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領主たる者と、その従者
written by 来更来 徠狛
  • 年上
  • 俺様
公開日2021年07月01日 03:26 更新日2021年07月01日 03:29
文字数
395文字(約 1分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
貴族(とか、領主とか)
視聴者役柄
演者に付き従うメイド
場所
城の廊下
あらすじ
領主でもある彼は、いつも不愛想な表情で少し怖いです。
公務をしている時も笑顔である事はなく、しかしそれでいて、国民からの信頼は厚い人。
外からの出稼ぎでメイドとして働いている私はその理由が分からなかったのですが、何故信頼が厚いかを聞かれたら、きっとこの時の事を話すでしょう。
本編
「ん?なんだ貴様は。廊下で跪いて何をしている?」

「何?転んだ?フン…少し待ってろ」

「これで…ん、なんだ?割ったカップの事なぞ気にしているのか」

「確かにそのカップは高級品だ、間違いなく一級品と呼ぶに相応しい品である。私の物だからな。だがそれがどうした」

「自分の従者よりカップ一つに固執するような小さな男ではないぞ私は。カップなぞ所詮 紅茶を飲む為の道具だ。代わりなど幾らでもある」

「だが、貴様の代わりなど一人もいない。それは貴様だけではない、全ての従者がそうであり…私の領土に住む全ての者に代わりなど居らんのだ」

「だから、そのカップも、ティーソーサーも、貴様の傷の止血に使ったネクタイも。貴様に比べれば割れようが、汚れようが、大したことではない」

「だから、気にするな。反省だけに留めておけ。貴様の失敗は、いつか貴様の成功への礎になるだろう」

「ほら、もう行け(ゆけ)。反省して次に活かせば私は何も言わん」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
領主たる者と、その従者
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
来更来 徠狛
ライター情報
普段はコンビニで夜勤を、空いた時間でVライバーを。そして隙間で台本やSSを書いているオサキ狐です。リクエスト等があれば是非
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