毎日遅くまで仕事をし、家事も頑張る彼女。疲れが見えるその様子に年上彼氏は 心配を募らせます。
ある日、無理して仕事をしていた彼女が 熱をだしてしまいます。
彼氏は、看病しながら、大切な話をします

おい、なんか顔色悪くない？最近 帰りも遅いし、帰ってからも遅くまで仕事してるだろ？疲れ、溜まってるんじゃないか？

そうだろ？たまには早く…って どこ行くんだよ。
え？今日も 仕事持って帰ってきてんの？大丈夫かよ…倒れてからじゃ遅いんだぞ！…って あーあ、行っちゃった…。「平気 平気」じゃないよ。
責任感が強過ぎるってのも困りもんだな。

―――ノック―――

入るよー。お茶いれてきたから ちょっと休…
あれ、どうした？頭抑えて。痛むのか？
ちょっと こっちむいて。
顔、真っ赤じゃん！
ああ、ごめん、大きい声出して。とにかく、今日はもう仕事 終わり。

いやいやいやいや、普通にだめだから。

だーめーだ!!
ほら、ベッド行くぞ。
ああ、ほら、もう立つこともできないじゃん。今まで 張ってた気が 一気に緩んだんだろ。
つかまれる？よいしょっと

―――彼女を抱きかかえる―――

え？大丈夫だよ。てか、むしろ軽いよ。こんなに軽かったっけ？最近 痩せたような気はしてたけど、だいぶ体重減ったんじゃない？
そうかな？…ってお前 他人事ひとごとみたいに…

はい。ベッド 下ろすよ。
ほら、体温計。熱、計って。

さっきも そうだけど、ここの所ずっと疲れた顔で、体調悪そうにしてて…。俺 何度も言ったよな？無理するなよって。大丈夫なのか？ってきいても いつも 大丈夫、平気って…。全然 平気じゃなかったじゃん。体調崩してることにも気づかないで 仕事するなんて おかしいだろ。

―――ピピッ ピピッ―――

はい貸して。38℃か。今、寒気は？少し？じゃあ、まだ熱上がるかもな…。ちゃんと 布団かけて。
俺、毛布とか、水分とか、必要なものとってくるから、ちょっと待ってて。

―――彼女、腕をつかむ―――

どうした？俺の腕なんか掴んで。
ここにいて欲しい？
でも、いろいろ持ってこないと困るだろ？すぐ 戻るから。そんな顔しないの。それに、何度言っても 言うこときかなかった罰。お利口さんに待ってなさい。

―――ドアの音―――

え!? なんでそんなに 泣いてんの？寂しかった？すぐ戻ってきただろ。
あー、ごめん ごめん。ぎゅってしよう。ほら、おいで。ぎゅー。
体調くずすと 心細くなるもんな。意地悪言ってごめんな。だって、俺 お前のことすごく心配してたのに、結局無理してこんな事になるからさ…つい…。
よしよし、落ち着いた？
はい、じゃあ 水分とって。
毛布もかけて…よし、一緒に寝よ。その方があったかいから。

眠くない？トントンしてやるから 目つぶって。疲れてんだから、すぐに眠くなるよ。

―――トントンする音―――

ねぇ、目 つぶったままでいいから聞いて。
あのさ、お前が今の仕事好きなの知ってるし、責任感の強い所も尊敬してる。でも、あまりにも無理をしすぎだよ。
お前のこと何よりも大切だから お前にも 自分自身をもっと大切にして欲しい。
俺の我儘かもしれないけど、約束して。
仕事が忙しくなり始めたら、すぐに ちゃんと俺に言うこと。
手伝えることは 手伝うから 遠慮せずに頼むこと。
それから、家事当番をしないこと。俺が忙しい時、いつもだまって俺の分の家事、やってくれてるじゃん。ほんとは、もっと早く気づいてやってやれば良かったんだけど、お前 テキパキこなしちゃうからさ…ごめんな。
ま、要するにもっと甘えてってこと。わかった？
あれ、また泣いてる？嬉しい？そっか…

寝ろって言っておいて 長話してごめん。
今度こそ ちゃんと寝ような。おやすみ。

―――トントン―――

寝た…かな？
あんまり 心配かけるなよ。次に無理したら とことん説教だぞ（笑）

ゆっくり休んで、早くよくなれよ。

・台本（ゆるボイ！）
お前のことが大切だから
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・台本制作者
美俐