プロジェクトの打ち上げとして、先輩の家で宅飲みをすることになった貴方。
酔い潰れてしまった先輩を解放していたら、いつの間にか終電が……
先輩は貴方を逃がしたくないようで……

それじゃあプロジェクトの成功を祝して……乾杯！

（お酒を飲む）

あー！　やっぱり仕事終わりのビールは最高だね。

ほらほら、君も飲んで飲んで！

今日は宅飲みだからね、全力で羽目を外しちゃおう！

おっ！ いい飲みっぷり！

このお酒、結構度数高いのに凄いね。

ギャップ萌えってやつかな、君のこと少し見直しちゃったかも。

あっ、顔赤くなってる。

照れちゃった？　可愛いなぁ。

えっ、何？ お酒のせい？

もう、そうやってすぐお酒のせいにするんだから……

他のメンバーにドタキャンされた時はどうなるか心配だったけど、サシ飲みでも結構楽しいね。

いつも真面目ぶってる君の意外な一面も見れたし。

あっ、また顔赤くした。

可愛い後輩だなぁ……

でもさ、君彼女いるんでしょ？

私が言うのもアレだけど、ちょっと心配かも。

さっきみたいにその気にされてされるがまま……

なんて事になっちゃいそうでね。

もう、冗談じゃないよ……本気で心配してるの。

このままだといつか悪い女に騙されちゃうよ？

例えばほら、私とか。

あはは……これは流石に冗談だよ。

あっ、そういえば彼女さんから連絡は何も来てないの？

そっか、まあ一応、帰る時間帯くらいは言っといたほうがいいんじゃない？

会社の上司とはいえ、女の人と二人っきりで飲んでる訳だし……

待つ側からしたら、“浮気じゃないか”とか色々と心許ないと思うよ。

だから今日は、私より彼女さんの方を優先してあげて。

ここは会社じゃなくて私の家なんだし、会社での上下関係なんて関係ないからね。

分かった？

あーもう、さっき言ったでしょ。

ここは会社じゃないんだから、さん付けも敬語も禁止！　いい？

もう、言った傍から君は……

じゃあ、次敬語使ったら罰ゲームね。

罰ゲームの内容は……まあその時に決めたらいっか。

じゃあ気を取り直して……乾杯！

（フェードアウト）


【数時間経過】

あぁ……頭ガンガンする。

うぅ、水……あっありがと。

って！　何でまだいるのよ！

私を放っておけなかった？

私言ったよね、彼女さんの方を優先してあげてって。

どうするの？　もう終電もないし……

あぁ、謝らなくていいから。

私が羽目外しすぎた責任もあるし。

とりあえず今は、君をどうやって家に帰すかだね。

お互いお酒を飲んでるから車はダメだし、歩きで帰れる距離でもないし……

その辺のホテルに泊まったりなんかしたら、それこそ浮気を疑われちゃう。

彼女さんに迎えに来てもらうのは……こんな時間だし流石に迷惑だよね。

うーん、どうしたら……

え？　タクシー？

そっか、そうだよね。

私ったらウッカリしてた。

えっとじゃあ君のスマホで電話を……あっ、充電が切れてる。

私のスマホは……うーん、どこに置いたっけ。

ごめん、思い出せないや。

え？　外でタクシー拾って帰るの？

ダメだよ、最近何かと物騒だし、それなら私の家に泊まった方がマシ……

あっ、ごめん。

そうだよね、帰らないと…...だもんね。

あぁ、私なら大丈夫だから。

水飲んだら楽になったし。

うん、じゃあこれで解散ってことで……

あのさ、最後に一つだけ聞いてもいいかな？

ありがと、じゃあ聞くね。

えっと……君は彼女さんのことを本当に愛しているの？

ごめんね、変な質問しちゃって。

でもさ、君が彼女のことを一番に考えているのなら、
私と二人っきりで宅飲みなんてしないでしょ。

だからちょっと気になっちゃって。

だから正直に答えて欲しいな。

誰にも言わないから。

（距離を詰める）

//少し間を開けて
答えてよ、なんで黙ってるの？

本当に愛してるのなら、さっさと否定すればいいじゃん。

それとも私の言ったことが否定出来ないの？

ならさ、もうあんな女捨てちゃえばいいじゃん。

捨てられないの？ それは何で？

あぁ、また黙り込んだ……ズルいよ。

質問には答えないくせに、自分の立場だけは必死に守ろうとしてさ。

……もういいや。

（押し倒す）

最初からこうすれば良かったんだ。

ここで君をグチャグチャにして、あの女から奪ってやる。

何？ 理由？

そんなの「君が好きだから」に決まってるじゃん。

これでも頑張って抑えてたんだけどなぁ。

最後の最後で歯止めが効かなくなっちゃった。

私、酒癖悪いのかな。

そういえば、さっきからモゾモゾ動いてるけど、
もしかしてこれで抵抗してるつもりなの？

ふーん……まぁ、恥ずかしくて「はいそうです」なんて言えないか。

あぁもう、そろそろ諦めてくれないかな。

このままだと舌噛まれちゃいそうだからキスも出来ないじゃん。

あっ、丁度いいところに……

ちょっとお口を開けてね……はい、あーん。

//脅し
さっさと開けろ。

（酒を飲ませる）

どう？ 今日水割りで飲んだお酒の原液なんだけど……

流石の君もこれを直接飲まされたら一溜りもないでしょ。

その証拠に、さっきから目の焦点が合ってないし……

（胸に耳を当てる）

心臓もドキドキしてる。

まあ良かったんじゃない？

お酒のせいって言い訳ができたんだし。

//少し間を空けて
ごめんね、こんな先輩で。

私にも罪悪感が無いって訳じゃないんだけど、君への独占欲の方が強かったみたいで……

もう止められないんだ。

せめて君が気持ちよくなれるように頑張るから。

//ここから泣きつく
だから……だから、その……

私のことも少しは見て欲しいな……なんて。

あぁ、私最低な女だ。

無理やりお酒を飲ませて、動けない君を襲うなんて……

そもそも断りづらい誘いなのを利用して、飲みに誘ってる時点で卑怯だって、頭じゃ分かってるのに……

何で抑えられないんだろ……

抑えられたら不幸な思いをするのは私だけで済むのに。

君は彼女さんと幸せにやっていけるのに……

お願い、嫌いにならないで……

私、君がいなくなったらもう生きていけない……

それくらい好きなの、君のことが大好きなの……

誰にも渡したくない……私だけの君になってほしい。

でも君には帰りを待つ人がいて、私よりその人の方が大切……

だから奪うね、まずはキスから……いただきます。

・台本（ゆるボイ！）
心根の優しい先輩はお酒のせいにして今晩ボクを寝取るつもりらしい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
堕罪サラ