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エセ方言教師は紳士の仮面を被る
written by ヨシツナ
  • 告白
  • 学校/学園
  • 教師
  • 方言
  • 敬語
公開日2021年07月12日 21:25 更新日2021年07月12日 21:25
文字数
959文字(約 3分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
男性教師
視聴者役柄
女子学生
場所
部室
あらすじ
活動部員1名とその他大勢の幽霊部員の部活。
焦るとエセ方言が出てしまう事を隠す小心者教師と部活の引退をギリギリまでしなかった彼女の、卒業式前日の話。
本編
はい、では今日の部活はここまで。
今日で最後の部活ですか。結局君以外幽霊部員しか入部しなかったですね。
部長の交代や、引退式もあなたがいいからと、うやむやにしてしまって申し訳無いですね。
しかし、卒業式前日に部活動とは、あなたは本当に好きですね。


え!好きなのは部活じゃなくて、私!?

引退しなかったのも、そのため!?卒業式の日に二人っきりになるが難しいからと。それはそうですが・・・

あなたは若い。これからいい出会いがたくさんあるでしょう。

ああ、泣かないで下さい。お断りしてる訳では。保留、そう保留にさせてくだい。
卒業すれば交際には表面上は問題はありません。あなたの言う通り、時間を置きたいというのも確かにあります。
それよりも、もっと大事な事があります。

来年度から新生活のスタートです。新しい環境で色々な事があるでしょう。
あなたは学校という教師の言う事を聞いて当たり前という小さな社会しか知りません。だから教師という人物がすごい人に見えやすい。
もし、他の社会を経験した後でも交際したいと言うのであれば私も本気で応えましょう。

私が居たら落ち着く事もできないでしょうから、ちょっと飲み物を買ってきます。微糖の紅茶で良かったですか?カフェオレがいい?分かりました10分くらいしたら戻ります。



あー、焦ったぺよ。まさか、オラが告白されるなんて。めんこいから結構モテモテと思ったぺがよ。まさか、まさかの展開ぜよ。
オラの事が好いとるとは。カッコ付けずに受けるべきだっかや。惜しい事したぎゃ。
アカン、混乱しすぎてエセ方言が出ちまうだ。


落ち着いて、落ち着いて。
変な方言が嫌で、身に付けた丁寧な話し方が出来なくなってる。
ロマンスグレーの似合う、物静かな紳士。私は紳士。
よし

しかし、どうしたものでしょうか。
嫌いという事はなく、好感のある、良い子なのですが。周りの目が怖い。カッコイイ男性が現れて振られるなんて事になるのはもっと怖い。
口調はどうにか誤魔化せていますが、小心者な所は変わらない。愛想つかれてと終わりという事も。
いえ、まずは明日の卒業式までは彼女が好きになった先生を演じ切らねければ。

もし、彼女の気持ちが変わらなかった場合、納得いく理由か、そうでなければ腹を括るしかないでしょうか。


この時は、思いもしなかった。これがあの騒動の繋がるなんて。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
エセ方言教師は紳士の仮面を被る
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ヨシツナ
ライター情報
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