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年上彼氏となかなか甘えない彼女
written by 森 一華
  • 癒し
  • 恋人同士
  • 甘々
  • 年上
  • 抱っこ
  • 甘え下手
  • 泣く
公開日2021年09月07日 18:38 更新日2021年09月07日 18:38
文字数
1685文字(約 5分37秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
今にも泣きそうなのを一生懸命我慢している甘え下手のアナタ。
そんなアナタを見守っていてくれた年上彼氏だけれど、しびれを切らしたようで…。
強引に抱っこして、彼女を甘えさせるというそれだけのお話。
本編
こっちに来い。
何でもいいから。

お前の場所はここ。

(手をひいて彼女を膝抱っこする)
……っと……。
もうちょっと俺にもたれかかっても大丈夫。

え?別に。
体重なんて気にしない。


本当に色々と気ィ使いすぎ。
甘えさせてやってんだから、素直に甘えとけって。


そうそう。お膝の居心地は?悪くない?


(言いよどむ彼女)


悪くないけど…? なに?


(彼女が小さな声で反対向きがいいとお願いする)

可愛い。いいよ。
じゃ、俺のほう向いて座ろっか。

もたれかかるより、しがみつく体勢のほうがいいんでしょ。


うん。って…いちいち可愛いな。お前。

1度立ち上がってから、座り直したほうが楽?

じゃあ、1回立ち上がって…
こっち向いて。

ん。そんな感じ。
そのまま座って。大丈夫だから。
首に手を巻き付けとけば、大丈夫でしょ。


言い方がエロいって。
何考えてんのかな?お前は。

そんなに俺としたい?

なんでそこで恥ずかしがるのかなぁ。
じゃあ、今度イチャイチャする時はこの体勢で決まり。


口は災いの元。


その体勢は嫌いとかいって、いい声で啼くのはどこの誰なんだろうねぇ(苦笑)
(耳元で)お前が乱れるのを楽しみにしてる。


はいはい。真っ赤になってパシパシ叩かない。

ま。今はしないから、ちゃんと座れ。抱っこしてやるから。
いいから。早く。

よっと……。もうちょっと、前かな……。
大丈夫?座り心地悪くはない?


ん。大丈夫そうだね。

それじゃあ、はい確保~。
(おどけて)これで、俺のお膝の上からは逃げられません~。
なんてね。


なにそれって、お前が俺の抱きまくらになるのが決定しましたっていうお知らせ?


(彼女の耳元で)俺さ、お前をこうやって抱っこしてると落ち着くんだよね。
あったかいし、お前のいい匂いするし。


(小さく笑いながら)べつにいいじゃん。俺はお前の匂いって好き。
落ち着く。


なに?俺だけ変態扱いしやがって……。
知ってるんだぞ?
お前だって、たまに俺の布団に潜り込んでること。


お前の匂いがするからバレバレなんだよ。

って、まぁ…。 そういう可愛いことされるのも好きなんだけど。



(「なにかあったの?」)


ん?唐突だな。どうした?


ああ。なんかあったことはあった。


(彼女の肩に自分の顔をうずめて)
だからさ、俺がいいって言うまで、こうやって大人しく抱っこされてて。
抱きまくらさん。


(耳元で彼の呼吸音だけ聞こえる)←長さは調節して下さい




なぁ。


泣きたかったら泣けば?


しらばっくれるなって。
俺が気づいてないとでも思ってた?


ずっと無理してただろ。


我慢して…我慢して…もう限界って顔。


ばぁか。バレてないはずないだろ。


それこそ俺をナメるなって話。
気づかないフリしてやってたけど、ちゃんと見てた。


(目元に指を添えて)目もクマができたり、腫れぼったい日もあったよな。


ちゃんとバレてました~。
必要以上に気にするだろうから、言わなかっただけ。

はぁ……。
(彼女の頭をポンポンと優しく撫でる)
無駄な意地を張るなって。


お前さ、何を怖がってんの?

俺に甘えんのがそんなに怖い?


じゃあなんでだよ。
俺はお前に甘えられるのが、かなり好きなんですけど?
いっつも変に遠慮してたりしない?


なんかしたそうで、「諦めてんなコイツ」って思う時がたまにあるんだけど。
心当たりない?


ん。そういう時は、俺がちょっかい出しに行くことが多い。
そうしないとお前、甘えにきてくれないし。


(ため息をついて)そういう訳だったりしてるんだけど。
タイミングがいいただのスキンシップに見えてた?

そうみえててもいいんだけど。俺が甘やかしたいだけだし。


なぁ。
一人で泣かれるのは俺が辛いから、ここで泣け。
これ以上無理すんな。
お前が壊れる。


「嫌だ」って、本当にお前って強情だよな……。


(彼女の肩に自分の顔をうずめて)
こうやってお前の肩に顔をうずめてれば、泣き顔は見えないだろ。


だから泣いちゃえよ。
スッキリしたらデートしにいこう。
目が腫れるから、お家でデートがいいかな?


(彼女の背中をトントンと宥めはじめる)


お前に泣かないって選択肢はないから。
泣かないなら、泣くまで待ってる。
泣いてスッキリしちゃえって。


いいから。遠慮すんな。
泣いたって、お前を嫌いになんかならないから。
安心して泣け。な?

いいコだ。
よしよし……。

(彼女の背中をトントンと宥める音でフェードアウト)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
年上彼氏となかなか甘えない彼女
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
森 一華
ライター情報
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