おかえり…って、ベロンベロンじゃねえか。

そんな飲んだのか、お前……ん？

(匂いを嗅ぐ)

お前……酒の匂いに混じって男の匂いがすんぞ。

抱かれたのか…？俺以外の奴に…

ごめんなさいじゃねえよ。お前は俺の眷属なんだぞ。

ちゃんと自覚持てよ…彼女でもあるんだしさぁ。

ホントお前って…男に誘われると弱いよな。

ちょっと矯正してやるよ…こっちこい。



さ、そこに寝ろ。

ほら、胸元も開けて…噛みやすいようにな。

なんだよ…涙目になっちゃってさ…

お仕置き、今さらビビってんの？

ははっ…やめろと言われると、余計やりたくなっちゃうんだよなぁ。

こうしてお前に馬乗りになってさぁ、服従させてるんだって思うとなんかゾクゾクする。

ドSで悪かったな。けどそれが俺。

お前の彼氏で、ご主人様。

そこんとこ、ちゃんと身体に刻み込んでやるよ…

(吸血)

うんまっ……なぁ、もっと吸っていい？

ははっ、貧血になんのが怖いって？

大丈夫…あとで優しく看病してやるよ。

今は俺のなすがままにされとけ…続き、いくぞ。

(吸血)

はぁ…ごちそうさん。やっぱお前、最高だわ。

血は美味いし、喘ぎ方とか乱れ方も俺好み。

なぁ、お前をこうやって気持ちよくさせられんのは俺だけ？わかる？

次、他の男に抱かれるなんて真似してみろ…

こんなもんじゃ済まさねえぞ、こら。

ははっ！そんなビビんなよ。

浮気さえしなきゃ、俺だってもっと優しくしてる。

あ？何する気って…

分かってんだろ？服脱いでんだから。

俺、お仕置き終わるなんて一言も言ってないけど？

そーいうこと。黙って俺に抱かれてろ。

抱かれた男の感触、今から綺麗さっぱり忘れさせてやるからよ。



おはよ。いい朝だな。

なんだよ、俺が朝に強いのは周知の事実だろ？

吸血鬼のくせにって…

お前の彼氏名乗るんなら、お前より常に強い状態でいないとな。

そ。身体の調子もいつも万全。

…お前をずっと俺のそばに置いとくためにな。

コーヒー、淹れてきてやるから。

それまでには起きとけよ……って何、その上目遣い？

俺の袖つかんでも、何も出てこねえぞ？

…は？昨日浮気したくせに、俺にご褒美ねだるわけ？何様？

ま、その可愛い顔に免じて特別に一回だけくれてやるよ。

(キス)

上手いだろ？俺より上手くできる男なんていねえだろ。

オケ、分かったんならもういいよ。許す。

お前にとって最高の男は俺しかありえない。忘れんなよ？

じゃ、早く着替えて降りてこいよ。

コーヒーついでに朝飯も作って待ってるから。

・台本（ゆるボイ！）
俺様な吸血鬼彼氏は飲み帰りに浮気してきたダメ彼女を完膚なきまでねじ伏せる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎