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夢遊び
written by 餡ころ
  • 学校/学園
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  • ヤンデレ
  • 友達
公開日2021年11月19日 17:13 更新日2021年11月19日 17:22
文字数
989文字(約 3分18秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
教室
本編
台本

(夕方なのか橙色の夕日が教室の中を照らしており、教室の中には1人学ランをきた男が机の上に座っている。しばらくすると勢いよくドアを開けて女の子がはいってくる。)

男:うわぁ!どうしたの?そんなに慌てて?

何かに追われてる…?廊下には何も居ないけど…。
まぁ、落ち着きなよ。まだ帰る時間にははやいだろう。

(男の言葉を聞きまだ不安そうにしている女は教室の窓側の席に座り、男はその横の席に腰掛ける)

男:最近大丈夫?なにか疲れてるようだし…。

ふーん、変な夢ねぇ…。
…馬鹿になんかしてないよ。寝られないと辛いからね。

それにしてもはじめは幸せな夢だったんでしょ。それが日に日に悪夢に変わってくってなんか嫌だね。

(女が夢の話をしていくと何か気づいたように話していく)

男:ん?どうしたの?
夢の中の共通点を見つけた?

なになに?
学校でイケメンが私を取り合って…。
ふふっ、流石夢だね。
笑いすぎって。ごめんよ。君の夢が面白くて。

それでイケメンがどうしたの?
いや、そこじゃないって?
僕がずっと傍に居たって…。

夢の中も一緒って君の1番親友だけあるね。ははっ。

(しばらく笑いあっていたが女ははっと何か思い出すと周りを見渡し男の顔をみるとギョッとしたように離れてしまい)



男:……あぁ、気づいちゃった?
何もそんな怯えなくていいよ。

だって君が大好きな夢の中だろう。

そんな急いで起きようとしないでよ。
まぁ、何度も殺されてるから怖いのは分かるけど。

(震えて逃げようとする女の肩を掴み)

なんでって?
僕は君の記憶の端の存在でしかなかったから気づいて欲しかったし必要とされたかった。

でもどうしても現実の世界の人間関係には勝てないからさ。
どうしたら記憶の奥底に僕を残してくれるのかなって…。

それでやったのが夢の中をいじること。

君がみたかった夢を見れた時の嬉しい顔も勿論好きだったけど、でもさ、それよりも好きだったのは君がどんどん苦しくなって行くたびに僕に頼ってきてくれること。

君には僕しか居ないんだと思ったら嬉しくて嬉しくて、笑いが止まらなかったよ。


(目覚ましのアラームの音が鳴り響く)

男:あーぁ、起きる時間だ。
まだまだ青春みたいな話をしながら楽しみたかったのに……。
じゃあ、君が忘れた頃にまた会いに来るよ。


(男は手の位置を女の首にかえて窓から突き落とそうとするも現実世界の女が目を覚ましたのか消えてしまい)

男:ふふふっ、ははは、ははっ。
……あーぁ…朝なんて来なければいいのに。

~完~
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
夢遊び
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
餡ころ
ライター情報
フリー台本書き始めた初心者です。
pixivで書いたやつとかちょっとだけ載せておきます
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