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ちょいSご主人様は、使用人の可愛がり方がちょっと変わっている
written by 弐橋 葉
  • からかい
  • ほのぼの
  • ツンデレ
  • 主従
公開日2024年02月18日 14:21 更新日2024年02月18日 14:25
文字数
994文字(約 3分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
ご主人様
視聴者役柄
使用人
場所
指定なし
あらすじ
孤児院からお屋敷の使用人として住み込みで働くようになったあなた。
担当であるご主人様は多忙な合間を縫ってちょっかいをかけてくる……。
でも、そこにはなんだか愛情があるような、そんな気がするのです。

性別不問、BLにも百合にも出来るかと思います。
一人称や口調の変更などはご自由にどうぞ。
本編
……こら、そろそろ休みなさい。

私がズボラであるばかりに、使用人のあなたに負担をかけている自覚はあります。

本棚の片付けくらい自力で出来ますから、あなたはそろそろ休むように。

昼食の休憩の時間になっても来ないと聞いてまさかと思ったら……まさかでしたね。


良いですか?

あなたが居なくなったら、誰が私の身の回りの世話をするのです?

それが分からないほど、あなたも愚かではないでしょう?


……そう、休むのも仕事なのですよ。

分かったら、早く昼食を食べにお行きなさい。

気になるなら、持って来てこの部屋で食べても構いませんよ……?

私もこれから昼食ですからね、ふふっ……。


おや、どうしたのですか?

そんなに顔を赤くして……何か恥をかかせるような真似、私がしましたか?

……ふむ、私と食事なんて恐れ多いと。

私は気にしませんが?


……少し誤解しているようですね。

私は、使用人も家族のうちだと考えているのですよ。

確かに身分は違うし、すべき仕事も違う。

背負っている重圧も違えば、存在の社会的な重みも違う。

それでも、同じ屋根の下で暮らしているのならばそれはもう家族でしょう。


あなたが私のお付きになってから、あなたのことを家族だと思わなかったことはありませんでしたよ。

よく働き、よく気が付いて、それで、まぁ……働きすぎなのは私のせいですね。

だからたまには家族として親睦を深めようとすることくらい、なんらおかしくないでしょう?


それとも、食事の後に2人で本棚を片付けますか?

自分の本棚のことくらい頭に全て入っていますから、あなたが片付けるより早いですよ。

でもそれ以上にやるべき仕事があるからあなたがいるわけで……しかし、一緒に片付けてしまえばもう時間を消費していないのと同じです。


……ふふっ、あなたってからかわれている自覚が強すぎですよ。

耳まで真っ赤にして、そこまでしたつもりはないんですけれど、ねぇ。

さ、お腹の虫が暴れ出す前に食事に行って来なさい。

あまり帰りが遅いと、私は自分で本棚を片付けてしまうでしょうね。

もちろん……食事をこの部屋に持って来ても、構いませんよ? ふふっ……。

はいはい、冗談ですよ。

机で仕事していますから、戻ってきたら本棚の片付けの続きをお願いします。



……あはは、少しいじめすぎましたかね……。

孤児だったからって必死に働くものだから……ちゃんと、家族だと思っているということは伝えてあげたい。

私があの子を捨てるなんて、あり得ないのに……。

それが伝わるのはいつになるんでしょうかねぇ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ちょいSご主人様は、使用人の可愛がり方がちょっと変わっている
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
弐橋 葉
ライター情報
イラストレーター、ボイスコとして活動中です。
文章を書くのも好きなので合間合間に台本も投稿していきたいと思います。
pixivにも台本をマルチしていますがこちらのほうが早いです。

何か琴線に触れたものがあればお気軽に演じてくださいませ。
使用報告も不要、口調や固有名詞の改変についても良識の範囲でいくらでもどうぞ。
楽しく使って頂くためでしたら如何様にもしてください。
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