞くの？
野暮だねぇ...
いい加減気づいたら？

彼氏がいるのは知ってたけど、まさか結婚まで話が進んでるとはね
そんなの聞いて、黙ってるわけにはいかないよなぁ

(一気に豹変)

ここには俺とお前しかいない...
なぁ...賢い子なら分かるよな

(彼女逃げようとする)

おっと、逃げるなって
待てよ！

(彼女の頬をビンタ)

痛かった？
そうだよね、ごめん
でも、お前が逃げようとするからいけないんだよ...

暴れてもムダ...
手荒なことはしたくないけど
お前次第では、俺は何するか分からないから

それにお前だけじゃなくて、彼氏に何かあっても知らないよ？
最近さ、何か変わったこと無かった？

(彼女、考えた後ハッとして男を見る)

お？
何か気づいたようだね

彼氏、何度か危ない目にあったんじゃないの？
ま、俺には関係ないけど(笑)

それで...どうする？
まだ抵抗する気...？

(彼女、怯えて大人しくなる)

そう...いい子だね
やっぱりお前は賢いな

あんな男なんか、つまんなくなってそのうち飽きるに決まってる
俺の方がお前の彼氏にふさわしい
なんでそれがわかんないかなぁ...

手間取らせやがって
お前が勝手に別れるからこんなことになるんだ
覚えておけ
お前は俺の女なんだよ...

さてと、行こうか

(どこへ？)

お前と俺の愛の巣に決まってるだろう
ちゃんとお前のために準備したんだ
この日のためにな...

ようやく俺の望みが叶う時が来た...(笑)

(耳元で)

今日からたっぷりと俺の愛を刻みつけてやるよ...
もう絶対、逃がさない...

(含み笑いでフェードアウト)

...終...

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレな元彼の計画的犯行！
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
Himeko