特別な記念日デートを計画した彼氏。お疲れ気味の彼女のために 彼女が来たがっていたリゾートホテルに宿泊、そして 彼自身がいつか彼女と来たかった海上花火大会にきます。彼女の反応は 予想以上に可愛くて…

―――身支度中の彼女―――

ねえ、ちゃんと あったかい格好してよー。

ダメだって！もっとあったかく！
1番厚いコート持ってきただろ？それ持って。

荷物になってもいいって、僕が持つから。

そりゃ、張り切るよ！
今日は記念日デートなんだから！
(＊誕生日・クリスマス等自由に変えてください)

ご希望のこのリゾートホテルに来たのも もちろんプレゼントだけど、実は他にもお楽しみがあるんだ！

えー、知りたいー？どうしよっかなー（笑）

「うざっ」て言うな！
しょうがない、教えてやろう。
今日はー、花火を見に行きます！

そ。海上花火大会。前に来たことあるけど、冬の花火、すっごいキレイだぞ。

え？男友だちとだよ。学生の頃みんなで温泉旅行に来た日がたまたま 花火大会でさ！
まあ…目的はナンパだったりしたけど…《ゴニョニョと濁らせて》

いや、学生の頃って お前と出会う前の話じゃん！
ほんとに綺麗でさ…なんでヤローばっかで見てるんだろうって虚しくなったよ（笑）
で、その時に いつか ぜったい彼女と来るって決めたんだ（笑）

仕度できた？
よし、行こう！

―――2人の足音―――

すっごい人だなぁ。
手、絶対離すなよ！この 人の波にのまれたら すぐ引き離されちゃうから！

あー、ほんとだ。みんな 何時から場所取りしたんだろうな？

ん？俺たちはいいの！
ほら、こっち来て！

ここ!!

びっくりした？
今日は クルージング！船の上から花火 観るんだ！
（笑）目、まん丸になってる！

さ、乗ろう。
しっかり 掴まって。足元、気をつけて。

大丈夫？寒くない？

興奮して暑いくらい？（笑）
そういうとこ、可愛いなぁ、ほんと（笑）

―――少しの間―――

あ、海岸の灯りが消えた！
始まるよ！

―――花火の音―――

おおー！やっぱすげーな！
空気が澄んでるから ほんと綺麗だ。
それに音が体の中に響くっていうか、振動が…
《不意に黙って 彼女を見つめる》

―――花火が止んで 彼女 視線に気づく―――

あ、いや、その 顔見られて良かったなぁって思って。

ここの所ずっと お互い忙しかっただろ？なんかこう…パァーっと笑う顔、随分見てない気がしてさ。
だから なんか思いっきり楽しめそうなプレゼント、したかったんだ！
お前の好きな物、いろいろ考えたんだ。テーマパーク、イルミネーション、それから スイーツバイキングとか（笑）
で、悩んだ結果、冬の海上花火にしたんだ。いろんなこと、一気に吹き飛ばしてくれそうだろ？
ま、1番は 俺が一緒に来たかったからなんだけど（笑）

どういたしまして！
あ、次が上がる！

―――再び花火の音―――

ほんとだ。降ってきそうだな。
光に包まれるみたいで 不思議だ…。

《横を見て笑いを堪えて、たまらず吹き出す》
(笑いながら) だって、花火に向かって手 伸ばしてるから。

いや、触れたら大火傷だろ（笑）

ごめんって（笑）そんな膨れるなよ（笑）
ほら。
《彼女をぎゅっと抱きしめる》
んー？別に誤魔化そうとして抱きしめたわけじゃないよ。
《耳元で》
俺の彼女、最高にかわいいなって思ったの。

花火の音が大きいから 耳元で話す方がよく聞こえるだろ？

（笑）良かったな。花火のおかげで 顔 赤いのバレなくて。

そうかー？
こうやって 強く抱きしめると、心臓のドキドキ伝わってくるけど？

（笑）あー、かわい。

からかってないって。ほんとの気持ちだよ。

えー、離れなくていいじゃん。この方があったかい。それに もう離したくない。

ねぇ。こっち向いて。
《彼女にキスする》
大丈夫、俺の陰で見えないよ。
だから もう1回していい？
《深めのキス》
今夜は 一晩中はなさないで 可愛がるって決めた。
《意味深に》
あったかーい夜、過ごそうな。


――END――

・台本（ゆるボイ！）
冬の夜空に降る花の下で
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
美俐