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異世界に転生したのにヤンデレストーカーが追ってくる
  • ヤンデレ
  • ストーカー
公開日2022年03月17日 22:41 更新日2022年03月17日 22:41
文字数
2274文字(約 7分35秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
あ、あの…!すみません…!もしかして魔法使いの人を探してますか?
ほっ…よかった、そうですよね。
どうして分かったか…ですか?
さっきからギルドの人に話しかけたり、仲間を募集してる掲示板と睨めっこしてましたから。
それに、剣を持ってるところからするとパーティのバランス的にサポートのできる魔法使いを探してるのかなって。
あ、ごめんなさい!失礼でしたよね。人のことそんなにジロジロ見るなんて。
あはは…なんだか最近、この辺りの魔法使いの需要がすごく増えてるみたいですよ。
なのでギルド仲介の方法じゃ魔法使いを仲間にすることはできないみたいなんですよね。
もしかして最近この街に来られたんですか?
なるほど、それでは知らないのも仕方がないですね。
へぇ…日本…というところから来たんですか。
いえ、聞いたことありませんね。
それで…本題なんですけど、その…よかったら私とパーティを組んでみませんか。
じ、実は私、魔法使いなのに魔法の才能があんまりないみたいなんです…それで前のパーティもクビになっちゃって…
あ…!でも他のところでカバーしてみせますから!
に、荷物いっぱい持ったりとか…なんだったらお試しで一回だけでも大丈夫です!お願いします…あなたがいなかったらもうダメなんです!そうですよね…やっぱり無理ですよね……
……え、いい?本当ですか?!あとで嘘でしたーとかなしですよ?!
よかったぁ…はい!これからよろしくお願いしますね!
(間)
そうですね。最初ですしあんまり高難度のクエストはやめておきましょうか。
これなんてどうですか?畑を荒らしている猪型の魔物の駆除。
これならちょうどいい強さだからお互いのことがよく知れるかなって。
あ、そうだ、クエストに行く前にどんな戦い方をするのか教え合いましょうよ。
そうすればより戦術の幅が広がりますよね!
私は氷の魔法と緊縛系統の魔法が得意です。
まあたまに失敗しちゃいますけど…
けどこの二つは大体九割は成功します!
当社比ですけど…
(間)
気をつけてください。おそらくモンスターのテリトリーに入ってます。…あ!見つけました。あそこの木の奥にいます!私は詠唱をするので時間稼ぎをお願いします。
ただ見つかってはいないのでこのまま静かに…ってなんで突っ込んでるんですか!
わわっ、向こうも突進してきてる…!
このままじゃぶつかって……
はぁ…やれやれ…相変わらずの考えなしだなぁ…ほんと。
さて、時間をとめるのにも限界はあるし、とっとと倒しちゃおうかな。
ふふっ転生してからチート能力?っていうのを手に入れたと思ってるらしいけど君にそんな力はないんだよねえ。
今まで君が倒したと思ってるのは全部私が倒してるし。
3歩下がって見守るのが良妻だなんて言うけどなかなかに大変だよね。まあ旦那を立てるってことで彼の手柄にしないとだしね。あ、でもあんまり名前が売れちゃうともしかしたら他の女がすり寄ってきたりするかも…うーん…英雄なんて目指したりしなかったら大丈夫なんだろうけど…無理だろうなぁ…まあそこが可愛かったりするんだけどね。
さて、あとは元の位置に戻って驚くふりをすれば完璧っと。
(間)
…え!いつの間に倒したんですか?
…すごい、モンスターがバラバラになってます…
どうしたんですか、浮かない顔ですけど。
ふふっ、何言ってるんですか、どうみたってあなたがその剣で切ったようにしか考えられないですよ。さて、それじゃあギルドに報告に行きましょうか。素材は私が集めますね。はい、これもギルドが引き取ってくれますから。
(間)
おはようございます。
いえいえ、遅れていませんよ。
それよりもどうしたんですか、急に呼び出しなんて。
ふふっ、そんなに緊張しないでください。
…うーん…そう…ですね…パーティメンバーを増やすのはあまりオススメはできないかもしれません。
たしかに二人しかいないので、お互いにやることが増えて負担が多いことは事実です。
でも、この辺りだったら十分に二人でもやっていくことができますよ。
それに…その…報酬金の問題もありますし。
…まさか、あなたはここを出るつもりですか。
いえ、いつかは言うのではないかと思っていました。
でも、そうですね、私はこのままでいいとおもっています。
あなたの気持ちも分かります。英雄になりたい、チヤホヤされたい、そんな気持ちがあるのは普通です。けれど私は…私はあなたと二人きりでいい。
はい、私は認めません。
ふふっ、今なんて言いましたか?
あなたのおかげ…そう言いましたか?
これまでのクエストがですか?
ふふっ…あはははは!
ほんっと面白いな君は。
君さ、異世界から転生してきたんだよね。
それじゃあさ、自分がどうやってここに来たのかも覚えてるでしょ。
大正解、ストーカーに襲われたんだよね。
どんな顔だったか覚えてるかなぁ。
最後に見た人の顔だもんね、忘れるわけないよね?
あはははっ、いいね、その怯えた顔。
そうだよ、私が君を襲ったストーカー。
それなのに君ったら面白かったよ。
ちょっと近づくだけですぐに照れちゃうし。
あの頃とは大違いだったよねえ。
でも君、女の子なら誰でも良かったんでしょ?
だってあんなに強いんだからおひとり様で充分じゃん。それなのにわざわざか弱い女の子とパーティを組むなんてさ。異世界でハーレムでも作ろうとしてたの?
あ、今逃げようとしたでしょ。
いいよ、できると思うならやってみな。
その剣も抜きなよ、お飾りじゃないんでしょ。
…遅いよ。
あ、コラ、暴れないで。
ねえねえ、君さ自分が強いと思ってるでしょ。
けどね、ほんとに強いのは私の方。
君は私にずっと守られてたの。
それなのに、ちょっと調子に乗りすぎだよね。
だから教えてあげる。
ほんとに強いのは誰か、君は誰のものなのか。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
異世界に転生したのにヤンデレストーカーが追ってくる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
リトルブリッジ
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