所謂魔物と呼ばれる存在に位置する、スライム。中には知能を持ち言葉を話すものもいる。
そんなスライムを気まぐれで助けて、拾ってきてしまったが、あなたに非常に懐き、次第に向けられる好意は歪になっていった。
失念していた。この子は人間とは違う価値観を持っている…魔物なのだ。

ご主人？

ねぇご主人？大丈夫？疲れてるの？
なんだかうとうとしてたけど。

別にいいけど。そんなことより、またあの人間のメスと会ってたでしょ。
今日もボクのご主人にこんなにマーキングしてさぁ…毎回メス臭い匂いを取り除くの大変なんだけど。

あぁ、ご主人は動かないでねー？今ボクがご主人を包み込んで、くっさいメスの匂いを消してあげるから。


//(スライムのぐちゅぐちゅ音)
//(体を這うように包み込む)

んっ…んっ…………。はぁ。うげぇ、あのメス香水臭いなぁ…
まったく、ご主人もご主人だよ。嫌ならはっきり断ればいいのに。
相変わらず誰にでも優しいんだね、ご主人は。

ん………んっ………。
んー……んん………。

ううん、そんなところもボクは大好きだよ。
だってその優しさが無かったら、ボクみたいなはぐれもののスライムなんて拾わなかったでしょ。

それに、悪いのは全部魅力的なご主人に擦り寄ってくるメス達だから。

いっそそんなメス達、ボクが……

…あっ。そうだよ、最初からそうすればよかったんだ。あはは、ボク天才じゃん。

ん………んっ………。
んー……んん………。

なーに、ご主人？ボク悪いことなんて、全然考えてないよ？
ボク、ご主人のことだーいすきだから。ご主人のためならなんだってしてあげたいの。

だから今日はもうこのまま寝ちゃお？ね？
ご主人はなーんにも考えなくていいんだよ。ボクに全部任せて、委ねちゃお？

きっと明日からは疲れないで済むはずだよ。

ええへ。だって…ボクがご主人に引っ付くわるーいもの、全部食べちゃうから…♪

おやすみ、ご主人。
ずーっとボクが…ボクだけが、ご主人の側にいるからね。…ふふ…ふふふ…♡

・台本（ゆるボイ！）
拾ったスライム娘がヤンデレ化してもう手がつけられない。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
うながりぅ