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余裕ある彼は、実はヤンデレでした。
written by シノト
  • 嫉妬
  • 甘々
  • カップル
  • 恋人同士
  • ヤンデレ
  • ハッピーエンド
公開日2021年09月08日 23:06 更新日2022年11月01日 13:48
文字数
1992文字(約 6分39秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼氏
視聴者役柄
彼女
場所
自宅
あらすじ
いつも余裕のある彼に嘘をついてみた。
好きな人ができた、と。
すると、彼の様子がおかしくなって――。
本編
おつかれー。
今日は遅かったね。

また、あの上司に付き合わされたの?
まったく、飽きない奴だなぁ。

さて、ご飯にする? お風呂にする? それとも俺?
はは、何悩んでんの。

ご飯だろ。
食いしん坊だもんな、君は。

あはは。
怒らない、怒らない。

簡単なものだけど、用意はできてるよ。
デザートも買ってきた。
後で食べよう。

どうした、神妙な顔して?

何かあった?
俺に言ってくれるか?

ためらわなくていい。
なんだって聴くから。

は?
ごめん、もう一回言ってくれる?

ちょっと意味がわからない。
何それ。

好きな人ができた?
冗談だよな。

黙るなよ。

おい、こっち向け。

そんなの絶対に許さない。

ごめんごめん、怖かったね。
そんな泣きそうな顔しないで。

大丈夫、いつも通り優しくするよ。
いつも通り、ね?

その男は誰だい?
君とはどんな関係?
職業は?
住所は?
家族構成は?

こんな一気に質問したら、答えられないか。
あはは、ちょっと焦っちゃったね。

うんうん。
ゆっくりでいいから話してごらん?

言えないのかい?
そっか、そいつを守りたいのかな?

そうだね。
俺に住所なんか教えたら、そいつの身が危ないもんね。

はは、冗談だよ。

ねえ、教えて?

そっかー、言わないんだ。
いいよ、いいよ。

どうやってでも言わせてやる。

ごめん、無理だ。
余裕あるふりなんて、もうできない。

その男とはどこまで行ってるの?
まだ、気持ちは伝えてない?
それとも、もう付き合ってたりするのかな?

首を横に振るだけじゃわからない。

ほら、ちゃんと言え。
言葉にしろ。

できないなら。
しばらく、俺の部屋にいてもらおう。

ずっと、暗い部屋に閉じ込めてあげるよ。
君が反省するまで。

俺が家を出てる間、君は一人で反省すること。
誰とも会わず、誰とも話さず。

そして、俺が帰ってきたら。

どうなると思う?

そうだな。
こうやって、体中に手を這わせて、舌を絡めあって。

後は言わなくてもわかるよな。

君の心を取り戻したいだけだよ。
いや、違う。
壊したいんだ。

だって、もう君は俺のことを好きにはなってくれないだろう?
君が好きになったのは、余裕のある俺であって、こんな醜い男じゃない。

こんな俺を見透かしていたのかい?
知らないふりをしていたのかい?

まあどっちでもいいか。
もう、元の関係には戻れないんだから。

さあ、壊していこうか。

君の心も身体もぐちゃぐちゃにしてあげよう。

泣いても無駄だ。
俺は君を放さない。
絶対に。

また首を横に振る。
やめてあげないよ。

え? 何?

待って。
今なんて。

他の人が好きになったってのは嘘?
そんな男いない?

本当?

そ、そんな首を縦に振られたら……。

えー、あの、ちょっと待って。
ちょっと落ち着くね。
吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてー。

よし。

さて、君に質問。
なんでそんな嘘ついたの。

あー、なるほど……。
俺のせいか。
不安にさせてたんだな。

好きだよ。
愛してる。

ごめん。
でも、こんな言葉口にすると、ほら、その。

君が可愛い顔をするから駄目なんだよ。
思わず、こう、不埒な気持ちになるというか……。

当然、思うよ。
俺だって男だから。
しかも、目の前にいるのは大好きな君だよ?
思わないわけないでしょ。

そうだよ。
俺は君が思っているような人間じゃない。
余裕なんかまったくないの。
そういったふりをしてるだけなんだよ。

さっきの俺、怖かったよね。
あれが俺の本性。

独占欲の塊で、どんな手を使ってでも、君を自分のものにしたい。

嫌いになったよね。
あーあ、嫌いになるよなぁ。

なんとでも言ってくれ。
ちゃんと受け入れるから……。

おかしいな。
今、なんか変な言葉が聞こえたぞ。
好き、とかなんとか。

もう一回言って?

うーん。俺の耳がおかしいのかなぁ。
都合のいい言葉が聞こえるんだけど。

あ、やっぱり聞き間違いじゃない?

なんでそんな言葉が出てくるかなぁ。
君、声も出ないくらい怯えてたでしょ。
なのに、なんで。

はぁ、やめてくれよ。
本当にさぁ。

俺、相当気持ち悪いよ?
十分わかったと思うけど。

ホント、君が浮気なんてしようものなら、どうなるかわからないよ?

いやいや、君が浮気する不誠実な人と思ってるんじゃなくて。
そんなふくれっ面しないで。

君はどうしてさぁ。

ごめん、ごめん。
でも、ちょっとだけ、こうさせて。

君、体温高いよねぇ。
ほっとする。

髪の毛サラサラだし、いいにおいするし。
待って、ヘンタイって言わないで。

……。
君はどうして、こんな俺を許してくれるんだい?

……。
バカだなぁ。
バカだよ、ほんと。

いやいや、泣いてないからね。

ったく。

逃げるなら今のうちだよ?
もう離さないよ?
いい?

いいんだね。
わかった。

じゃあ、夕飯にしようか。

は? もう一回?
いや、駄目じゃない。
別に、いいけど。いいけどさ。

愛してる。

ほら、やめて。
こっち見ないで。

可愛すぎるから。

……。
夕飯より先に、俺にしとく?

冗談、と言いたいところだけど、これが違うんだよなぁ。

ほら、こんな俺も受け止めてくれるんだろう?

もう知られたから、ちょーっと意地悪もしていくな?

覚悟しとけよ?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
余裕ある彼は、実はヤンデレでした。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シノト
ライター情報
主に女性演者様推奨の台本を書いています。

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