虫を異様に怖がる彼氏と、それをいつも楽しく笑って許すパートナーの一コマ。

おわぁ！ちょっ、虫、虫ぃ！
ひゃっ！しかも2匹いるし！
あぁ〜もう最悪ゥゥゥ……

あ、どっか行った……？　よかった……
てかお前も笑ってないで助けろよ！

いやまぁ……そりゃなんか単なるちっちゃい羽虫だったけどさ……
な、なんだよ！　怖いものは怖いんだって！

俺の反応の方が面白かったぁ？
……ほんとひどいわー。
もう俺ほんっっっとに、どんなちっちゃいのでも虫は苦手なんだって。
嫌いっていうかね、虫見知りしてる。人見知りみたいに。

どういうことってそりゃもう、危害を加えるのもアレだし、相手は虫だから対話も無理だし、コミュニケーション取れない相手にただ絶望するわけ。

そう……まぁちょっと俺も取り乱してるから何言ってるかよくわかんないけど。
だって顔面に来てビビって下見たら目線の先にもう1匹いるんだよ？　ビビるでしょ。

面白かった？
そっかぁ……もうわかったよ。俺はそういうリアクションでお前を笑わせる担当になるよ。なんかお前は俺がやらかしても楽しそうに笑ってるから、なんか……許せる。
俺、こんなみっともないとこ見せるのいやだったけど、お前は嫌味なく笑ってくれるし、今の俺は素直に自分を見せられてる気がするよ。

あはは、お前が俺を笑うから、俺はお前に真面目な話して、仕返しだよ。

あぁ……いくらでも受けて立つよ。どんな仕返しでも……。
あっ、でも、夜のは……手加減してくれない？
最近なんか……過激だからさ。

うん……お願いね。
今夜はお手柔らかに頼むよ。

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・台本（ゆるボイ！）
虫が苦手な人のコンプレックスと、それを解きほぐせるパートナー
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
チャイシー・マチ