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公開日2024年09月11日 20:11
更新日2024年09月11日 20:14
文字数
2309文字(約 7分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
2 人
演者役柄
彼氏
視聴者役柄
彼女
場所
自宅→某所
あらすじ
在宅ワークで忙しかった男は、付き合っている彼女からの再三の連絡を疎ましく感じていた。
ヤケ気味に返事をしようとしたところ、偶然流れてきた『AI彼氏』というアプリの広告をタップしてしまう。それが悲劇の始まりだとも知らずに…
ヤケ気味に返事をしようとしたところ、偶然流れてきた『AI彼氏』というアプリの広告をタップしてしまう。それが悲劇の始まりだとも知らずに…
本編
本物の彼氏→本
偽物の彼氏→偽
序章〜AI彼氏のインストール〜
(スマホが通知を受け取る)
本「(舌打ち) あ〜…またアイツかよ。」
本「めんどくせぇ…今、仕事中だってのに…」
(スマホをタップし、彼女からのメールを見る)
本「あんの、かまちょが…こっちが忙しいのも知らないで…」
本「アイツと付き合ったの、失敗だったかな…けど、あれはあれで可愛い奴だし…」
本「いや、でもやっぱりこっちのことも少しは考えて欲しいよな。いっぺん、ガツンと言ってやって…」
(何気なくスマホの広告をタップしてしまう)
本「あっ、やべ…!変な広告タップしちまった…!」
本「……え?『AI彼氏』?何だこりゃ…」
本「……へー。すげ〜な、これ。本当だったら、大助かりだぞ…」
本「よし…モノは試しだ。ちょっとインストールしてみるか。」
(アプリをインストール)
本「インストール完了……で、ここで作ったアカウントとメールアカウントを連結させて、と…」
本「おぉっ!マジで俺の代わりに返信してくれた!しかも秒で!すげえ!」
本「ははっ…!こりゃ使える!すげーぜ、AI彼氏!」
本「よし…!面倒な彼女の相手は、AIに任せて、リアルの俺は仕事に集中集中…!」
中章〜ドッペル彼氏の現界〜
偽「よっ、お待たせ。わりーな、遅れちまって…」
偽「…え?最近冷たい?俺が?」
偽「あぁ〜…そのことなんだけどさ、改めて謝りたいと思って。本当にごめん。」
(直角にお辞儀)
偽「ホントごめん…最近仕事にかまけて、お前のことないがしろにしてた。自分でもどうかしてたと思う。」
偽「大切な彼女放っておいて、仕事ばっかして…そこは彼氏として折り合いをつけるべきだった。」
偽「うん…次からはちゃんと構うよ。お前の彼氏だって、胸を張って言えるように、これから頑張るから。だからこのデートで挽回させてくれる?」
偽「ありがとう…それじゃ、行こうか。お前も好きそうな、おすすめの映画があるんだ。」
(彼女の手を取る)
偽「ん?あぁ、そういえばそうだった…」
偽「たしかに手ェ繋ぐのなんて久しぶり…なんかいいな、こういうの…///」
偽「わーってるよ…ちゃんとエスコートしますよ、彼女様?」
終章〜彼氏たちの邂逅〜
(伸びをする)
本「ん〜…!やっと、終わったぁ…!」
本「しっかし、何時間家にこもってたんだ、俺…肩も凝ってるし…」
本「気晴らしに散歩にでも行くか…ずっと引きこもってると、気が滅入っちまう。」
(散歩をするために外に出る)
本「あ〜、日差しがまぶし〜…サングラス、持ってきた方がよかったか?」
(しばらく歩いていると、偽彼氏と自分の彼女がデートしている姿を目撃)
本「……は?え、は?あ、いや、ちょっと待て…何で俺とアイツがデートしてる…?」
(何度も偽彼氏の方を見返す)
本「いや、どう見ても俺だよな…?てことは、俺の生き別れの双子の弟…⁉︎ それともドッペルゲンガー…⁉︎」
本「…な、わけねえよなぁ。あのヤロー、俺に変装して、アイツに手ェつけやがって…!寝取りなんて許さねえぞ…!」
(本物が偽物に近づく)
本「おい、アンタ!そんなとこで何やってんだ!それ、俺の彼女だぞ!」
偽「…え?貴方は一体…?その、人違いでは…?」
本「ふざけんな!堂々と人の彼女奪っといて、すっとぼけんじゃねぇ、この偽物野郎!」
(彼女が偽物を庇う)
本「は、はぁっ⁉︎ おまっ、何言ってんだよ!本物は俺だよ、俺!」
偽「えっと…すみません。僕ら、この後も用事があるので、ここらで見逃してもらえませんか…?」
本「見逃すわけねーだろ、アホが!とにかくアンタ、ちょっとこっち来い!」
偽「(彼女に向かって) あ、ごめん!ちょっとこの人と話つけてくるから!少しだけ待ってて!」
(本物が偽物を連れて行く)
本「ここら辺でいいか……おい、アンタ。俺の彼女とデートするなんていったいどういうつもりだ?ご丁寧に、俺にまで変装しやがって。」
偽「(ため息) 変装…じゃ、ねえんだけどなぁ。俺はお前。間近で見たら、はっきり分かんだろ?おい…」
本「(少し後ずさる) な、何だよ…この期に及んで、まだシラを切るつもりかよ…お、俺は騙されねえからな…!」
偽「あのさ、わからない?お前、俺のことインストールしたろ?そんで、自分の代わりに俺に彼女の相手をさせた…」
本「い、インストール?それって、まさか…!」
偽「そ、AI彼氏。あれをお前がインストールしてくれたことで俺が生まれたってわけ。つーか、大変だったんだからな?彼女のメンタルケアに、お前の尻拭い。ここまできたら、もはや俺の方が本物の彼氏にふさわしいだろ。お前はもう用済みなんだよ…」
(偽物が本物を壁際まで追い込む)
本「な、何言ってんだ…!意味わかんねえよ…!え、AIなんか所詮偽物だろ?本物の俺に成り代われるわけ…!」
偽「なれるんだよなぁ、これが。俺って、電子媒体から生まれた存在じゃん?リアルに現界したはいいが、まだ不完全な存在でさぁ…このままだと、またAIとしてアプリの中に戻らなきゃいけない。本物になるためには、どうすればいいと思う?」
本「おい、待て…それって、まさか…!」
偽「そう、そのまさか。俺に必要なのは、現世における本物の肉体…つまり、お前ってわけ。」
本「や、やめろ…俺に、触るな…!」
偽「安心しろって…全部、上手くやっといてやるからさ。お前の代わりに、な?」
(偽物が本物の肉体を乗っ取る)
偽「ふぅ…うん、さすが俺。この身体はよく馴染む…」
(心配した彼女が駆けつけてくる)
偽「ん?あぁ、ごめんごめん。もう大丈夫。ちゃんと話はつけれたからさ。」
偽「うん、人違いだったらしい。君が自分の彼女と似てたんだと。」
偽「あはは、たしかにそうかも。もし会ったら、似た者同士のカップルってことで、ネットニュースで話題になるかもなぁ。」
偽「お、そうだな。クレープ、いいじゃん。ちょうど小腹も空いてきたし。」
偽「ん、わかってるよ…もう勝手に離れていったりしない。『俺が』ずっとそばにいてやるから、な?」
偽物の彼氏→偽
序章〜AI彼氏のインストール〜
(スマホが通知を受け取る)
本「(舌打ち) あ〜…またアイツかよ。」
本「めんどくせぇ…今、仕事中だってのに…」
(スマホをタップし、彼女からのメールを見る)
本「あんの、かまちょが…こっちが忙しいのも知らないで…」
本「アイツと付き合ったの、失敗だったかな…けど、あれはあれで可愛い奴だし…」
本「いや、でもやっぱりこっちのことも少しは考えて欲しいよな。いっぺん、ガツンと言ってやって…」
(何気なくスマホの広告をタップしてしまう)
本「あっ、やべ…!変な広告タップしちまった…!」
本「……え?『AI彼氏』?何だこりゃ…」
本「……へー。すげ〜な、これ。本当だったら、大助かりだぞ…」
本「よし…モノは試しだ。ちょっとインストールしてみるか。」
(アプリをインストール)
本「インストール完了……で、ここで作ったアカウントとメールアカウントを連結させて、と…」
本「おぉっ!マジで俺の代わりに返信してくれた!しかも秒で!すげえ!」
本「ははっ…!こりゃ使える!すげーぜ、AI彼氏!」
本「よし…!面倒な彼女の相手は、AIに任せて、リアルの俺は仕事に集中集中…!」
中章〜ドッペル彼氏の現界〜
偽「よっ、お待たせ。わりーな、遅れちまって…」
偽「…え?最近冷たい?俺が?」
偽「あぁ〜…そのことなんだけどさ、改めて謝りたいと思って。本当にごめん。」
(直角にお辞儀)
偽「ホントごめん…最近仕事にかまけて、お前のことないがしろにしてた。自分でもどうかしてたと思う。」
偽「大切な彼女放っておいて、仕事ばっかして…そこは彼氏として折り合いをつけるべきだった。」
偽「うん…次からはちゃんと構うよ。お前の彼氏だって、胸を張って言えるように、これから頑張るから。だからこのデートで挽回させてくれる?」
偽「ありがとう…それじゃ、行こうか。お前も好きそうな、おすすめの映画があるんだ。」
(彼女の手を取る)
偽「ん?あぁ、そういえばそうだった…」
偽「たしかに手ェ繋ぐのなんて久しぶり…なんかいいな、こういうの…///」
偽「わーってるよ…ちゃんとエスコートしますよ、彼女様?」
終章〜彼氏たちの邂逅〜
(伸びをする)
本「ん〜…!やっと、終わったぁ…!」
本「しっかし、何時間家にこもってたんだ、俺…肩も凝ってるし…」
本「気晴らしに散歩にでも行くか…ずっと引きこもってると、気が滅入っちまう。」
(散歩をするために外に出る)
本「あ〜、日差しがまぶし〜…サングラス、持ってきた方がよかったか?」
(しばらく歩いていると、偽彼氏と自分の彼女がデートしている姿を目撃)
本「……は?え、は?あ、いや、ちょっと待て…何で俺とアイツがデートしてる…?」
(何度も偽彼氏の方を見返す)
本「いや、どう見ても俺だよな…?てことは、俺の生き別れの双子の弟…⁉︎ それともドッペルゲンガー…⁉︎」
本「…な、わけねえよなぁ。あのヤロー、俺に変装して、アイツに手ェつけやがって…!寝取りなんて許さねえぞ…!」
(本物が偽物に近づく)
本「おい、アンタ!そんなとこで何やってんだ!それ、俺の彼女だぞ!」
偽「…え?貴方は一体…?その、人違いでは…?」
本「ふざけんな!堂々と人の彼女奪っといて、すっとぼけんじゃねぇ、この偽物野郎!」
(彼女が偽物を庇う)
本「は、はぁっ⁉︎ おまっ、何言ってんだよ!本物は俺だよ、俺!」
偽「えっと…すみません。僕ら、この後も用事があるので、ここらで見逃してもらえませんか…?」
本「見逃すわけねーだろ、アホが!とにかくアンタ、ちょっとこっち来い!」
偽「(彼女に向かって) あ、ごめん!ちょっとこの人と話つけてくるから!少しだけ待ってて!」
(本物が偽物を連れて行く)
本「ここら辺でいいか……おい、アンタ。俺の彼女とデートするなんていったいどういうつもりだ?ご丁寧に、俺にまで変装しやがって。」
偽「(ため息) 変装…じゃ、ねえんだけどなぁ。俺はお前。間近で見たら、はっきり分かんだろ?おい…」
本「(少し後ずさる) な、何だよ…この期に及んで、まだシラを切るつもりかよ…お、俺は騙されねえからな…!」
偽「あのさ、わからない?お前、俺のことインストールしたろ?そんで、自分の代わりに俺に彼女の相手をさせた…」
本「い、インストール?それって、まさか…!」
偽「そ、AI彼氏。あれをお前がインストールしてくれたことで俺が生まれたってわけ。つーか、大変だったんだからな?彼女のメンタルケアに、お前の尻拭い。ここまできたら、もはや俺の方が本物の彼氏にふさわしいだろ。お前はもう用済みなんだよ…」
(偽物が本物を壁際まで追い込む)
本「な、何言ってんだ…!意味わかんねえよ…!え、AIなんか所詮偽物だろ?本物の俺に成り代われるわけ…!」
偽「なれるんだよなぁ、これが。俺って、電子媒体から生まれた存在じゃん?リアルに現界したはいいが、まだ不完全な存在でさぁ…このままだと、またAIとしてアプリの中に戻らなきゃいけない。本物になるためには、どうすればいいと思う?」
本「おい、待て…それって、まさか…!」
偽「そう、そのまさか。俺に必要なのは、現世における本物の肉体…つまり、お前ってわけ。」
本「や、やめろ…俺に、触るな…!」
偽「安心しろって…全部、上手くやっといてやるからさ。お前の代わりに、な?」
(偽物が本物の肉体を乗っ取る)
偽「ふぅ…うん、さすが俺。この身体はよく馴染む…」
(心配した彼女が駆けつけてくる)
偽「ん?あぁ、ごめんごめん。もう大丈夫。ちゃんと話はつけれたからさ。」
偽「うん、人違いだったらしい。君が自分の彼女と似てたんだと。」
偽「あはは、たしかにそうかも。もし会ったら、似た者同士のカップルってことで、ネットニュースで話題になるかもなぁ。」
偽「お、そうだな。クレープ、いいじゃん。ちょうど小腹も空いてきたし。」
偽「ん、わかってるよ…もう勝手に離れていったりしない。『俺が』ずっとそばにいてやるから、な?」
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